「月山富田城って登城するのはきついの?」
島根県安来市にある月山富田城跡は、戦国大名・尼子氏の居城として知られる日本100名城のひとつ。先週、真夏の月山富田城を実際に登ってきました。
結論からいうと、階段はやはり体力を使いましたが、本丸跡から見渡す景色は登った甲斐があったと感じられるものでした。なお、これは真夏に訪れたときの体感であり、季節によって印象は変わる可能性があります。
この記事では、その体験を交えながら、アクセス・駐車場・登山の難易度と所要時間・見どころ・御城印情報までまとめて紹介します。
月山富田城とは

月山富田城は、標高約190メートルの月山に築かれた山城で、戦国大名・尼子氏が本拠とした城として知られています。国指定史跡であり、日本100名城、日本遺産の構成文化財にも指定されています。
現在は建物は残っていないものの、石垣や曲輪(くるわ)の跡が良好な状態で残っており、山城好きから根強い人気を集めているといわれています。
月山富田城の歴史・月山富田城の戦い
月山富田城は、鎌倉時代から城として使われていたとされ、戦国時代には尼子経久・尼子晴久のもとで山陰地方最大級の勢力を誇った尼子氏の本拠地として繁栄しました。
その後、毛利元就との攻防戦(月山富田城の戦い)の末に落城し、尼子氏の家臣・山中鹿之助(山中幸盛)が主家再興のために奔走したことでも知られています。
難攻不落の名城といわれる堅牢な縄張りは、今も現地で体感することができます。
月山富田城へのアクセス・駐車場
車でのアクセス・駐車場
車の場合、山陰自動車道の安来ICから約15分が目安。
ふもとには「安来市立歴史資料館」「道の駅広瀬・富田城」と共通の無料駐車場があり、登山口の近くにも中腹駐車場(15台程度)が用意されています。
公共交通機関(バス)でのアクセス
JR山陰本線の米子駅または安来駅から、イエローバスの広瀬バスターミナル行きに乗車し、「月山入口」バス停で下車するルートが案内されています。
車でのアクセスを考えている方は、あわせてレンタカーの比較もチェックしておくと計画が立てやすくなります。
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月山富田城は本当にきつい?登山ルート・難易度・所要時間
「自分でも登れるか」を判断しやすいように、真夏に実際に登った体感を、対象別に5段階で評価してみました。あくまで一個人の体感によるものですが、目安として参考にしてください。
| 階段のきつさ | ★★★★☆ |
| 距離の長さ | ★★★☆☆ |
| 運動不足の方 | ★★★★☆ |
| 高齢の方 | ★★★★☆ |
| 小学生連れ | ★★★☆☆ |
普段あまり運動をしない方や高齢の方にとっては、七曲りの急な階段がやや負担に感じられるレベルです。小学生であれば休み休み登れば十分クリアできる印象ですが、真夏は熱中症対策を優先してください。
登山コース・ルートの概要
月山富田城の登山ルートには「七曲り」と呼ばれる、つづら折りの急な坂道があります。曲輪をたどりながら山中御殿跡を経由し、本丸跡へと向かうのが一般的なルートです。
整備はされているものの、山城ならではの高低差があるコースです。
所要時間の目安
中腹の駐車場から本丸跡までは徒歩約30分が目安といわれています。
往復のみなら1時間程度、千畳平や花の壇といった古郭も含めてじっくり見学する場合は2時間程度を見ておくと余裕を持って回れます。
私は麓の無料駐車場から登り、途中のスポットで説明書きを読んだり、休憩をしたりしていたので登るのに1時間程度かかりました。
おすすめの服装・持ち物
斜面側に太陽があるため直射日光が当たる時間は少ないものの、湿度と運動量の高さで汗をかきやすいのが実感です。
水分は多めに持っていくことをおすすめします。歩きやすいスニーカーと、汗を拭けるタオルもあると快適に過ごせます。
山城初心者が知っておきたいこと
月山富田城は史跡のため、一般的な観光地のような自動販売機や売店は城内にありません。水分は登る前に、ふもとの道の駅や歴史資料館で調達しておきましょう。
トイレは山頂には整備されていないため、登山口に向かう前にふもとの施設で済ませておくと安心です。
夏場は草木も茂るため、虫除けを持参しておくと快適に過ごせます。また、足元が不安定な場所もあるため、サンダルではなく歩きやすい靴での来訪がすすめられています。
冬季は積雪する地域のため、雪山散策に対応した装備が必要です。
実際に登って感じた5つの注意点
- 真夏はかなり暑い:斜面側に太陽があるため直射日光が当たる時間は少ないものの、湿度が高く汗をかきやすい
- 水分は必須:城内に自動販売機がないため、登る前にふもとで多めに用意しておく
- 階段が思ったより長い:七曲りの急な坂道が続き、体力を使う
- スニーカー推奨:足元が不安定な場所もあるため、サンダルは避ける
- 本丸の景色は最高:階段のきつさに見合う達成感がある眺め
月山富田城の見どころ
山中鹿之助像

登山口付近には、尼子氏の家臣として主家再興に奔走した山中鹿之助(山中幸盛)の銅像が立っています。月山富田城を象徴する撮影スポットのひとつとして紹介されることが多いポイントです。
山中御殿跡

