「立久恵峡って、何て読むの?」
「出雲観光のついでに、渓谷も回れる場所はないかな」
そんな検索から、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
立久恵峡は「たちくえきょう」と読みます。
出雲市街から車で20分ほどの場所にある渓谷で、切り立った奇岩と神戸川の清流、そして吊り橋が織りなす景観から「山陰の耶馬渓」とも呼ばれています。
この記事では出雲在住の筆者が、立久恵峡へのアクセス方法や駐車場、遊歩道の見どころと所要時間、紅葉の見頃、そして訪問前に知っておきたい安全情報まで、意思決定に必要な情報をまとめて解説します。
立久恵峡(たちくえきょう)とは?「山陰の耶馬渓」と呼ばれる渓谷
立久恵峡は、出雲市乙立町にある渓谷です。
神戸川の清流に沿って約1kmにわたり、高さ100〜200mの奇岩柱石がそそり立っています。
神戸川の浸食や風化によってできた集塊岩の渓谷で、神亀岩・烏帽子岩・ろうそく岩といった名の奇岩を見ることができます。

この景観が大分県の耶馬渓に似ていることから「山陰の耶馬渓」と呼ばれ、1927年(昭和2年)に国の名勝および天然記念物に指定されました。
1964年には島根県立自然公園にも指定されています。
切り立った岩壁と清流、吊り橋がそろう渓谷美は、出雲観光の中でも異色の存在です。
訪問前に確認したいこと|通行止め・サル/クマの目撃情報
立久恵峡は自然の渓谷であるため、訪問前に確認しておきたい情報が2つあります。
1つ目は通行止めの有無です。
島根県のモデルコース資料では、遊歩道の始点付近に落石の危険がある区間があり、河岸の遊歩道へ迂回するよう案内されています。
渓谷という地形の性質上、天候や工事の状況によって通行できる範囲が変わることもあるため、訪問前に出雲観光協会(電話0853-31-9466、9:00〜17:00・土日祝と年末年始は休み)や現地の掲示で最新の状況を確認することをおすすめします。
2つ目はサル・クマの目撃情報です。
出雲観光協会の公式ページでは「立久恵峡付近でサルやクマが目撃されている」と案内されており、出雲市が発信する目撃情報のページへのリンクが設けられています。
出雲市の案内では、クマ対策として「山に入るときは2人以上で行動する」「鈴など音の出るものを身につける」「フンや子グマを見つけたら速やかに立ち去る」「遭遇したら刺激せずゆっくり後ずさりする」こと、サル対策として「餌付けをしない」「見つけたら追い払う」ことが呼びかけられています。
渓谷沿いの遊歩道を歩く際は、こうした市の呼びかけに沿って行動することをおすすめします。
最新の目撃状況は、出雲市の公式サイトで確認できます。
立久恵峡へのアクセス|出雲大社・出雲市駅・出雲空港からの行き方比較

立久恵峡への行き方を、出雲大社・出雲市駅・出雲空港のそれぞれから比較します(車の所要時間はGoogleマップのルート検索、高速IC経由の情報は出雲観光協会公式サイトによる目安です)。
出雲大社・出雲空港からは公共交通機関だけで行く手段がなく、車またはタクシーでの訪問が基本になります。
| 出発地 | 移動手段 | 所要時間・距離 | 経由 |
|---|---|---|---|
| 出雲大社 | 車 | 約39分(23.1km) | 国道184号 |
| JR出雲市駅 | 車 | 約22分(14.4km) | 国道184号 |
| JR出雲市駅 | 一畑バス(須佐線) | 約28分 | 「立久恵峡」バス停下車すぐ |
| 出雲空港(出雲縁結び空港) | 車 | 約40分(27.1km) | 国道184号 |
| 山陰道 斐川IC | 車 | 約30分(25km) | 国道184号 |
| 山陰道 出雲IC | 車 | 約30分(19km) | 国道184号 |
車で行く場合
出雲大社からは国道184号経由で約39分、出雲市街からであれば20〜30分ほどの距離です。
出雲大社の参拝とあわせて日帰りで立ち寄れる距離感です。
バスで行く場合(一畑バス須佐線)
車がなくても、JR出雲市駅から一畑バス須佐線に乗れば「立久恵峡」バス停まで約28分、バス停からは徒歩すぐで遊歩道の入口に着きます。
ただし運行本数は多くないため、帰りの便を逃さないよう、訪問前に時刻表を確認しておくと安心です。
駐車場情報|台数と散策入口までの位置関係
立久恵峡には2箇所に無料駐車場があります。
八光園前に15台分、上流にある「立久恵峡わかあゆの里」には普通車70台・バス6台分のスペースがあり、いずれも遊歩道の入口から歩いてすぐの位置にあります。
紅葉シーズンなど混雑が予想される時期は、どちらか一方が満車の場合にもう一方を利用できるよう、あらかじめ両方の場所を把握しておくと安心です。
遊歩道の見どころと所要時間|吊り橋・五百羅漢・霊光寺

散策ルートと見どころ
立久恵峡の遊歩道は、神戸川沿いに整備されています。
出雲観光協会によると、神戸川にかかる「不老橋」と「浮嵐橋」という2つの橋の間が自然観察モデルコースとして整備された区間で、渓谷の景観や植物を眺めながら歩けます。
途中には、参道の先に約1,000体もの石仏が並ぶ「五百羅漢」や、これを祀る立久恵山霊光寺への分岐、地蔵橋・紅葉橋、桜の名所「不老園」などの見どころがあります。
所要時間と歩きやすさ
主要な吊り橋の間を一周する散策ルートは、約1時間が目安です。
五百羅漢や霊光寺への参拝、写真撮影の時間を含めると、もう少し余裕を見ておくと安心です。
ルート上には地蔵橋を渡った先などに階段区間があり、平坦な遊歩道だけではありません。
小さな子ども連れや歩行に不安がある方は、無理に一周せず、途中で引き返せる区間を選ぶのも一つの方法です。
始点付近には落石の危険による通行禁止区間もあるため、案内板の指示に従って河岸の遊歩道を利用してください。
紅葉の見頃はいつ?

