「出雲大社をお参りしたついでに、須佐神社にも行ってみたい」
「須佐神社って、車がないと行けないの?」
須佐神社(島根県出雲市佐田町須佐)は、須佐之男命(すさのおのみこと)の御魂を鎮めた地といわれる古社です。
出雲大社からは車で約36分かかり、公共交通機関はJR出雲市駅発の直通バスが1日3便と限られるため、出雲大社と合わせて参拝したい場合は、旅程に無理なく組み込めるかが気になるところです。
この記事では、出雲在住のライターが、須佐神社の見どころから出雲大社との両参りの考え方、アクセスの選び方まで、旅程を組む視点で解説します。
須佐神社とは

須佐神社は島根県出雲市佐田町須佐に鎮座する神社。
出雲国風土記に基づく伝承によれば、須佐之男命がこの地を訪れた際に「この国は小さい国であるがよい処である」と述べ、自らの名を土地に付けて大須佐田・小須佐田を定め、御魂をこの地に鎮めたと伝えられています。
この由来から「須佐」の地名が付いたとされ、須佐神社は須佐之男命の御名代・本宮として信仰されてきた神社といわれています。

御祭神は須佐之男命のほか、妻の稲田比売命(いなたひめのみこと)、その両親である足摩槌命(あしなづちのみこと)・手摩槌命(てなづちのみこと)です。
境内をひととおり巡る参拝の所要時間は、約30分ほど。
出雲大社と合わせて回る場合は、後述するアクセスの所要時間も含めて、時間に余裕を持って計画することをおすすめします。
なお、須佐神社では2026年9月時点で「令和の御遷宮」が進められており、拝殿上棟祭に向けた奉賛特別朱印を期間限定で授与しています。
訪れる時期によっては、通常とは異なる授与品や行事に出会える可能性があります。
須佐神社の見どころ
本殿・境内の建築

本殿は出雲大社と同じ「大社造」で建てられており、方二間(約4メートル)、高さ七間(約12メートル)、切妻栩葺(きりつまとちぶき)の屋根を持つ社殿です。昭和41年(1966年)5月31日に島根県指定文化財として指定されています。拝殿の奥に本殿があり、境内は木々に囲まれた静かな雰囲気です。

御神木「大杉さん」

本殿の裏手にある御神木は、樹齢約1300年、幹周り約7メートル、樹高約30メートルという大木で、「大杉さん」として親しまれています。
テレビなどで活動するスピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏が須佐神社を「日本一のパワースポット」として紹介したことがあるといわれています。

切明神事・例大祭などの神事

例年 8 月 15 日の午後に斎行されるのが、花を飾り花に神を迎えて、秋の豊作を祈る「切明神事」。
島根県の無形民俗文化財に指定されている念仏踊りが披露されます。
その他の神事、祭日の開催日程や一般の見学可否は年によって変わる可能性があるため、訪れる時期に行事があるかは公式サイトでご確認ください。
通常の参拝であれば、こうした特別な日程を気にせず、いつでも境内を訪れることができます。
出雲大社から須佐神社へのアクセス
須佐神社は出雲大社から離れた佐田町にあり、公共交通機関の本数が限られています。
移動手段ごとの特徴を紹介します(料金は変動するため、公式サイトや各運行会社でご確認ください)。
なお、主要地点から移動した場合の所要時間は以下の通りです。
| 出発地 | 交通手段 | 所要時間(距離) | 経由 |
|---|---|---|---|
| 出雲大社 | 車 | 約36分(約26km) | 県道39号 |
| JR出雲市駅 | 車 | 約29分(約21km) | 国道184号 |
| JR出雲市駅 | 路線バス(一畑バス須佐線) | 約48分 | 「須佐神社前」まで乗り換えなし(直通は1日3便:10:00・12:40・14:24発/大人930円) |
| 山陰道・斐川IC | 車 | 約32分(約31km) | 山陰道・県道39号(有料区間あり) |
| 出雲縁結び空港 | 車 | 約39分(約41km) | 山陰道・県道39号(有料区間あり) |
車での行き方
出雲大社からはレンタカーやタクシーの利用が現実的。
出雲大社から県道39号を経由するルートで、車で約36分(約26km)が目安です。
道中は山あいの道になるため、時間帯や天候によって所要時間が変わる場合があります。積雪期は冬用タイヤやチェーンが必要になることもあるため、冬に訪れる場合は事前に道路状況を確認しておくと安心です。
レンタカーを検討している方は、下記から空き状況を確認できます。
バス・タクシー利用時の行き方
車を使わない場合は、出雲大社周辺からJR出雲市駅まで移動し、一畑バス須佐線に乗ります。
2024年8月から一部の便が「須佐神社前」まで延長され、1日3便(10:00・12:40・14:24発)は乗り換えなしで神社前まで行けます。
出雲市駅から須佐神社前までは約48分、運賃は大人930円です。
出雲大社から出雲市駅までは一畑電車や一畑バスで移動できます。
(詳しくは島根は車なしでも観光できる?出雲大社・松江城を電車・バスで巡る完全ガイドをご覧ください)。
駐車場情報

境内近くに無料の駐車場が用意されています。
出雲大社との両参り、順番はどう考える?

