「出雲日御碕灯台って、どんな場所?」
「料金や営業時間、バスでのアクセス方法が知りたい」
「夕日がきれいと聞いたけど、いつ行けばいい?」
島根半島の最西端、断崖の上にそびえる出雲日御碕灯台。
石造りの灯台としては日本一の高さを誇り、「世界の歴史的灯台百選」にも選ばれた出雲随一の絶景スポットです。
出雲大社からは車で約20分ほどの距離。
夕日・海鮮・ウミネコ・日本遺産が詰まったこの岬エリアを、出雲在住の筆者がまるごとご案内します。
出雲日御碕灯台とは?石造り日本一の灯台の基本情報

出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい)は、島根県出雲市大社町に立つ白亜の灯台です。
地面から塔頂までの高さは43.65m、海面からは63.3mと、石造りの灯台としては日本一の高さを誇ります。
完成は明治36年(1903年)。外壁を石積み、内部をレンガ積みとした二重構造が特徴で、120年以上が経った今も現役で海の安全を守り続けています。
石造り灯台でありながら、数多くの称号・指定を受けています。
- 平成10年(1998年):世界の歴史的灯台百選に選定
- 平成25年(2013年):国の登録有形文化財に登録・日本の灯台50選
- 令和4年(2022年):国の重要文化財に指定
- 日本遺産「日が沈む聖地出雲」構成文化財
- Aランク保存灯台(保存価値が特に高い灯台として選定)
なお、「日御碕」は「ひのみさき」と読みます。難読地名として知られており、初めて訪れる方は読み方に迷うことも多いようです。
日御碕灯台の料金・営業時間・定休日
灯台に登る際は参観寄付金が必要です。最新情報は必ず公式・現地でご確認ください。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 中学生以上 | 300円 |
| 小学生以下 | 無料 |
| 障がい者・介護者1名 | 無料 |
| 灯台資料展示室 | 無料 |
営業時間は季節によって異なります。
| 時期 | 営業時間 |
|---|---|
| 3月〜9月(土日祝) | 9:00〜17:00 |
| 3月〜9月(平日) | 9:00〜16:30 |
| 10月〜2月 | 9:00〜16:30 |
定休日は12月30日・31日です。また荒天時には参観中止となる場合があります。
灯台資料展示室は無料で見学できます。
アクセス方法|バス・車・タクシー別まとめ
バスでのアクセス
公共交通機関でのアクセスは、一畑バス「日御碕線」が便利です。
| 出発地 | 所要時間 | 運賃 |
|---|---|---|
| JR出雲市駅 | 約60分 | 870円 |
| 出雲大社連絡所 | 約20分 | — |
バス停「日御碕灯台」下車後、徒歩約5分で灯台に到着します。
最新の時刻表は一畑バス公式サイトでご確認ください。
車でのアクセス
| 出発地 | 所要時間 |
|---|---|
| 山陰道 出雲IC | 約27〜30分 |
| 出雲大社 | 約16〜20分 |
| JR出雲市駅 | 約35分 |
県道29号大社日御碕線は、一部区間で仮設道路による片側交互通行となっている期間がありましたが、2024年12月より全車通行可となっています。
タクシーの場合
出雲大社からタクシーを利用する場合、所要時間は約15分が目安です。
バスの本数が少ない時間帯や、荷物が多い場合は選択肢に入れてみてください。
タクシー料金は大体4000円前後となるようです。(NAVITIMEより)
駐車場情報|無料で利用できる県営駐車場
日御碕灯台周辺には、無料の県営駐車場が2か所あります。
| 駐車場 | 台数 | 灯台までの徒歩 |
|---|---|---|
| 第一駐車場 | 65台 | 約2〜3分 |
| 第二駐車場 | 175台・バス6台 | 約5分 |
GW・夏休み・神在月(旧暦10月)は混雑しやすいため、午前中の早めの到着がおすすめです。
第一駐車場が満車の場合は第二駐車場を利用しましょう。
実際に登ってみた!163段の螺旋階段と展望台からの眺め
実際に登ってみると、灯台自体は思ったよりコンパクトです。入口をくぐると、すぐに細く急な螺旋階段が始まります。すれ違いもギリギリの幅で、ひとり分の空間をゆっくり上っていく感じです。
筆者の場合は約5〜10分で登れました。163段といっても、ペースを落として歩けば無理なく上れます(個人差があります)。
そして扉を開けた瞬間、目の前に日本海がどこまでも広がります。遮るものが何もない開放感は、登った人だけの特権。
晴れた日には、はるか北方に隠岐の島影が見えることもあります。
灯台の構造は「二重殻複合構造」と呼ばれるもので、外壁を石積み、内部をレンガ積みとした二重構造。
日本人の設計・施工によって建設されたこの灯台は、当時の建築技術の到達点として高く評価されています。灯台内に掲示されている断面図を見ると、その緻密な構造がよくわかります。
灯台エリア全体の所要時間は1時間以内が目安です。出雲大社とのセット観光でも、時間を持て余す心配はありません。
夕日スポットとしての日御碕灯台|柏陵園の遊歩道と展望台