本丸へ向かう途中にある山中御殿跡は、月山富田城の中でも規模の大きな曲輪跡です。石垣に囲まれた広い平坦地が残り、当時の城郭の規模を感じられる場所です。
石垣

山中御殿跡から本丸へ向かう道中には、当時の石積みの技術を伝える石垣が随所に残っています。時間の経過を感じさせる石積みは、歴史の重みを感じられる見どころのひとつです。
本丸跡からの景色

登りきった先にある本丸跡からの景色は、実際に見て「登った甲斐があった」と感じられるものでした。安来の街並みや周囲の山々を見渡せる開放感があり、階段のきつさに見合う達成感があります。

本丸直前には敵の侵入を防ぐための七曲りという難所もあります。
なお、本丸跡までの道中には千畳平や花の壇といった古郭も点在しており、時間に余裕があればあわせて立ち寄ることで、月山富田城全体の規模を体感しやすくなります。
月山富田城の御城印・スタンプの入手場所
月山富田城の御城印は、安来市立歴史資料館や道の駅広瀬・富田城で販売されています。
日本100名城のスタンプについても同様の施設に設置されています。
安来市立歴史資料館・道の駅広瀬・富田城とセットで巡る
安来市立歴史資料館
月山富田城のふもとにある安来市立歴史資料館には、江戸時代の城下町の様子を再現したジオラマ模型が展示されています。登山前後に立ち寄ることで、山城だった当時の全体像をイメージしやすくなります。最新情報は公式サイトおよびSNSアカウントをご確認ください。
| 開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 |
| 住所 | 島根県安来市広瀬町町帳752番地(Google Map) |
| 電話番号 | 0854-32-2767 |
| 公式サイト | 安来市立歴史資料館(安来市公式) |
道の駅広瀬・富田城
同じ駐車場に隣接する道の駅広瀬・富田城では、地元の特産品や軽食を購入できます。登山前の準備や、登山後の休憩スポットとしても便利です。最新情報は公式サイトおよびSNSアカウントをご確認ください。
| 営業時間 | 10:00~17:00(そば・うどん処尼子は食事11:00~14:00、喫茶14:00~16:00。駐車場・トイレは24時間利用可) |
| 定休日 | 毎週水曜日、年末年始 |
| 住所 | 島根県安来市広瀬町町帳775-1(Google Map) |
| 電話番号 | 0854-32-2575 |
安来市内には、月山富田城とあわせて訪れやすい足立美術館もあります。ランチも含めた過ごし方は、こちらの記事で紹介しています。

足立美術館を含めた2泊3日の周遊プランは、こちらの記事も参考にしてください。

月山富田城のベストシーズン

季節ごとのおすすめ度の目安は以下のとおりです。真夏は日差しこそ強くないものの、湿度と運動量の高さで体力を消耗しやすいため、初めて訪れる方には春・秋がおすすめです。
| 季節 | おすすめ度 | 備考 |
| 春 | ★★★★★ | 気温が穏やかで登山しやすい |
| 初夏 | ★★★★☆ | 新緑が美しいが虫対策は必須 |
| 真夏 | ★★☆☆☆ | 湿度が高く体力を消耗しやすい |
| 秋 | ★★★★★ | 紅葉の名所として知られ、見頃は例年11月下旬から12月上旬頃といわれている |
| 冬 | ★★★☆☆ | 積雪するため雪山散策用の装備が必要 |
安来で城めぐりをもっと楽しむなら
安来に宿泊して、翌日は松江城まで足を延ばす城めぐりプランもおすすめです。安来エリアの宿の空室状況は以下から確認できます。
松江城とあわせた観光プランは、こちらの記事も参考にしてください。

よくある質問
- 月山富田城の登山はどれくらいきついですか?
-
「七曲り」と呼ばれる急な坂道が続くため、体感的にはややきつめの登山です。実際に真夏に訪れた際も、階段の途中で汗をかくほどでした。中腹の駐車場から本丸跡までは徒歩約30分が目安ですが、水分を多めに持参することをおすすめします。
- 月山富田城の所要時間はどれくらいですか?
-
駐車場から本丸跡を往復するだけであれば1時間程度、千畳平や花の壇などの見どころもあわせて回る場合は2時間程度を目安に計画すると安心です。
- 駐車場はありますか?
-
ふもとに「安来市立歴史資料館」「道の駅広瀬・富田城」と共通の無料駐車場があり、月山の中腹にも小さな駐車場(15台程度)が用意されているといわれています。
- 城内にトイレや自動販売機はありますか?
-
城内には自動販売機がないため、水分はふもとの道の駅や歴史資料館で調達してから登るのがおすすめです。トイレも城内には整備されていないため、登山口に向かう前にふもとの施設で済ませておきましょう。
- 御城印はどこで購入できますか?
-
安来市立歴史資料館や道の駅広瀬・富田城で販売されているといわれています。取り扱い状況は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
- 足立美術館とあわせて観光できますか?
-
月山富田城と足立美術館はどちらも安来市内にあり、車で同日に周遊しやすい距離です。月山富田城の見学に2時間程度を見ておけば、同日に足立美術館へ回る時間も確保しやすくなります。ランチも含めた過ごし方は足立美術館のランチ完全ガイドで紹介しています。
まとめ
月山富田城は、七曲りの急な坂道を登る必要があるぶん、正直なところ体力を使う山城です。それでも本丸跡から見渡す景色は、登った達成感に見合う眺めでした。アクセス・駐車場・所要時間を事前に確認し、真夏に訪れる場合は水分をしっかり持って、無理のないペースで楽しんでみてください。