「出雲大社と須佐神社、どちらを先に参拝すればいいか」と迷う方もいますが、旅程を組むうえでは、次のような現実的な視点で順番を決めるとスムーズです。
- 須佐神社でお守り・神札を受けたい場合は、授与所の受付時間(9:00〜16:00)内に着けるよう、逆算して出発時間を決める
- 公共交通機関を使う場合は、須佐神社行きのバスの本数が少ないため、先に須佐神社の時刻表を確認してから出雲大社での滞在時間を調整する
出雲大社の参拝方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参拝・授与品の基本情報
最新情報は須佐神社公式サイトおよびSNSアカウントをご確認ください。
境内参拝可能時間
社務所・授与所の受付時間は9:00〜16:00です。
この時間外は授与品を受けられない可能性があるため、日の出・日没の時間も踏まえ、明るい時間帯に訪れることをおすすめします。
お守り・神札、御朱印の受付
お守り・神札は授与所で受けることができ、受付時間は9:00〜16:00です。
身体健全・交通安全・厄除け・縁結びなどのお守りがあるとされています。
前述の「令和の御遷宮」に関する奉賛特別朱印は期間限定で授与されていました。
御朱印を目的に訪れる場合は、事前に電話(0853-84-0605、受付時間9:00〜16:00)で確認しておくことをおすすめします。
なお、出雲大社のお守りについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。

須佐神社周辺のランチ・休憩スポット
須佐神社の周辺は山あいの静かなエリアで、飲食店の数は多くありません。
周辺に飲食店が少ないぶん、出雲大社周辺で食事を済ませてから須佐神社へ向かう、あるいは軽食を用意しておくといった計画も安心です。


須佐神社についてよくある質問
- 須佐神社の御祭神とご利益は?
-
須佐之男命(すさのおのみこと)を主祭神とし、妻の稲田比売命や、その両親である足摩槌命・手摩槌命も祀られています。良縁・子孫繁栄・家内安全・諸災除けなどのご利益があるといわれていますが、いずれも伝承によるもので、効果を保証するものではありません。
- 須佐神社は出雲大社からどれくらいで行ける?
-
車で約36分(約26km)が目安で、県道39号を通るルートが一般的です。公共交通機関の場合は、JR出雲市駅から一畑バス須佐線に乗ると「須佐神社前」まで乗り換えなしで約48分です。直通便は1日3便(10:00・12:40・14:24発)と限られるため、出雲大社から出雲市駅へ戻る時間も含めて、往復の時刻を事前に確認しておくと安心です。
- 須佐神社の駐車場は無料?
-
境内近くに無料駐車場が用意されています。台数は情報源により差があるため、詳しい台数や混雑状況は須佐神社へお問い合わせのうえご確認ください。
- 須佐神社の御神木「大杉さん」には触れられる?
-
樹齢約1300年とされる御神木「大杉さん」は、須佐神社を代表するパワースポットとして知られています。触れることができるか、立ち入れる範囲がどこまでかは公式サイトに具体的な案内が見当たらないため、現地の案内板の指示に従うか、事前に須佐神社へ確認してから参拝してください。
- 出雲大社と須佐神社、どちらを先に参拝すればいい?
-
参拝順に宗教上の決まりがあるかどうかは確認できていません。出雲大社を午前中に参拝してから須佐神社へ向かう、あるいは須佐神社行きのバスの時刻表に合わせて出雲大社の滞在時間を決めるなど、旅程の都合から順番を決める方が現実的です。
まとめ
須佐神社(島根県出雲市佐田町須佐730)は、須佐之男命の御魂を鎮めた地といわれる古社で、大社造の本殿と御神木「大杉さん」が見どころです。出雲大社周辺からは車移動が中心となり、公共交通機関の便は多くないため、車での移動を軸に旅程を組むのが現実的です。出雲大社とあわせて参拝する場合は、お守り・特別朱印の受付時間やバスの時刻表を、事前に須佐神社公式サイトで確認しながら、無理のないスケジュールを立ててみてください。
出雲エリアでの宿泊先をお探しの方は、以下からチェックできます。
島根の神社巡りについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。



筆者:出雲在住のシマカン編集部
