「銅鐸が39個も、一度に見つかった場所があるらしい」
「本物は、いったいどこで見られるんだろう」
島根県雲南市加茂町岩倉にある「加茂岩倉遺跡」は、一か所からの出土数として全国最多となる銅鐸39個が見つかった場所です。
すぐ近くには、出土した銅鐸の内容を紹介する「加茂岩倉遺跡ガイダンス」が建っています。
この記事では、現地で実際に何が見られるのか、本物の銅鐸はどこにあるのか、そして車での行き方を出発地別に整理してお伝えします。
加茂岩倉遺跡とは?一か所からの出土数で全国最多、銅鐸39個が見つかった場所
加茂岩倉遺跡は、1996年(平成8年)10月14日、雲南市加茂町岩倉の丘で農道建設工事中に発見されました。
重機で掘削していたところ異様な音がしたため作業が中止され、確認したところ銅鐸が姿を現したといわれています。
最終的に見つかった銅鐸は39個。一か所からの出土数としては、全国で最も多い数です。
内訳は、高さ約45cmの中型鐸が20個、約30cmの小型鐸が19個。
このうち12組は、中型鐸の中に小型鐸を納めた「入れ子」の状態で埋められていました。
遺跡そのものは1999年(平成11年)に国の史跡に指定され、出土した銅鐸39個は2008年(平成20年)7月10日にすべて国宝に指定されています。
「史跡」は遺跡そのもの、「国宝」は出土した銅鐸そのものを指す、別の指定であることを押さえておくと理解しやすくなります。
現地とガイダンスで見られるもの|本物の銅鐸39個は古代出雲歴史博物館に
加茂岩倉遺跡ガイダンスの建物は、農道工事によって分断された丘陵の両側をつなぐように、橋のような形で建てられています。
室内は大きなガラス張りになっていて、ベンチに腰かけながら遺跡を眺められる造りです。
展示室では、遺跡の解説パネルや出土した銅鐸のレプリカ、発見の経緯を紹介するビデオ映像を見ることができます。
屋外には散策コースも整備されており、銅鐸が発見された当時の様子を再現した模型も設置されています。
ここで気になるのが、「本物の銅鐸39個は現地で見られるのか」という点です。
現地のガイダンスで展示されているのはレプリカや解説パネルで、国宝に指定された本物の銅鐸39個は、島根県立古代出雲歴史博物館に展示されています。
同博物館は2026年10月1日にリニューアルオープンする予定なので、本物を見たい方はあわせて訪れてみるとよいでしょう。
本物の銅鐸39個や、見どころを関心別に整理した展示の詳細は、こちらの記事で紹介しています。

アクセス方法を比較|出発地別の行き方と松江自動車道PAから歩くルート
加茂岩倉遺跡ガイダンスへは、車での来訪が基本です。
出雲大社・松江駅・出雲空港からの所要時間の目安は、次のとおりです(2026年9月時点のGoogleマップのルート検索による。交通状況により変動します)。
| 出発地 | 所要時間・距離 | 経由 |
|---|---|---|
| 出雲大社 | 約39分・26.2km | 国道431号・県道26号 |
| 松江駅 | 約35分・28.3km | 山陰自動車道(有料区間あり) |
| 出雲空港 | 約16分・11.6km | 国道54号 |
高速道路・最寄り駅からのアクセスは、次の4ルートが目安です(いずれもガイダンス駐車場までの所要時間・距離)。
| 出発地 | 手段 | 所要時間・距離 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 三刀屋木次IC | 車 | 約17分・11.5km | 国道54号経由、ガイダンスに無料駐車場あり |
| 宍道IC(松江自動車道起点・正式名称は宍道JCT) | 車 | 約15分・12.7km | 松江自動車道経由、一部有料区間あり |
| JR加茂中駅 | 車 | 約9分・4.6km | 駅から先は車での移動が前提。レンタカーなど事前の手配がおすすめ |
| 加茂岩倉PA(松江自動車道) | 徒歩 | 約15分 | ガイダンス営業時間内(9:00〜17:00)のみ利用可。詳しくは次の項目で解説 |
松江自動車道を走行中に立ち寄るなら|加茂岩倉PA(上り・下りどちらも)から徒歩約15分
松江自動車道には、加茂岩倉パーキングエリア(PA)という、この路線で唯一のパーキングエリアがあります。
