隠岐・西ノ島の国賀海岸(くにがかいがん)は、摩天崖や通天橋などの断崖と奇岩が続く景勝地です。
見る方法は、海から見上げる観光船、崖の上から見下ろす観光バス、摩天崖から国賀浜まで歩くウォーキング、レンタカーの4つに分かれます。
それが故に、西ノ島に着いてから「どれにするか」「船と港が違うらしいが、どう動けばいいのか」と迷う方が多い場所でもあります。
この記事では、4つの見方の比較、観光船と観光バスの時刻・料金、荒天時のコース変更、摩天崖から国賀浜までのウォーキング、別府港に着いてからの動き方までをまとめます。
海から見るか、陸から見るかを決めて、当日の時刻の組み合わせまでこの記事で決められるように整理しました。
観光船と観光バスの運航期間・時刻・料金は、運航会社(隠岐観光株式会社)が公表している2026年のものです。
2026年の運航は10月31日までで、2027年の運航期間は運航会社の公式サイトで確認してください。
国賀海岸とは?摩天崖・通天橋・明暗の岩屋の見どころ

国賀海岸は、西ノ島町の西側に約7kmにわたって粗面玄武岩の海食崖や海食洞が続く海岸。
日本海の荒波に削られた断崖が続き、見どころが海岸沿いに点在しています。
- 摩天崖:海面から257mの高さでそそり立つ断崖です。崖の上は緑の草地で、牛や馬が放牧されています
- 通天橋:岩の中央部が海蝕作用でえぐられてできた、岩の架け橋です
- 明暗の岩屋:長さ約200mの天然のトンネルとして紹介されている海蝕洞です
- 赤尾展望台:国賀海岸を一望できる展望台です
同じ見どころでも、見る手段によって見え方が変わります。
次の表は、運航会社のコース紹介で確認できた組み合わせをまとめたものです。
| 見どころ | 観光船(海から) | 観光バス(崖の上・国賀浜) | ウォーキング |
|---|---|---|---|
| 摩天崖 | 海から見上げる(コースに含まれる) | 崖の上から見下ろす(立ち寄り先) | スタート地点 |
| 通天橋 | 海から見る(コースに含まれる) | 国賀浜から見上げる | ゴールの国賀浜側 |
| 明暗の岩屋 | コースに含まれる。海上が穏やかな時は洞窟めぐり | コース紹介に記載なし | — |
| 赤尾展望台 | — | コースの見どころとして紹介 | — |
明暗の岩屋のような海蝕洞は船から見るもの、摩天崖の上からの景色は陸から見るもの、と覚えておくと選びやすくなります。
国賀海岸の見方は4つ|観光船・観光バス・バス+ウォーキング・レンタカーを比較
比較の前に、港の違いを押さえておきます。
観光船と観光バスは、どちらも浦郷(うらご)港の観光船乗り場から出発します。
隠岐汽船のフェリーなどが着く西ノ島の港は別府(べっぷ)港で、浦郷港とは別の港です。
観光船と観光バスは、運航期間(2026年は10月31日まで)の間だけ利用できます。
別府港から浦郷港の観光船乗り場までは、車で約6km(約10分)、町営バスで約22〜26分(200円均一)です。
運航会社は、町営バスは便数が少なく、バスでは行けないスポットもあるため、島内の移動にはレンタカーが便利と案内しています。
本州から別府港までのフェリー・高速船・飛行機の行き方と、料金・所要時間の比較は、次の記事でまとめています。

| 見方 | 見える景色 | 乗る・歩く時間 | 料金(2026年) | 別府港から |
|---|---|---|---|---|
| 観光船 | 海から断崖を見上げる。穏やかな日は洞窟めぐり | 1時間30分 | 大人4,000円・小人2,000円 | 浦郷港まで町営バス約22〜26分または車約10分。車は不要 |
| 観光バス | 摩天崖の上から見下ろし、国賀浜で通天橋を見上げる | 1時間45分 | 大人4,000円・小人2,000円 | 同上。車は不要 |
| バス+ウォーキング | 観光バスに加えて、摩天崖から国賀浜まで歩いて下る | 歩く部分は約70分(希望者のみ) | 観光バスの料金 | 同上。車は不要 |
| レンタカー | 摩天崖の駐車場から自分のペースで見る | 自由 | レンタカー料金は借りる日・車種で変わるため、貸出元の案内で確認 | 車を借りて自分で運転 |
荒天時のコース変更や代替コースがあるのは、運航会社の案内では観光船です(詳しくは次の章)。
選び方の目安は次のとおりです。
