「灯台のすぐ横の絶景を眺めながらでランチが食べられるって本当?」
「メニューや料金、定休日は?」
「行く前に天気やライブカメラで確認できる?」
——そんな疑問をお持ちの方に向けた記事です。
島根半島の東端、地蔵崎に建つ美保関灯台。
山陰最古のこの灯台のすぐ横に、国の登録有形文化財の石造りの建物をそのまま使ったカフェ&レストラン「美保関灯台ビュッフェ」があります。
私が訪れた日はよく晴れていて、窓の外には日本海が広がり、遠く隠岐の島の稜線まで見えていました。
平日の昼にも関わらず席がほぼ埋まっていたのが印象的でした。
この記事では、実際に現地を訪れた筆者が、メニューと料金・営業時間・定休日・駐車場・遊歩道の歩き方・ライブカメラと天気の確認方法まで、まとめてお伝えします。
美保関灯台ビュッフェが人気な理由

美保関灯台ビュッフェが人気の理由は、食事だけではありません。
まず立地そのものが特別です。
明治31年(1898年)に初点灯した「山陰最古の灯台」のすぐ横に建つ石造りの建物は、当時「吏員退息所」と呼ばれた灯台職員の宿舎が前身。平成19年には灯台と関連建物がまとめて国の登録有形文化財に登録されました。現役の灯台建物として全国初の登録という、珍しい施設でもあります。

建物の中に入ると、全面ガラス窓越しに日本海が広がります。
天気の良い日には、約50キロ離れた隠岐の島の島後・島前まで見えることがあります。
隠岐が見えるかどうか、美保関灯台ビュッフェでの満足度がぐっと変わると感じました。
食事の面では、境港や地元で水揚げされた地魚・海鮮・イカ料理を味わうことができます。
美保関といえばイカが有名で、いか丼・御前のいかめしは看板メニューのひとつ。
ランチ目的ではなく、コーヒーやスイーツだけのカフェ利用も可能です。

また、高浜虚子や与謝野鉄幹・晶子夫妻が訪れて句・歌を詠んだ文学の地でもあり、敷地内にはその碑が立っています。
また、出雲大社と両参りで有名な美保神社の参拝後に立ち寄るルートが定番で、車で約5分の距離にあります。
美保関灯台ビュッフェのメニューと料金|海鮮・イカ・カフェ利用まとめ
まず、注意点が一つ。
ここ、美保関灯台ビュッフェは、バイキングのような食べ放題ではありません。
どちらかというと、お食事もできるが軽食を楽しめる場所、というイメージに近いです。
訪問した際に確認したメニューと料金は以下の通りです。

フードメニュー(2026年5月現在)
| メニュー | 料金(税抜) |
|---|---|
| 季節の海鮮ハーブプレート | ¥1,950 |
| いか丼 | ¥2,300 |
| 地魚スペシャルランチ ヘルシーセット | ¥3,000 |
| 地魚スペシャルランチ まんぷくセット | ¥3,500 |
| 御前のいかめし ヘルシーセット | ¥3,000 |
| 御前のいかめし まんぷくセット | ¥3,500 |
| いかめし(単品) | ¥2,000 |
| 美保関カレー | ¥1,800 |
| 美保関カツカレー | ¥2,000 |
| エビフライ定食 | ¥2,500 |
| ハンバーグ定食 | ¥1,950 |
| 牛丼 | ¥1,450 |
| チャーハン・肉うどん | 各¥1,000 |
※価格はすべて税抜。訪問時に人気メニューの完売を確認しています。早めの来店がおすすめです。
スイーツ・カフェメニュー
食事をしなくても、カフェ・ドリンクのみの利用ができます。
「ビュッフェ」という名前から食事必須と思われがちですが、コーヒーやスイーツだけでも入店できます。
| メニュー | 料金(税抜) |
|---|---|
| 車鮭のフレンチトースト | ¥1,500 |
| ケーキセット(コーヒーまたは紅茶付) | ¥1,600 |
| マフィンセット | ¥1,000 |
| アイスクリーム | ¥550 |
| 白玉アイス(黒蜜かけ) | ¥600 |
| ブレンドコーヒー | ¥600 |
| 美保関だいだいソーダ | ¥900 |
利用時の注意点
1人1オーダー制なので、ご協力お願いします。
支払いは現金のみ。クレジットカード・電子マネーは使えません。事前に現金を用意しておきましょう。
美保関灯台ビュッフェの営業時間・定休日・休業パターン|行く前に必ず確認を!
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00〜16:00(13時頃から約1時間の昼休憩あり) |
| 定休日 | 木曜日(水曜日は売店のみ営業) |
| 休業 | お盆・正月休みあり |
美保関エリアは天候の変化が大きく、強風・悪天候時に臨時休業となる場合があります。
遠方から訪れる場合は、事前に美保関公式観光ガイドのお知らせページで最新情報を確認することをおすすめします。
天気・ライブカメラ|隠岐の島が見えるか事前にチェック

