「出雲大社と美保神社、どちらを先に参拝すればいい?」
「逆の順番でもご利益は変わらない?」
「車なしでも両参りはできる?」
これは神社参りに熱心な方からよく聞かれる質問です。
出雲在住の私も地元にいながら何度もこの二社を訪れてきました。
本記事では、えびす・だいこく両参りの意味と順番、出雲大社から美保神社へのアクセス、日帰り・1泊2日のモデルコース、参拝作法まで、実際に現地を知る立場からまとめて解説します。
両参りをスムーズに楽しむための準備として、ぜひ参考にしてください。
えびす・だいこく両参りとは?

島根半島の西端に出雲大社、東端に美保神社。この二社を合わせてお参りすることを、「えびす・だいこく両参り」といいます。
なぜこの二社なのか。鍵は、祀られている神様の関係にあります。
出雲大社の御祭神は大国主大神(だいこく様)。美保神社の御祭神は、その息子である事代主神(えびす様)と、后神の三穂津姫命です。親子・夫婦という肉親の神様を両方お参りするのが両参りの本質です。
出雲神話の「国譲り」の場面で、大国主大神は息子の事代主神に重要な判断を委ねました。
そのとき事代主神がいたとされる場所が、美保関の海。
この神話の舞台を実際に巡ることができる参拝ルートが、江戸期以降に出雲参詣が広まるとともに定着し、「えびす・だいこく両参り」として今日まで親しまれています。
縁結びだけでなく、商売繁盛・海上安全・音楽芸能のご利益があるとされるのも、二柱の神様の性質をあわせ持つからこそです。
出雲大社と美保神社、どちらが先?おすすめの順番


基本は「出雲大社→美保神社」といえるでしょう。
一般的に推奨されているのは、出雲大社を先に参拝してから美保神社へ向かう順番です。「親神(大国主大神)に先にご挨拶してから、子・后のもとへ」という考え方が背景にあるからです。
旅程的にも、出雲空港・出雲市駅を起点に動く場合は、この順番がルートとして自然です。
逆順(美保神社→出雲大社)でも問題なし
古来の習わしには「先に美保神社から参るべき」という説も伝わっています。米子空港や境港を起点にする場合は、美保神社を先に参る方が移動効率がよくなります。
現在では順番に厳密な決まりはないと考えられており、旅程に合わせて参拝する方も多くいます。無理に順番を合わせるより、両社をゆっくり参拝できる旅程を組む方が大切です。
同じ日でなくてもOK
時間の都合で1日に両社を回りきれない場合も安心してください。
両参りは必ずしも同日である必要はなく、日を分けて参拝しても成立します。2社間は車で1時間30分ほど離れているため、1泊2日でゆっくり巡るのもおすすめです。
八重垣神社も加える「三社巡り」の場合

縁結びで人気の八重垣神社(松江市)も合わせる場合、美保神社と同じ松江エリアにあるため、出雲大社→八重垣神社→美保神社の順が移動面でもスムーズです。1泊2日で組むとゆとりが生まれます。
両参りのモデルコース
日帰りモデルコース(車利用・出雲空港起点)

| 時間 | 行程 |
|---|---|
| 9:00 | 出雲空港 or 出雲市駅 出発 |
| 9:30 | 稲佐の浜(砂をいただいて素鵞社へ) |
| 10:00〜11:30 | 出雲大社 参拝・境内散策 |
| 11:30〜12:30 | 神門通りでランチ |
| 12:30 | 出雲大社 出発 |
| 14:00 | 美保神社 到着・参拝 |
| 14:45 | 青石畳通り・美保関灯台 散策 |
| 15:30 | 美保関で軽食・カフェ休憩 |
| 17:00 | 帰路へ |
出雲大社の参拝と境内散策には最低90分を見ておきましょう。美保神社は境内がコンパクトなので、30〜40分あれば一通り回れます。
1泊2日モデルコース(玉造温泉泊)