日御碕は「日が沈む聖地出雲」として日本遺産に認定されたエリアです。古来、出雲の人々は夕日を神聖視し、畏敬の念を抱いてきました。その舞台となるのが、この日御碕の海岸線です。
白い灯台と日本海に沈む夕日のコントラストは、一度見たら忘れられない景色です。灯台周辺には「柏陵園」と呼ばれる松林と遊歩道が整備されており、夕暮れ時に散策しながら夕日を眺めることができます。
夕日がとくに美しく見えるのは秋〜冬(9月〜2月)にかけてです。日没の位置が灯台と重なりやすく、オレンジ色に染まる空と白い灯台のシルエットが際立ちます。
出雲市の月別日没時刻の目安はこちらです。訪問前の計画にお役立てください。
| 月 | 日没時刻の目安(15日前後) | 灯台閉館との関係 |
|---|---|---|
| 1月 | 17:19頃 | 閉館後に日没 ⚠️ |
| 2月 | 17:51頃 | 閉館後に日没 ⚠️ |
| 3月 | 18:16頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 4月 | 18:42頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 5月 | 19:05頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 6月 | 19:22頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 7月 | 19:11頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 8月 | 18:43頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 9月 | 18:06頃 | 閉館後に日没 ✅ |
| 10月 | 17:27頃 | 閉館後に日没 ⚠️ |
| 11月 | 17:00頃 | 閉館前後に日没 ⚠️ |
| 12月 | 16:55頃 | 閉館前に日没 ❌ |
※日没時刻は年によって数分前後します。出雲観光協会の「夕日指数」では天気予報と日没時刻をセットで確認できるので、直前チェックに便利です。
灯台の展望台から夕日を見たい場合は3〜9月がおすすめです。この時期は日没が18時以降のため、閉館時間(17:00)までに登り、遊歩道や柏陵園で夕日を待つことができます。一方、10〜2月は日没が閉館時間と重なるか前になるため、遊歩道・柏陵園からの鑑賞を中心に計画するのが現実的です。
日御碕に泊まって夕日から翌朝まで楽しむなら、灯台のすぐそばに位置する星野リゾート 界 出雲が選択肢のひとつです。日本海を望む客室から、刻々と変わる空の色を堪能できます。
経島(ふみしま)とウミネコ|灯台そばの天然記念物

日御碕神社の南西に浮かぶ小島「経島(ふみしま)」は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
島全体を覆う柱状節理(火山性の岩が冷えて固まった際にできる柱状の岩)が、お経の巻物を積み重ねたように見えることから「経島」と名付けられました。この柱状節理は日御碕エリア一帯に広く分布しており、ビジターセンターの展示でも詳しく解説されています。
ウミネコが多く見られるのは4〜5月の繁殖シーズンです。春の繁殖期には多くのウミネコが飛来し、「ミャオー」という猫に似た鳴き声が辺りに響く様子は、地元では春の風物詩として親しまれています。経島は神域のため一般立入禁止ですが、灯台周辺の遊歩道からしっかり見学できます。
日御碕の海鮮グルメ|灯台周辺で食べたいランチ・食べ歩き
灯台〜日御碕神社入口にかけての商店街には、海鮮を中心とした飲食店が軒を連ねています。新鮮な地魚を使った料理が手頃な値段で楽しめるのが、この地域ならではの魅力です。
おすすめメニュー:
- 海鮮丼:ウニ・サザエ・のどぐろなど旬の魚介がたっぷり。「こんな値段でこんなに豪華」という声が絶えない名物です
- 古事記丼:日御碕ならではのオリジナルメニュー
- イカ焼き・サザエのつぼ焼き:食べ歩きに最適な定番メニュー
- のどぐろ定食:島根名物を堪能したい方に
人気店は昼前後に混雑することが多いため、11時台の早めランチか、灯台観光後の13時以降を狙うのがスムーズです。
日御碕神社とのセット観光|出雲大社からの半日モデルコース
日御碕エリアは、灯台だけでなく日御碕神社とセットで巡るのが定番です。灯台から日御碕神社までは徒歩10〜15分ほど。エリア全体がコンパクトにまとまっているため、歩いて回れます。
出雲大社参拝と組み合わせる場合の、半日モデルコースの目安はこちらです。
- 出雲大社 参拝(約1〜1.5時間)
- 出雲大社連絡所からバスで約20分 → 日御碕着
- 日御碕灯台 観光(約1時間以内)
- 周辺で海鮮ランチ(約30〜45分)
- 日御碕神社 参拝(約30〜45分)
- バスで出雲大社または出雲市駅へ戻る
合計で半日(4〜5時間)あれば十分に楽しめます。
よくある質問
- 出雲日御碕灯台の読み方は?