- 断崖を下から見上げたい、洞窟に近づきたい:観光船
- 崖の上からの景色と国賀浜を、車なしで回りたい:観光バス
- 歩いて下る景色も楽しみたい:観光バスのコースでウォーキングを選ぶ
- 時間を自分で決めたい、他の場所にも寄りたい:レンタカー
車を借りない場合は、観光船と観光バスのどちらか、または両方を同じ日に組み合わせる形になります。
国賀めぐり定期観光船|コース・時刻・料金
通常コース(Aコース)の時刻と料金
国賀めぐり定期観光船は、浦郷港から出発して国賀海岸をめぐる船です。
運航会社の公式サイトに載っている、2026年の内容は次のとおりです。
| 運航期間 | 2026年3月21日〜10月31日の毎日 |
| 出発・到着 | 浦郷港の観光船乗り場(2021年度から乗り場の位置が変わっています) |
| 時刻 | 1便 10:50〜12:20/2便 13:00〜14:30/3便 15:00〜16:30 |
| 所要時間 | 1時間30分 |
| 料金 | 大人4,000円・小人2,000円 |
| コース | 浦郷港〜船引運河〜国賀海岸(摩天崖・通天橋・明暗の岩屋)〜船引運河〜浦郷港 |
海上が穏やかな時は、全便で「三つの洞窟」めぐりができると案内されています。
三つの洞窟は、乙姫御殿・滝見の岩屋・明暗の岩屋です。
別府港発の「Bコース」は、2026年度は運行されません。
洞窟に入れるのは海上が穏やかな時と案内されているため、洞窟が目当ての場合は、波の高さに左右される前提で予定を組むのが現実的です。
荒天時のコース変更と、欠航のとき
運航会社は、荒天時には全便でコース変更があると案内しています。
通常コースが欠航した場合のみ運航されるのが、代替の「船長おまかせコース」です。
| 通常コース(Aコース) | 船長おまかせコース(代替) | |
|---|---|---|
| 運航 | 2026年3月21日〜10月31日の毎日 | 通常コースの欠航時のみ |
| 行程 | 浦郷港〜船引運河〜国賀海岸〜船引運河〜浦郷港 | 浦郷港〜内海〜浦郷港 |
| 時刻 | 10:50〜12:20/13:00〜14:30/15:00〜16:30 | 10:50〜11:50/13:00〜14:00/15:00〜16:00 |
| 所要時間 | 1時間30分 | 1時間程度 |
代替コースの行程は浦郷港〜内海〜浦郷港で、通常コースの国賀海岸(摩天崖・通天橋・明暗の岩屋)は含まれません。
国賀海岸の断崖を見ることが目的の場合、代替コースは別の体験になります。
国賀海岸を見ることを優先する日は、陸から見る国賀めぐり定期観光バス(次の章)が別の選択肢です。
日程に余裕があれば、船を別の日に回すことも考えられます。
船だけに予定を預けず、船が動かなかった日にバスやレンタカーへ切り替えられるよう、時間に余裕を残しておくと安心です。
切符の買い方と問い合わせ先
運航会社は、出発の10分前までに浦郷の「観光船きっぷ売り場」で切符を買うよう案内しています。
Webの予約は「隠岐の島旅」の予約ページから、前日・当日の予約は電話で受け付けています。
支払いは、クレジットカードと現金に対応しています。
| 運航会社 | 隠岐観光株式会社 別府営業所(国賀めぐり定期観光船の公式ページ) |
| Web予約 | 隠岐の島旅|国賀めぐり定期観光船の予約ページ |
| 住所 | 〒684-0302 島根県隠岐郡西ノ島町大字別府3-5 |
| 電話番号 | 08514-7-8412(営業時間 8:00〜17:00) |
国賀めぐり定期観光バスと、摩天崖〜国賀浜ウォーキング
国賀めぐり定期観光バス(摩天崖・国賀浜コース)
国賀めぐり定期観光バスは、船と同じ浦郷港の観光船乗り場から出発し、摩天崖と国賀浜をめぐるバスです。
2026年の内容は次のとおりです。
| 運行期間 | 2026年3月21日〜10月31日の毎日 |
| 出発・到着 | 浦郷港の観光船乗り場 |
| 時刻 | 1便 13:00〜14:45/2便 15:00〜16:45 |
| 所要時間 | 1時間45分 |
| 料金 | 大人4,000円・小人2,000円(身体障害者手帳の提示で大人2,000円・小人1,000円) |
| コース | 浦郷港の観光船乗り場〜摩天崖〜国賀浜〜浦郷港の観光船乗り場 |
| 別府港まで送迎 | 2便のみ、観光終了後に別府港まで運行(別途200円・別府港17:00着)。窓口で伝える |