上り・下りどちらのPAにも、ハイウェイオアシス「加茂岩倉遺跡公園」が併設されており、駐車場からガイダンスまで徒歩約15分(うんなん旅ネットの案内ではおよそ800m)で歩いて行けます。
移動の途中で立ち寄れるため、目的地までのルートを大きく外れずに訪れられるのが利点です。
ただし、この徒歩ルートが使えるのはガイダンスの営業時間内(9:00〜17:00)だけで、休館日は利用できません。
訪れる曜日と時間を、事前に確認しておくと安心です。
営業時間・休館日・見学にかかる時間の目安
加茂岩倉遺跡ガイダンスの営業時間は9:00〜17:00です。
休館日は毎週火曜日(祝日・休日を除く)と、年末年始(12月29日〜1月3日)。
入館料・駐車場ともに無料です。
ガイダンス周辺には自動販売機がないため、飲み物は事前に用意しておくと安心です。
展示室の見学とあわせて散策コースも歩く場合、駐車場からの往復を含めて時間に余裕をもって計画すると安心です。
松江自動車道のPAから歩いて向かう場合は、徒歩の往復だけで約30分かかる計算になるため、その分の時間も見ておきましょう。
荒神谷遺跡とセットで回るなら|車で約11分、共通する×印の銅鐸
加茂岩倉遺跡から西へ約3km(直線距離)の場所には、出雲市斐川町の「荒神谷遺跡」があります。
銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本という、こちらも全国屈指の出土数を誇る遺跡です。
直線距離は近いものの、間に山があるため、車で移動すると約11分・7.8km(出雲ロマン街道経由、2026年9月時点のGoogleマップによる)かかります。
「近いから歩いて」ではなく、車での移動を前提に計画しておくとよいでしょう。
荒神谷遺跡側にも見学時間の設定があるため、2か所をまわる場合は、それぞれの開館時間を事前に確認しておくと安心です。
加茂岩倉遺跡と荒神谷遺跡は、出土した銅鐸・銅剣に共通して「×」の印が刻まれていることから、何らかの関係があるのではないかと指摘されています。
2つの遺跡をセットで巡ると、弥生時代の出雲を語るうえで欠かせない2つの発見地を、実際の距離感とともに体感できます。
松江自動車道をそのまま奥出雲・広島方面へ進む場合の見どころ・モデルコースは、こちらの記事でまとめています。

加茂岩倉遺跡ガイダンス 施設情報
最新情報は公式サイトおよびSNSアカウントをご確認ください。
| 店名 | 加茂岩倉遺跡ガイダンス |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 火曜日(祝・休日を除く)、年末年始(12/29〜1/3) |
| 住所 | 島根県雲南市加茂町岩倉837-24(Google Map) |
| 電話番号 | 0854-49-7885 |
| 公式サイト | 加茂岩倉遺跡ガイダンス公式サイト |
加茂岩倉遺跡についてよくある質問
- 現地で本物の銅鐸39個を見ることはできますか?
いいえ、加茂岩倉遺跡ガイダンスで展示されているのはレプリカと解説パネルです。国宝に指定された本物の銅鐸39個は、島根県立古代出雲歴史博物館に展示されています。
- 入館料や駐車場はかかりますか?
加茂岩倉遺跡ガイダンスの入館料・駐車場は、どちらも無料です。
- 松江自動車道を走行中に立ち寄ることはできますか?
加茂岩倉パーキングエリア(上り・下りどちらも)から徒歩約15分でガイダンスまで行けます。ただし利用できるのはガイダンスの営業時間内(9:00〜17:00)のみで、休館日は利用できません。
- 荒神谷遺跡とはどのくらい離れていますか?
直線距離では約3kmですが、間に山があるため、車で移動する場合は約11分・7.8kmかかります。
まとめ|出土地とレプリカ、本物の展示先をあわせて知っておこう
加茂岩倉遺跡は、全国最多となる銅鐸39個が発見された場所です。
現地のガイダンスで見られるのはレプリカと解説展示で、国宝に指定された本物は古代出雲歴史博物館にあります。
松江自動車道の加茂岩倉PAからは徒歩でも立ち寄れるため、ドライブの合間に訪れやすいスポットです。
近くの荒神谷遺跡とあわせて、弥生時代の出雲に触れる時間を作ってみてはいかがでしょうか。