-
「いずもひのみさきとうだい」と読みます。「日御碕」は難読地名で「ひのみさき」と読みます。
- 灯台に登れますか?料金はいくらですか?
-
登れます。参観寄付金として中学生以上300円が必要です。小学生以下は無料。灯台資料展示室は無料で見学できます。
- 駐車場は有料ですか?何台停められますか?
-
県営駐車場は無料です。第一駐車場(65台)と第二駐車場(175台)があります。GW・夏休み・神在月は混雑するため早めの到着がおすすめです。
- 出雲大社からバスで行けますか?
-
行けます。出雲大社連絡所から一畑バス日御碕線に乗り、約20分で「日御碕灯台」バス停に到着します。バス停から灯台まで徒歩約5分です。
- 所要時間はどのくらいですか?
-
灯台に登る場合、筆者は約5〜10分で登れました(個人差があります)。展望台での滞在を含めても、灯台エリア全体は1時間あれば十分楽しめます。
- 夕日はいつ頃がきれいに見えますか?日没時刻の目安は?
-
夕日と灯台のシルエットが重なりやすい秋〜冬(9〜2月)が人気です。日没時刻の目安は、9月が18:06頃、10月が17:27頃、11月が17:00頃、12月〜1月が16:55〜17:19頃です。10月以降は灯台の閉館時間(16:30〜17:00)と日没が重なるため、遊歩道や柏陵園からの鑑賞がおすすめです。
- ウミネコはいつ見られますか?
-
4〜5月の繁殖シーズンに多くのウミネコが経島に飛来します。猫に似た鳴き声が響く様子は春の風物詩です。遊歩道から見学できます。
- 車いすでも楽しめますか?
-
灯台内部の螺旋階段は車いすでの昇降が難しい構造です。ただし灯台の外観見学や周辺の遊歩道は楽しめます。
まとめ|出雲日御碕灯台は1時間で楽しめる出雲随一の絶景スポット
出雲日御碕灯台のポイントをまとめます。
- 石造り日本一(43.65m)・重要文化財・世界の歴史的灯台百選・日本の灯台50選
- 料金は中学生以上300円、小学生以下無料
- 定休日は12月30日・31日(荒天時も参観中止)
- 駐車場は無料(第一65台・第二175台)
- 出雲大社からバスで約20分・車で約16〜20分
- 灯台エリアの所要時間は1時間以内
- 展望台から夕日を見るなら3〜9月がベスト
- ウミネコ(経島)は4〜5月の繁殖期が見頃
出雲大社参拝のあと、少し足を伸ばすだけで別世界のような景色に出会えます。日御碕神社とセットで訪れると、「日が沈む聖地出雲」の世界観をより深く体感できます。ぜひ半日かけてじっくり巡ってみてください。
→【内部リンク:日御碕神社 完全ガイド】
【筆者紹介】出雲在住のコンサルタント・コンテンツクリエイター。島根県の観光メディア「シマカン」を運営。実際に足を運んで得た一次情報をもとに、島根の魅力を発信しています。