運航会社のコース紹介では、次の見どころが挙げられています。
- 赤尾展望台からの、国賀海岸を一望する眺め
- 国賀浜から見上げる通天橋
- 高さ257mの断崖、摩天崖から見下ろす景色
- 海上守護神として島内の信仰を集める由良比女神社
切符は観光船と同じく、出発の10分前までに浦郷の「観光バスきっぷ売り場」で買う案内です。
Webの予約もでき、前日・当日の予約は電話(08514-7-8412)で受け付けています。
車を借りずに摩天崖の上へ行きたい場合は、この観光バスが選択肢になります。
観光バスの公式ページ:国賀めぐり定期観光バス(隠岐観光株式会社)
Web予約:隠岐の島旅|国賀めぐり定期観光バスの予約ページ
摩天崖から国賀浜まで歩く(2.8km・下り・約70分)

観光バスのコースでは、希望者のみ、摩天崖から国賀浜までのウォーキングができます。
運航会社の案内では、距離は2.8km、高低差は235mの下り、所要時間は約70分です。
西ノ島町観光協会は、観光バスを利用すると、往復することなく遊歩道を楽しめると案内しています。
歩く場合は、次の点を押さえておくと安心です。
- ウォーキングは希望者のみで、運航会社のページにウォーキングの注意事項が載っています。歩く前に読んでおきましょう
- 摩天崖の上は牛や馬が放牧されている草地です。足元に気を付けて歩きましょう
- レンタカーで摩天崖まで行って歩く場合は、下りの終点の国賀浜から出発地点へ戻る手段を、歩き始める前に決めておく必要があります
片道を下って歩くコースなので、観光バスで行く場合は戻りの心配が少なく、レンタカーの場合は戻り方を先に決めておくのがポイントです。
詳しいコースは、運航会社の観光バスのページから、西ノ島町観光協会のハイキング特設サイトへ進んで確認できます。
別府港に着いてから|浦郷港までの動き方と、船・バスの時刻の組み合わせ
別府港に着いたら、浦郷港の観光船乗り場へ移動して、船またはバスに乗ります。
運航会社のサイトには、観光船・観光バスの各便に合わせた町営バスの接続時刻が載っています。
2026年の時刻をもとに、行きと帰りに分けて整理しました。
行き|別府港から浦郷港へ
| 町営バス(別府発) | 浦郷観光船乗り場前着 | 乗れる観光船・観光バス |
|---|---|---|
| 10:19 | 10:43 | 観光船1便(10:50発) |
| 12:19 | 12:43 | 観光船2便(13:00発)/観光バス1便(13:00発) |
| 14:00 | 14:26 | 観光船3便(15:00発)/観光バス2便(15:00発) |
切符は出発の10分前までに買う案内のため、観光船1便に町営バスで向かうと、到着は出発の7分前の10:43で、購入の目安(10:40)を過ぎます。
1便を利用したい場合は、前日から西ノ島に泊まり、車で浦郷港へ向かう形が時間に余裕を持てます。
町営バスの別府発10:19より前に動ける宿の場所を選ぶのも、一つの方法です。
帰り|浦郷港から別府港へ
| 乗った便 | 終了時刻 | 町営バス(浦郷観光船乗り場前発) | 別府着 |
|---|---|---|---|
| 観光船1便 | 12:20 | 13:08 | 13:34 |
| 観光船2便 | 14:30 | 14:51 | 15:15 |
| 観光バス1便 | 14:45 | 14:51 | 15:15 |
| 観光船3便 | 16:30 | 16:37 | 17:03 |
| 観光バス2便 | 16:45 | 16:37の町営バスには間に合わない時刻 | 観光バスの送迎(+200円)で17:00着 |
観光バス2便は、別途200円で別府港まで送ってもらえます。
町営バスの時刻は、乗る前に運航会社のサイトで最新のものを確認してください。
観光バス2便は、帰りの町営バスを探さずに別府港まで戻れるのが利点です。
同じ日に船とバスの両方に乗る
観光船も観光バスも、浦郷港の観光船乗り場から出発します。
時刻の上では、次のような組み合わせで、同じ日に両方に乗ることができます。
| 組み合わせ | 船の終了から次の出発まで | 帰りの町営バス |
|---|---|---|
| 観光船1便(〜12:20)→ 観光バス1便(13:00〜) | 40分 | 14:51発 → 別府15:15着 |