美保関灯台ビュッフェの体験価値を大きく左右するのが「天気」です。晴れた日には窓の外に隠岐の島の稜線が浮かび上がり、その景色は格別。一方、曇りや霞がかった日には水平線しか見えないこともあります。
訪問前に海上保安庁が運営するライブカメラで現地の視界を確認することができます。地蔵崎・美保湾・日本海の海況をリアルタイムで映しており、天気アプリより正確な現地の様子がわかります。
おすすめの訪問時間帯は午前中です。海からの水蒸気が上がる前で、比較的視界が開けています。なお、駐車場から灯台エリアに向かう途中にも展望デッキがあり、そこでも大山方向・日本海方向の視界を確認することができます。
風が強い日・悪天候時の注意点
美保関灯台は日本海に突き出た岬の先端にあります。晴れていても海からの風が強い日が多く、特に冬は体感温度がかなり低くなります。スカートや軽装での訪問は注意が必要です。
強風注意報・暴風警報が発令されている場合、遊歩道が閉鎖されることがあります。お出かけ前に天気予報と合わせて確認しておきましょう。
美保関灯台のアクセスと駐車場
駐車場

駐車場は無料で、約100台が駐車できる広さです。GWや夏の繁忙期でも、満車になりにくい規模感でした。
トイレも駐車場内に整備されています。

駐車場のすぐ横には木製の小さな展望台があり、美保関総合案内図が設置されています。
灯台エリア全体の構造を把握するのに便利です。
アクセス
美保神社から車で約5分ほどの距離です。駐車場から灯台ビュッフェまでは、遊歩道を歩いて約5〜10分です。
なお、松江市街からは国道431号経由で約40分、境港からは約20分が目安です。主要エリアから美保神社までのアクセスはこちらを参考にしてください。

駐車場から灯台までは2つの遊歩道:どちらを歩く?
駐車場から灯台ビュッフェまでは2つのルートがあります。

北ルート(メイン遊歩道)は舗装されており、海側に木製フェンスが設けられています。歩き進めるうちに木々の向こうに赤屋根と白い灯台の塔が見えてくる、絵になる道です。足元が不安な方や小さい子連れにはこちらがおすすめです。

南ルート(自然探勝路)は、木々に囲まれた自然の中を歩くルートです。春・秋には渡り鳥の通り道となっており、オオルリやキビタキなどが見られることがあります。途中に地蔵崎の鳥居(地之御前・沖之御前を望む拝所)があり、国引き神話・事代主命の伝説の地を感じながら歩けます。
灯台エリアの見どころ|ビュッフェだけじゃない
美保関灯台と登録有形文化財の建物

美保関灯台は明治31年11月に初点灯した、山陰地方で最も古い灯台です。光の強さは490,000カンデラ、光の届く距離は約44km(23.5海里)。現在のレンズは3代目となっています。
平成19年(2007年)には、灯台本体・ビュッフェ(旧吏員退息所)・倉庫・便所・石塀がまとめて国の登録有形文化財に登録されました。現役の灯台建物として全国初の登録です。また「世界灯台100選」(国際航路標識協会選定)にも選ばれており、2018年には恋する灯台にも認定されています。
初代フレネルレンズ(ビュッフェ館内展示)

ビュッフェの館内に入ると、まず圧倒されるのが初代フレネルレンズです。
明治31年の初点灯から使われたフランス製の一等レンズで、実物がそのまま展示されています。人の背丈を超える大きさで、ガラスの面が幾重にも重なる精巧な構造は、見ているだけで引き込まれます。昭和19年に別の灯台へ転用された後、現在はここで展示されています。映画「喜びも悲しみも幾歳月」のロケにも使われた歴史的なレンズです。
文学の地としての美保関灯台

敷地内には、この地を訪れた文人たちの碑が立っています。俳人・高浜虚子は昭和7年(1932年)10月に来遊し、美保関を詠んだ俳句を残しました。歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻は昭和5年(1930年)5月に訪れ、地蔵崎や隠岐を詠んだ複数の歌を残しています。
美保之碕と神話の舞台

