「ベタ踏み坂の角度は、実際には何度あるの?」
「あの壁のような写真は、どこから撮れるの?」
「車はどこに停めればいい?」
ベタ踏み坂は、島根県松江市の江島と鳥取県境港市を結ぶ「江島大橋」の愛称です。
写真では壁のように見えますが、橋のたもとに立つと印象が変わるため、撮りたい写真に合わせて場所を選ぶ必要があります。
この記事では、実際の勾配と角度、撮影場所ごとの違い、駐車場、歩いて渡る場合の所要時間を順にまとめます。
実際の勾配は島根側で6.1%、角度にすると約3.5度で、壁のような写真は橋から約2km離れた大根島の北西岸から望遠で撮ったものです。
ベタ踏み坂の角度は何度?実際の勾配は島根側6.1%・鳥取側5.1%
江島大橋の勾配は、島根側(江島)と鳥取側(境港)で異なります。
道路の勾配は「水平に100m進む間に何m上がるか」を%で表したもので、角度(度)に直すと次のとおりです。
| 側 | 勾配 | 角度(計算値) | 水平距離100mに対して上がる高さ |
|---|---|---|---|
| 島根側(松江市江島) | 6.1% | 約3.5度 | 6.1m |
| 鳥取側(境港市) | 5.1% | 約2.9度 | 5.1m |
急なのは島根側で、「ベタ踏み坂」として写真に撮られているのもこちら側。
数字のうえでは、写真の印象ほど切り立った坂ではありません。
なお、角度が小さいことと運転のしやすさは別の話です。
橋は延長1,446.2mあり、上りと下りがそれぞれ長く続きます。
下りではスピードが出やすいため、速度を確かめながら走りましょう。
橋が高い理由|5,000t級の船が下を通る
江島大橋の最も高いところは、水面から44.7m。
中海を行き来する5,000t級の船が橋の下を通れる高さになっています。
江島大橋ができる前は、中浦水門の管理橋が江島と境港を結んでいました。
この橋は14t以上の車が通れず、船が通るたびにはね橋が上がって渋滞が起きていましたが、2004年10月16日の江島大橋の開通で解消されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 江島大橋(境港臨港道路江島幹線) |
| 所在地 | 島根県松江市八束町江島〜鳥取県境港市渡町(橋の上に県境) |
| 延長 | 1,446.2m |
| 中央径間 | 250m |
| 最高部の高さ | 水面から44.7m |
| 勾配 | 島根側6.1%・鳥取側5.1% |
| 開通 | 2004年10月16日 |
| 公式情報 | しまね観光ナビ/松江観光協会 |
写真が「壁」に見える理由|遠くから望遠で撮るから
壁のように見える写真は、橋から離れた場所で望遠レンズを使って撮られています。
望遠で遠くのものを写すと、手前から奥までの距離が縮んで見えるため、長く続く坂が立ち上がったように写るといわれています。
条件はレンズだけでなく、橋からの距離にもあります。
橋のたもと付近では橋の長さは写せますが、ベタ踏み坂らしい壁のような写真にはなりません。
2013年12月に自動車のテレビCMで紹介されたことで、この見え方が広く知られるようになりました。
撮るなら島根側から|撮影場所の比較
撮影は、勾配の急な島根側(江島・大根島)から橋を見る向きが基本です。
場所は大きく2つに分かれ、撮れる写真が違います。
| 撮影場所 | 橋のたもとまで | 撮れる写真 | 機材 |
|---|---|---|---|
| 橋のたもと周辺(江島) | すぐ近く | 橋の長さや、見上げる構図 | スマートフォンでも撮りやすい |
| 大根島の北西岸 | 直線で約2km | 道路が空へ昇っていくような、壁に見える構図 | 望遠レンズがあると撮りやすい |
橋のたもと周辺(江島)
橋の入口に近い江島側は、橋の大きさを間近で感じられる場所です。
橋の長さは写せますが、ベタ踏み坂らしい壁のような写真にはなりません。
夜は照明で橋の輪郭が浮かび上がるため、たもとから見上げる構図も選べます。
大根島の北西岸(寿物産付近)
壁のように見える定番の構図は、大根島の北西岸沿いから撮れます。
目印は「寿物産」で、橋の島根側のたもとまでは直線で約2km。
江島側からは県道338号を車で約3分(約2.9km)です。
中海をはさんで橋を正面に近い向きで見るため、望遠レンズがあると、坂を上る車が空へ向かっていくような写真になります。
なお、5月後半と7月後半の年2回、条件が合うと坂の上から朝日が昇る「ダイヤモンド朝日」が見られます。
駐車場と撮影マナー|専用駐車場はない
江島大橋に専用の駐車場はありません。
橋のたもとで撮る場合は、島根県側にある「ファミリーマート江島大橋店」の駐車場が利用可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 専用駐車場 | なし |
| 利用できる駐車場 | ファミリーマート江島大橋店 |
| 住所 | 〒690-1401 島根県松江市八束町江島1128-110(Google Map) |
| 道路管理者 | 境港管理組合 |
| 撮影許可の問い合わせ | 境港管理組合 0859-42-3705 |
江島大橋は、通勤や物流のトラックも通る臨港道路です。
路上や歩道に車を停めて撮影する人がいることが島根県にも意見として寄せられており、警察がパトロールや取り締まりの参考にするとしています。
橋の上や路肩には停めず、車道に出ての撮影も避けましょう。
ベタ踏み坂はどっちから?松江発・境港発の立ち寄り順
「どっちから」の答えは、撮るのか走るのかで変わります。
| 目的 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 撮る | 島根側(江島・大根島)から橋を見る | 勾配が急な6.1%の側が写る |
| 走る | 島根側(江島)から境港へ向かう | 6.1%の側を上る |
境港から松江へ向かう場合は、5.1%の側を上り、6.1%の側を下ることになります。
松江から来る場合
松江から県道338号で大根島を通って来る場合は、撮影場所が橋より手前に並びます。
大根島の北西岸、江島の橋のたもとの順に寄り、最後に橋を渡って境港へ抜ける流れです。
急な6.1%の側を上れるのは、松江から境港へ向かうこの向きです。
境港から来る場合
境港から江島大橋を通って来る場合は、先に橋を渡ることになります。
渡り終えた江島側で橋のたもとに寄り、そのあと大根島の北西岸へ進むと、来た道を戻らずに撮影場所を回れます。
車で渡る?歩いて渡る?所要時間の目安
江島大橋は、両側に幅1.5mの歩道があり、歩いて渡ることもできます。
江島側のたもとから最高部までは徒歩で約15分。
| 楽しみ方 | 所要時間の目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| 車で渡るだけ | 数分 | 延長約1.4kmを走る時間 |
| 歩いて最高部まで往復 | 約30分+眺める時間 | 江島側のたもとから最高部まで片道約15分 |
| 大根島の北西岸でも撮る | 片道約3分の移動+撮影時間 | 江島側のたもとから大根島の北西岸まで、車で片道約3分(約2.9km) |
最高部の手前には広めの展望スペースがあります。
橋の上からは中海や大根島、境港の街を見渡せ、天気のよい日は大山まで望めます。
橋の上からの眺めは歩いた人だけが立ち止まって見られるもので、車では停まれません。
江島側のたもとから車で約5分の由志園は、料金・営業時間と所要時間の目安を以下の記事にまとめています。