| 行程 | |
|---|---|
| 1日目 午前 | 稲佐の浜・出雲大社 参拝 |
| 1日目 午後 | 日御碕神社・神門通りで夕食 |
| 1日目 夜 | 玉造温泉 宿泊 |
| 2日目 午前 | 八重垣神社(松江市) |
| 2日目 午後 | 美保神社・美保関散策 |
玉造温泉を拠点にすると、出雲エリアと美保関エリアの中間に位置するため翌日の移動が楽になります。
出雲大社から美保神社へのアクセス
【車の場合】約1時間30分
出雲大社から美保神社までは約75〜85km、所要時間は1時間30分前後が目安です(出発地点・道路状況により変動します)。
出雲在住者としておすすめしたいのが、宍道湖の北岸を走る国道431号経由のルートです。高速道路を使わずに、宍道湖の湖面を左手に眺めながら松江方面へ東進し、そのまま国道431号を島根半島の東端・美保関へ向かいます。
高速経由とほぼ同じ所要時間ながら、湖畔と海沿いの景色が続く気持ちのよいドライブが可能に。両参りの旅の雰囲気にもよく合うルートです。
美保神社のそれぞれの駐車場については、こちらの記事で詳しく解説しています。
美保神社 / 出雲大社
なお、レンタカーは出雲空港・出雲市駅・松江駅いずれでも借りられます。
美保神社側から動く場合は米子空港起点が便利ですよ。
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【電車+バスの場合】
公共交通機関での移動は複数の乗り換えが必要です。
ルート①(境港経由)
各地 → 米子駅 →(JR境線)→ 境港駅 → バスで美保神社付近へ(約30分)
ルート②(松江駅経由)
各地 → 松江駅 →(一畑バス・約40分)→ 美保関ターミナル →(美保関コミュニティバス・約30分)→ 美保神社付近
コミュニティバスは本数が非常に少なく、時刻表の事前確認が必須です。乗り換えを含めた片道の移動時間は3〜4時間近くになることもあります。日帰りで両参りする場合は、レンタカーの利用を強くおすすめします。
両参りの所要時間まとめ
| 内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 出雲大社 参拝・境内散策 | 90〜120分 |
| 出雲大社→美保神社 移動(車) | 約90分 |
| 美保神社 参拝・散策 | 30〜40分 |
| 青石畳通りなど周辺散策 | 30〜60分 |
| 合計 | 半日〜丸1日 |
日帰りで両参りする場合は、午前中に出雲大社を参拝し、昼前後に移動して午後に美保神社というスケジュールが組みやすいです。
両参りで押さえたい参拝作法と見どころ
出雲大社の参拝作法|二礼四拍手一礼
出雲大社は多くの神社とは異なり、二礼四拍手一礼が正式な参拝作法です。
四拍手は出雲大社独自のもので、参拝の際に混乱しやすいポイントです。
参拝の順番は、勢溜の大鳥居 → 祓社 → 手水舎 → 拝殿 → 八足門前(御本殿は八足門から参拝)→ 素鵞社の順がおすすめです。稲佐の浜で砂をいただいている場合は、素鵞社の砂と交換しましょう。
美保神社の参拝作法|二礼二拍手一礼
美保神社は二礼二拍手一礼が正式作法です。
出雲大社の後に参拝すると拍手の数を間違えやすいので、意識して切り替えましょう。
両社で見ておきたい場所



出雲大社では神楽殿の大しめ縄(日本最大級)、ムスビの御神像、本殿を囲む宝殿。
美保神社では「美保造」と呼ばれる二棟がつながった独特の本殿、鳥居越しに広がる美保関の港の眺め。どちらも境内の雰囲気そのものが見どころです。
両参りの御朱印について
出雲大社・美保神社ともに御朱印をいただけます。出雲大社は拝殿向かいの授与所、美保神社は社務所での対応です。
両社の御朱印を並べて旅の記念にする方も多く、両参り専用の御朱印帳を持参する方もいます。
美保神社では七日えびす祭(毎月7日)に限定授与品が登場することがあります。
両参りと一緒に楽しみたい周辺観光スポット
美保関エリア

美保関灯台は明治31年に建てられた山陰を代表する歴史的灯台で、世界の歴史的灯台百選にも選ばれています。灯台に隣接するビュッフェレストランからの眺望が評判です。(内部リンク)
青石畳通りは美保神社参道から続く石畳の小径。かつての廻船問屋の面影を残す古い町並みが続き、参拝後の散策にちょうどよい距離感です。
出雲エリア

稲佐の浜は出雲大社参拝前に砂をいただく神聖な浜で、夕日スポットとしても有名です。

また、日御碕神社は出雲大社から車で約20分。
「夜を守る神様」として知られ、日御碕灯台とあわせて立ち寄ることができます。
よくある質問
- 出雲大社と美保神社はどちらを先に参拝すればいいですか?
-
一般的には「出雲大社→美保神社」の順が推奨されています。ただし順番に厳密な決まりはないと考えられており、米子空港利用など旅程によっては逆順でも問題ありません。
- 両参りは同じ日にしないといけませんか?
-
同日である必要はありません。日を分けて参拝しても両参りとして成立します。2社間は車で1時間30分ほど離れているため、余裕を持って1泊2日で回るのもおすすめです。
- 車なしで両参りはできますか?
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電車+バスの乗り継ぎで移動可能ですが、片道3〜4時間近くかかることもあります。バスの本数も少ないため、レンタカーの利用を強くおすすめします。
- 両参りの所要時間はどのくらいですか?
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出雲大社の参拝・散策に90〜120分、美保神社に30〜40分、移動が約90分。昼食や周辺散策を含めると日帰りで丸一日かかると見ておいてください。
- 八重垣神社も一緒に回れますか?
-
可能ですが、1日で3社を回るのはかなりタイトです。八重垣神社は美保神社と同じ松江市内にあるため、1泊2日で「1日目:出雲大社、2日目:八重垣神社+美保神社」とまとめるのがおすすめです。
- 美保神社の御朱印はいつでもいただけますか?
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通常の御朱印は社務所にて受付しています。七日えびす祭(毎月7日)には限定授与品が登場することがあります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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