灯台の先端に広がるこの岬は、古くから「美保之碕」と呼ばれています。『出雲国風土記』の国引き神話では、この岬は北陸地方から引いてきた土地と伝えられています。
岬の沖合に浮かぶ「沖之御前島」と眼下の「地之御前島」は、美保神社の御祭神・事代主命(俗にえびす様)が鯛釣りを楽しんでいたとされる伝説の島。現在も美保神社の境内地となっており、毎年5月5日には神迎神事が行われています。
夏には沖之御前島の海上に雄大な日の出を拝むことができます。また、島の輪郭は気圧や湿度によって微妙に変化し、地元の漁師はその島影を見て出漁を決めたといわれています。神異奇瑞の島として今に伝わる、静かな海の風景です。
南ルート(自然探勝路)を歩くと、この沖之御前・地之御前を望む遥拝所と鳥居に立ち寄ることができます。事代主命が釣り糸を垂らしたとされる海を眺めながら、出雲神話の世界に思いを馳せてみてください。
よるカフェ|夏限定の特別な夜

通常は16時で閉店する灯台ビュッフェですが、毎年夏に「よるカフェ」が期間限定で開催されてきました。
夕方から再オープンし、窓の外に浮かぶイカ釣り船の漁り火、星空、そして美保関灯台の灯りを眺めながら、地元食材を使ったビュッフェ料理を提供。ジャズバンドの生演奏が入る「JAZZ Night」と、山陰の海鮮とDJパフォーマンスを組み合わせた「サカナと音楽」の2パターンで開催されてきました。
2026年の開催については、5月末時点で未定です(開催したいとの意向はあるようです)。
最新情報は美保関公式観光ガイドのお知らせページでご確認ください。
FAQ
- 予約はできますか?
-
通常営業は予約不要です。夏季限定の「よるカフェ」は電話による事前予約制となっています(定員あり)。
- カフェだけの利用はできますか?
-
できます。コーヒーやスイーツのみの利用も可能です。ただし1人1オーダー制のため、最低1品の注文が必要です。
- 現金しか使えませんか?
-
はい、現金のみです。クレジットカード・電子マネーは使用できません。事前に現金をご用意ください。
- 定休日に行っても売店は開いていますか?
-
水曜日は売店(お土産コーナー)のみ営業しています。木曜日は全館お休みです。
- 美保神社とセットで回れますか?
-
回れます。美保神社から美保関灯台まで車で約5分です。美保神社を参拝してから灯台ビュッフェでランチ、その後境港へ向かうルートが定番コースです。
- 駐車場から灯台ビュッフェまでどのくらいかかりますか?
-
北ルート(メイン遊歩道)を歩いて約5分です。舗装されており歩きやすい道ですが、歩きやすい靴を推奨します。
- ライブカメラで天気を確認する方法は?
-
海上保安庁が運営するMICS(沿岸域情報提供システム)から、美保関灯台のリアルタイム映像を確認できます。訪問前の視界確認に活用してください。
- 隠岐の島は見えますか?
-
晴れた日には見えることがあります。視界が開けやすい午前中の訪問がおすすめです。訪問前にライブカメラで海況を確認しておくと安心です。
- 風が強い日でも遊歩道を歩けますか?
-
強風注意報・暴風警報が発令されている場合、遊歩道が閉鎖されることがあります。悪天候時は美保関公式観光ガイドで事前にご確認ください。
- 子連れでも楽しめますか?
-
楽しめます。駐車場から遊歩道は舗装されており、芝生広場もあります。ただし遊歩道沿いは海に面した箇所もあるため、小さなお子様から目を離さないようご注意ください。
美保神社とセットで楽しむモデルコース
美保関を訪れる多くの方が、美保神社と灯台ビュッフェをセットで回ります。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | 美保神社を参拝(えびす様の総本社。境内の雰囲気はゆったりしており、30〜45分が目安) |
| 10:45 | 美保神社を出発、車で約5分 |
| 11:00 | 駐車場に到着。南コース(自然探勝路)を歩いて野鳥や神話スポットを楽しみながら灯台へ |
| 11:30 | 灯台ビュッフェでランチ(人気メニューの完売を防ぐため、早めの着席がおすすめ) |
| 13:00 | 初代フレネルレンズの展示や文人の碑を見学 |
| 13:30 | 展望デッキで隠岐の島を確認してから駐車場へ |
| 14:00 | 境港・水木しげるロードへ移動(車で約25分) |
島根での宿泊を検討されている方は、松江市街や玉造温泉を拠点にするのが便利です。
美保関灯台ビュッフェ 店舗情報

最新情報は公式サイトおよびSNSアカウントをご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 美保関灯台ビュッフェ(灯台ビュッフェ) |
| 営業時間 | 10:00〜16:00(13時頃から約1時間の昼休憩あり) |
| 定休日 | 木曜日(水曜日は売店のみ営業)、お盆・正月休みあり |
| 住所 | 島根県松江市美保関町美保関1388-10 |
| Google Map | 地図を見る |
| 電話番号 | 0852-73-0211 |
| 駐車場 | あり(無料・約100台) |
| 支払い | 現金のみ |
| 松江観光協会美保関町支部サイト | https://www.mihonoseki-kankou.jp/spot/151/ |