立久恵峡の紅葉は、例年11月中旬〜下旬に見頃を迎えるといわれています。
渓谷沿いの岩壁と紅葉が織り重なる景観が楽しめますが、見頃の時期は年によって前後するため、訪問シーズンが近づいたら最新の紅葉情報でその年の色づき具合を確認するのがおすすめです。
島根県内の他の紅葉スポットとあわせて回りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

立久恵峡温泉で日帰り入浴はできる?|八光園

立久恵峡沿いには温泉宿「八光園」があります。
渓谷を望む露天風呂が名物の、7室の小さな宿です。
出雲観光協会では、リウマチや神経痛などに良いとされる良質な温泉と紹介されています。
日帰り入浴は宿泊客が優先ですが、その日の状況や時間帯によっては利用できる場合もあります。
料金は大人700円・小人400円で、利用を希望する場合は事前に電話で問い合わせておくと確実です。
なお、立久恵峡にはかつて「御所覧場」というもう一つの温泉宿もありましたが、複数の温泉情報サイトでは閉館と案内されています。
訪問時点の最新の営業状況は、各予約サイトや八光園への問い合わせで確認してください。
八光園|〒693-0216 島根県出雲市乙立町5273-8 電話:0853-45-0121
公式サイト/Instagram
立久恵峡温泉に宿泊するなら|八光園
渓谷沿いの露天風呂や、周辺の山菜・鮎料理といった地元の味覚を楽しみたい場合は、八光園への宿泊もおすすめです。
JR出雲市駅からタクシーで約20分、一畑バスなら「立久恵峡」バス停で下車してすぐです。
出雲縁結び空港からはタクシーで約35分の距離になります(車の場合の所要時間は上記のアクセス比較表を参照してください)。
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近くのキャンプ場「立久恵峡わかあゆの里」
立久恵峡の上流には、オートキャンプ場「立久恵峡わかあゆの里」があります。
芝生のオートキャンプサイトが10区画、フリーサイトが20区画整備されており、共同の炊事棟や無料のシャワー、水洗トイレも備わっています。
| サイト | 宿泊利用 | 日帰り利用(10時〜16時) |
|---|---|---|
| オートキャンプ(10区画) | 4,500円/区画 | 2,400円/区画 |
| フリーサイト(20区画) | 2,500円/区画 | 1,300円/区画 |
チェックインは14時から、チェックアウトは12時までです(時間外の利用は要連絡)。
キャンプ場のそばには神戸川が流れていますが、場所によっては流れが速く、水深以上に足を取られやすいという声もあります。
小さな子どもを水辺で遊ばせる場合は、浮き輪の使用も含めて目を離さないようにしてください。
立久恵峡わかあゆの里|〒693-0216 島根県出雲市乙立町5263-14 電話:0853-45-0102
公式サイト
出雲大社と組み合わせて巡るモデルコース
立久恵峡は出雲大社から車で約39分の距離にあるため、出雲大社の参拝と組み合わせて日帰りで巡ることができます。
立久恵峡での滞在は、遊歩道の散策(約1時間が目安)に加えて、五百羅漢や霊光寺への立ち寄り、行き帰りの移動時間(出雲大社との間で片道約39分)を合わせて考えておくと、無理のない行程になります。
出雲大社の参拝ルートや所要時間については、下記の記事で詳しく解説しています。

立久恵峡についてよくある質問
- 立久恵峡は何と読みますか?
-
「たちくえきょう」と読みます。出雲市乙立町にある渓谷で、国の名勝および天然記念物に指定されています。
- 車がなくても立久恵峡に行けますか?
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JR出雲市駅から一畑バス須佐線で約28分、「立久恵峡」バス停で下車してすぐです。ただし運行本数は多くないため、帰りの便を事前に確認しておくことをおすすめします。
- 立久恵峡の紅葉はいつが見頃ですか?
-
例年11月中旬〜下旬が見頃といわれています。年によって色づきの時期が前後するため、訪問シーズンが近づいたら最新の紅葉情報を確認してください。
- 立久恵峡で日帰り温泉に入れますか?
-
渓谷沿いの宿「八光園」で入浴できます。料金は大人700円・小人400円ですが、宿泊客が優先のため、日帰りで利用したい場合は事前に電話で確認しておくことをおすすめします。
まとめ
立久恵峡は、出雲市街から車で20分ほどの距離にありながら、切り立った奇岩と吊り橋が織りなす渓谷美を楽しめるスポットです。
紅葉の時期はもちろん、出雲大社の参拝とあわせた日帰りの立ち寄り先としても検討しやすい距離感です。
訪問前には通行止めやサル・クマの目撃情報を確認し、無理のない行程で渓谷散策を楽しんでください。