| 観光船1便(〜12:20)→ 観光バス2便(15:00〜) | 2時間40分 | 観光バスの送迎(+200円)で別府港17:00着 |
| 観光船2便(〜14:30)→ 観光バス2便(15:00〜) | 30分 | 観光バスの送迎(+200円)で別府港17:00着 |
| 観光バス1便(〜14:45)→ 観光船3便(15:00〜) | 15分 | 16:37発 → 別府17:03着 |
観光バス1便から観光船3便への乗り継ぎは、間が15分です。
観光船3便の切符は出発の10分前(14:50)までに買う案内のため、観光バスに乗る前に手配しておく形になります。
車で行く場合は、別府港から浦郷港の観光船乗り場まで約6km(約10分)で、乗り場に駐車場があります。
国賀海岸にかける時間の目安と、泊まる場合
国賀海岸にかける時間は、乗る便の所要時間を足し合わせると見当がつきます。
- 観光船だけ:乗船が1時間30分。町営バスで別府港から向かう場合、観光船2便なら別府発12:19・別府着15:15で、別府港を離れる時間は約3時間
- 観光バスだけ:乗車が1時間45分(ウォーキングは希望者のみ)。観光バス1便なら別府発12:19・別府着15:15で、別府港を離れる時間は約3時間
- 船とバスの両方:観光船1便と観光バス1便に乗る形で、浦郷港の観光船乗り場の発着は10:50〜14:45の約4時間。別府港を離れる時間は、行き10:19・帰り15:15の約5時間
観光船1便(10:50発)に町営バスで間に合わせるには、前の項の表のとおり、別府港を10:19に出る必要があります。
本州から日帰りで行けるかどうかは、本州発の便の時刻で決まります。
船とバスの両方に乗りたい場合や、天気が不安な場合は、西ノ島に泊まって時間に余裕を持つと予定を組みやすくなります。
【隠岐周辺の空室・料金をチェック(じゃらん)】
【隠岐周辺の空室・料金をチェック(楽天トラベル)】
隠岐全体を何日で回るか、島前と島後のどちらに行くかは、次の記事で日数別のモデルプランとあわせて整理しています。

国賀海岸についてよくある質問
- 国賀海岸はどこにありますか?
-
島根県隠岐郡の西ノ島町にあります。西ノ島町の西側に広がる海岸で、島根県の資料では約7kmにわたって海食崖や海食洞が続く海岸として紹介されています。観光船・観光バスは浦郷港の観光船乗り場から出発します。
- 国賀めぐり定期観光船は何月まで運航していますか?
-
2026年は3月21日から10月31日まで、毎日運航されます。2027年の運航期間は、運航会社(隠岐観光株式会社)の公式サイトで確認してください。
- 観光船が欠航したらどうなりますか?
-
荒天時は全便でコース変更があり、通常コースが欠航した場合のみ、代替の「船長おまかせコース」が運航されます。代替コースは浦郷港〜内海〜浦郷港の行程で、国賀海岸の断崖は含まれません。国賀海岸を見ることを優先する場合は、陸から見る観光バスやレンタカーが別の選択肢です。
- 観光船で洞窟に入れますか?
-
海上が穏やかな時は、全便で乙姫御殿・滝見の岩屋・明暗の岩屋の「三つの洞窟」めぐりができると、運航会社が案内しています。海の状態によって変わるため、入れるかどうかは当日の状況次第です。
- 車がなくても摩天崖に行けますか?
-
国賀めぐり定期観光バスで行けます。浦郷港の観光船乗り場から、摩天崖と国賀浜をめぐり、所要時間は1時間45分です。料金は大人4,000円・小人2,000円(2026年)です。
- 摩天崖から国賀浜まで歩けますか?
-
歩けます。距離は2.8km、高低差は235mの下りで、所要時間は約70分です。観光バスのコースでは希望者のみ歩くことができ、往復せずに遊歩道を楽しめると西ノ島町観光協会が案内しています。
- 観光船と観光バスを同じ日に両方乗れますか?
-
時刻の上では乗れます。たとえば観光船1便は12:20に終わり、観光バス1便は13:00に出発します。どちらも浦郷港の観光船乗り場から出発し、切符は出発の10分前までに買う案内です。乗り継ぎの間が短い組み合わせでは、次の便の切符を先に手配しておく必要があります。
- 別府港から浦郷港まではどう行きますか?
-
町営バスで約22〜26分(200円均一)、車で約6km・約10分です。観光船・観光バスの各便に合わせた町営バスの接続時刻が、運航会社のサイトに載っています。
