「出雲大社と並ぶ格式を持つ神社が、松江にもある」
そう聞いても、ピンとこない方は多いのではないでしょうか。
松江市八雲町にある熊野大社は、出雲国一之宮として出雲大社と並び称され、「出雲大社の元宮」ともいわれる由緒ある神社です。この記事では、熊野大社と出雲大社の関係から、ご利益・アクセス・駐車場・御朱印・年間行事まで、参拝前に知っておきたい情報をまとめて解説します。
熊野大社の基本情報

| 名称 | 熊野大社(出雲國一之宮) |
| 住所 | 〒690-2104 島根県松江市八雲町熊野2451(Google Map) |
| 御祭神 | 神祖熊野大神櫛御気野命(素戔嗚尊) |
| 電話番号 | 0852-54-0087 |
| 参拝時間 | 参拝自由(御朱印8:30〜16:30、祈祷受付9:00〜15:30) |
| 定休日 | なし |
| 参拝料 | なし |
| 駐車場 | あり(無料・約100台) |
| 公式サイト | 熊野大社 公式サイト |
熊野大社とは?出雲大社との関係

出雲国一之宮としての格式と歴史
熊野大社は、島根県内で「大社」の名を持つ2社のうちの1社です(もう1社は出雲大社)。『日本書紀』や『出雲国風土記』にもその名が記されている、古くからの由緒ある神社です。
「出雲大社の元宮」といわれる理由
熊野大社は「出雲大社の元宮」といわれています。これは、出雲大社の宮司(出雲国造)が代替わりする際、熊野大社から燧臼・燧杵(ひきりうす・ひきりぎね、火を起こすための神器)を拝戴することで初めて宮司として奉仕できる、という古くからの慣わしに基づくものです。この慣わしは現在も受け継がれており、出雲大社の重要な神事は熊野大社から授かる火をもとに行われています。「出雲大社が熊野大社から分かれた」という意味ではなく、出雲大社の祭祀を担う存在として、熊野大社が特別な位置づけにある、と理解するとわかりやすいでしょう。
御祭神・スサノオノミコトとヤマタノオロチ神話
熊野大社の御祭神は、神祖熊野大神櫛御気野命(かぶろぎくまののおおかみくしみけぬのみこと)です。これは素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名とされています。素戔嗚尊といえば、ヤマタノオロチを退治した神話で知られる神です。熊野大社は「日本の火の発祥の地」とも伝わり、後述する鑽火祭にその伝承が受け継がれています。
熊野大社と出雲大社の違い
熊野大社と出雲大社は、どちらも出雲国一之宮とされる格式ある神社ですが、御祭神や特徴が異なります。違いを整理すると、以下のとおりです。
| 熊野大社 | 出雲大社 | |
| 所在地 | 松江市八雲町 | 出雲市大社町 |
| 御祭神 | 神祖熊野大神櫛御気野命(素戔嗚尊) | 大国主大神 |
| 旧社格 | 国幣大社 | 官幣大社 |
| 神紋 | 一重亀甲に「大」の文字 | 二重亀甲に「有」の文字 |
| 特徴的な神事 | 鑽火祭(火の神事) | 神在祭(神々の集い) |
熊野大社のご利益
島根県神社庁によると、熊野大社の御神徳(ご利益)は「殖産興業・招福縁結・厄除」とされています。素戔嗚尊が稲田姫に櫛を贈った故事から、縁結びのご利益が期待できる神社としても知られています。

熊野大社へのアクセス・駐車場
車でのアクセス
松江市街から国道432号線を南へ進み、県道53号線(大東東出雲線)を大東方面へ向かうルートが案内されています。山陰自動車道を利用する場合は「東出雲IC」で降り、同じく県道53号線を大東方面へ向かいます。松江市街からは車で30〜40分程度が目安といわれています。境内には無料駐車場(約100台)が用意されているため、車での参拝が便利です。
後述のとおり、熊野大社は公共交通機関だけで訪れる場合はバスの乗り継ぎと事前予約が必要になります。出雲大社・松江城・玉造温泉などとあわせて周遊するなら、レンタカーの利用も選択肢になります。
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バス・電車でのアクセス
公共交通機関を利用する場合は、JR松江駅から一畑バスで八雲町バスターミナルまで行き、そこから事前予約制のAIデマンドバスに乗り換えて熊野大社へ向かうルートが公式サイトで案内されています。バスの乗り継ぎと事前予約が必要になるため、時間に余裕を持って計画することをおすすめします。デマンドバスの予約方法や時刻・料金は、松江市の公共交通案内ページでご確認ください。
駐車場情報
境内には無料駐車場が約100台分、駐輪場も5台分(無料)用意されています。参拝自体はいつでも自由に行えますが、御朱印の受付は8:30〜16:30、祈祷の受付は9:00〜15:30と時間が決まっているため、御朱印や祈祷を希望する場合はこの時間内に訪れる必要があります。
境内の見どころ
鑽火殿・大注連縄
境内にある鑽火殿(さんかでん)は、屋根が茅葺き、四方の壁が檜皮で覆われた特徴的な建物です。