橋を渡った先の境港は、水木しげるロードの回り方と所要時間を以下の記事で紹介しています。

ベタ踏み坂へのアクセス
江島側のたもと(ファミリーマート江島大橋店)までの、車での所要時間の目安です。
| 出発地 | 交通手段 | 所要時間 | 距離 | 経由 |
|---|---|---|---|---|
| JR松江駅 | 車 | 約28分 | 約17.4km | 県道338号(大根島を通る) |
| JR境港駅 | 車 | 約12分 | 約5.6km | 江島大橋を渡る |
| 米子鬼太郎空港 | 車 | 約11分 | 約6.3km | 県道47号・江島大橋を渡る |
| 由志園(大根島) | 車 | 約5分 | 約3.1km | 県道338号 |
境港駅と米子鬼太郎空港からは、橋を渡った先が江島側のたもとです。
空港から最も近く、到着後の最初の立ち寄り先にも組み込めます。
松江・境港からの行き方と、大根島・江島を回るモデルコースは以下の記事にまとめています。

米子鬼太郎空港で車を借りる場合は、空港のレンタカー5社の比較を以下の記事で確認できます。

ベタ踏み坂についてよくある質問
- ベタ踏み坂は島根県と鳥取県のどちらにありますか?
両方にまたがっています。島根県松江市八束町江島と鳥取県境港市渡町を結ぶ橋で、県境は橋の上にあります。写真でよく見る急な側は島根県側です。
- ベタ踏み坂の角度は何度ですか?
島根側が約3.5度、鳥取側が約2.9度です。勾配は島根側6.1%・鳥取側5.1%で、角度はこの数値から計算したものです。
- ベタ踏み坂に駐車場はありますか?
専用の駐車場はありません。島根県側のファミリーマート江島大橋店の駐車場が利用可能です。
- ベタ踏み坂は歩いて渡れますか?
渡れます。橋の両側に幅1.5mの歩道があり、江島側のたもとから最高部までは徒歩約15分です。
- 壁のように見える写真はどこから撮れますか?
大根島の北西岸沿い、寿物産の付近です。橋のたもとまで直線で約2km離れており、望遠レンズがあると撮りやすい構図です。
