出雲大社へ参拝を予定しているけれど、宿泊先をどうしようか悩んでいませんか?
土地勘のない地域でホテル選びに迷ったら、いきなり予約サイトのランキングを見てはいけません。
特に島根県に馴染みのない方は余計に悩んでしまうことでしょう。
申し遅れました、あんでぃです。
観光の現場に10年以上立ち、学生さんからご年配のご夫婦まで、延べ3万人以上の方の旅のプランニングをお手伝いしてきました。
本記事では、現場を知る私だからこそ提案できる、『あなたの旅の目的』にジャストフィットする最適な滞在エリアを解説します。
土地勘がなくても宿泊先選びで失敗しない鉄則とは?
失敗しないための鉄則は、ホテル単体で選ぶのではありません。
「あなたがこの旅で『何を』最も優先したいか」
を決めることです。
宿泊先に悩む大きな原因。
それは、宿泊先のホテルは気に入ったけど、土地勘がないために旅行のスケジュールで悩んでしまうこと。
出雲大社を参拝することだけでなく、滞在スタイルに合わせて優先することを決めて、宿泊エリアを絞っておきましょう。
具体的に出雲大社の参拝を含めた島根観光においては、以下の3つのスタイルのうち、どれが自分に近いかで選べば間違いはありません。
「早朝の静寂」を買う(出雲大社周辺エリア)
「夜のグルメと利便性」を買う(出雲市駅周辺エリア)
「美肌と癒やし」を買う(玉造温泉エリア)
主要エリアの特徴は?出雲大社の参拝で失敗しない宿泊先選びの第一歩
なぜエリア選びが重要なのか?
それは、出雲の主要エリアがそれぞれ全く異なる「特徴・メリット」と「弱点」を持っているからです。
これは、特に初めて島根に旅行される方のように、土地勘がないと気づきにくいのです。
これら3つのエリアは距離が離れており、また特徴がはっきり分かれています。
つまり、どのエリアを選ぶかで、旅行の雰囲気も大きく変わってきます。

「出雲大社周辺」は、朝は最高ですが夜のお店は早く閉まります。
「出雲市駅周辺」は、便利ですが出雲大社まではバス移動が必要です。
「玉造温泉」は、島根県でも一番といっていい有名な美肌温泉ですが、出雲大社までは移動時間がかかります。
つまり、自分の優先順位(朝重視か、夜重視か、癒やし重視か)とエリアがズレてしまうと、どんなに高級な宿に泊まっても「なんか不便だった」「思っていた旅と違う」というミスマッチ(失敗)が起きてしまうのです。
また、交通手段によっても優先順位が大きく変わってくることでしょう。
早朝参拝を優先するなら:出雲大社周辺エリア
「人のいない静かな神社で心を整えたい」
「移動時間をゼロにしたい」
こんな思いを持たれた方には出雲大社周辺エリアをお勧めします。
まだ観光客がいない朝6時台の出雲大社は、昼間とは全く別世界です。
このエリアに泊まることは、単なる宿泊ではありません。
静謐な早朝の神社参拝という「誰にも邪魔されない神聖な時間」を買うことと同義です。
なお、出雲大社周辺にも高級旅館からリーズナブルなホテルまで選択肢が十分にあります。
代表的な宿: 竹野屋旅館、月夜のうさぎ など
夜の食事と移動を優先するなら:出雲市駅周辺エリア
「夜は地元の居酒屋でのどぐろや地酒を楽しみたい」
「松江や石見銀山など、他エリアへの観光があるから移動も重視しておきたい」
といった、夜の繁華街や移動を優先するのであれば、出雲市駅周辺エリアを選びましょう。
長距離バスの発着地であり、JRや一畑電鉄の駅もあり、飲食店の宝庫と言えるのが出雲市駅前です。
老舗のとんかつ屋さんや海鮮居酒屋、バーなどの飲食店がひしめいていて、散歩するだけでもテンションが上がります。
翌日の移動の自由さがあり、何よりも夜遅くまで飲んでもすぐ帰れる安心感が抜群のエリアです。
代表的な宿: ドーミーイン出雲、グリーンリッチホテル など
温泉と癒やしを優先するなら:玉造温泉エリア
「参拝だけでなく、自分へのご褒美もほしい」
「女子旅として満足度を上げたい」
といった、温泉や癒し、ご褒美を求める方には、奈良時代から続く美肌温泉、玉造温泉をお勧め。
「身を清めて生まれ変わる儀式(禊-みそぎ)」にもなりますね。
日本最古の美肌の湯に浸かり、完璧な状態で翌日の参拝に向かう(あるいは参拝の疲れを癒やす)ことができます。
出雲大社から少し離れますが、温泉街にはさまざまな飲食店やお土産物屋さん、そして玉作湯神社の参拝も楽しむことができます。
代表的な宿: 玉造温泉街の各旅館
出雲大社参拝の宿泊先選び=滞在スタイルを決めれば土地勘ゼロでも失敗しない!
迷っていたホテル選びも、こうして「滞在の目的」から逆算すれば、自然とあなたに合う宿泊先が見えてきたのではないでしょうか?
神聖な朝が欲しいなら、大社周辺。
便利さとグルメなら、出雲市駅。
極上の癒やしなら、玉造温泉。
まずはこの3択からエリアを決めて、その中で予算に合う宿を探してみてください。
土地勘がない出雲旅を最高のものにする最短ルートのはずです。