ここで行われる鑽火祭は、「日本の火の発祥の地」と伝わる熊野大社を象徴する神事として知られています。拝殿にかかる注連縄も、出雲地方らしい大きく立派なものです。
縁結びの御櫛
素戔嗚尊が婚約に際して稲田姫(いなたひめ)へ櫛を贈ったという故事にちなみ、「縁結びの御櫛」が女性に人気のお守りとして知られています。丸くてかわいらしい形が特徴で、縁結びのご利益が期待できるお守りとして親しまれています。
御朱印情報
御朱印の授与は8:30〜16:30、祈祷の受付は9:00〜15:30です。御朱印の種類や初穂料など詳しい内容は変更される場合もあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
年間行事
御櫛祭(4月13日)
毎年4月13日には、摂社・稲田神社に櫛を献納する御櫛祭(みぐしまつり)が行われます。素戔嗚尊が稲田姫へ櫛を贈った故事にちなむ神事で、縁結びの御櫛が人気を集める由来にもなっています。
鑽火祭(10月15日)
毎年10月15日には、熊野大社を代表する神事・鑽火祭(さんかさい)が行われます。出雲大社の「古伝新嘗祭」で使う火をおこすための道具(ひきりうす・ひきりぎね)を、出雲大社の国造自らが熊野大社まで受け取りに訪れる神事です。

その際に持参する大きな餅をめぐって問答が交わされる「亀太夫神事」は、全国でも例のない独特な神事として知られています。
節分祭(2月3日)
毎年2月3日の節分の日には、無病息災を祈願する節分祭が行われます。

桃の鏑矢(かぶらや)が天と地に向けて放たれるのを合図に豆まきが始まり、多くの参拝客が福豆・福餅の入った袋を求めて集まる恒例行事です。
御狩祭(11月第4日曜)
島根県神社庁にも主祭典のひとつとして記載されている御狩祭(みかりさい)は、毎年11月の第4日曜に行われます。詳しい神事の内容や見学の可否は、公式サイトでご確認ください。
出雲大社・松江城・玉造温泉との周遊プラン
熊野大社は松江市街や玉造温泉からもアクセスできる位置にあり、出雲大社や松江城とあわせて周遊する旅程を組む方も多いスポット。特に、同じ松江市内で縁結びのご利益にゆかりのある玉造温泉・八重垣神社とあわせて巡るコースは相性がよく、時間に余裕があれば松江城・出雲大社まで足を延ばす旅程もおすすめです。
周辺の観光情報は、以下の記事もあわせてご覧ください。




玉造温泉での宿泊とあわせて熊野大社を訪れる方は、こちらもあわせてご検討ください。
熊野大社についてよくある質問
- 熊野大社と出雲大社はどんな関係ですか?
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熊野大社は「出雲大社の元宮」といわれています。毎年10月15日の鑽火祭(さんかさい)では、出雲大社の国造自らが熊野大社を訪れ、神事の火を起こす道具を受け取るという特別な関係にあります。詳しくは出雲大社参拝完全ガイドもご覧ください。
- 熊野大社の御朱印はいつもらえますか?
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御朱印の授与時間は8:30〜16:30です。祈祷の受付は9:00〜15:30となっています。御朱印の種類など最新情報は公式サイトでご確認ください。
- 熊野大社に駐車場はありますか?
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境内に無料駐車場が約100台分用意されています。バス・電車でのアクセスは乗り継ぎが必要になるため、車での参拝が便利です。
- 熊野大社の御祭神は何の神様ですか?
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御祭神は神祖熊野大神櫛御気野命(かぶろぎくまののおおかみくしみけぬのみこと)で、ヤマタノオロチ退治の神話で知られる素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名とされています。
- 熊野大社にはどんなご利益がありますか?
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島根県神社庁によると、御神徳(ご利益)は「殖産興業・招福縁結・厄除」とされています。素戔嗚尊が稲田姫に櫛を贈った故事にちなみ、縁結びのご利益が期待できる神社としても知られています。
- 熊野大社は予約なしで参拝できますか?
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参拝自体はいつでも自由に行えるため、予約は不要です。ただし御朱印(8:30〜16:30)や祈祷(9:00〜15:30)を希望する場合は、受付時間内に訪れる必要があります。
