日御碕神社の完全ガイド|御朱印・砂のお守り・参拝方法・アクセスまで出雲在住者が解説

日御碕神社の完全ガイド|御朱印・砂のお守り・参拝方法・アクセスまで出雲在住者が解説

「日御碕神社って、出雲大社とどう違うの?」

「砂のお守りが有名らしいけど、本当にもらえる?」

「出雲大社と一緒に参拝するなら、どちらを先に行けばいい?」

島根半島の最西端、日本海を望む岬に鎮座する日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)。
出雲大社から車で約20分の場所にありながら、実は単なる周辺観光地ではありません。

伊勢神宮が「日本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日本の夜を守る」という勅命を受けたと伝わる、全国でも極めて珍しい神社です。また、出雲大社の御祭神・大国主大神の祖神にあたる素盞嗚尊を祀ることから、古くから出雲大社との「両参り」が行われてきました。

さらに日御碕神社には、家のお清めや厄除けを願う「御神砂守(ごしんさまもり)」や、日沉宮・神の宮それぞれの御朱印など、参拝者に人気の授与品もあります。

この記事では、日御碕神社の見どころやご利益、砂のお守りの授与方法、御朱印、出雲大社との関係、アクセス方法まで、出雲在住の筆者がわかりやすく解説します。

目次

日御碕神社とは?|日本の夜を守る神社

日御碕神社 看板

日御碕神社は、島根県出雲市大社町に鎮座する古社です。

下の宮は千年以上前、上の宮は二千五百年以上前に現在地に鎮座したと伝えられており、その長い歴史は境内の随所に息づいています。
平安時代末期に後白河上皇が編纂した歌謡集『梁塵秘抄』には「聖の住所はどこぞどこぞ、出雲の鰐淵や日の御碕」と記されており、日御碕は都でも知られた修験の聖地でした。地元では古くから「みさきさん」と呼ばれ、親しまれています。

また、その名を一躍有名にしているのが、創建にまつわる言い伝えです。

伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守れ」という勅命を受けた神社とされています。日が沈む方角、島根半島の最西端というこの地にしか成立しえない神社の役割です。

また、素盞嗚尊は大国主大神の親神にあたることから、出雲大社とあわせて参拝される方も多く、出雲神話の世界をより深く感じられる神社として知られています。「出雲大社に参拝するなら、日御碕神社もセットで」と言われる所以です。

神話世界の入口とも言える日御碕神社

出雲大社を訪れる人の多くは、そのまま帰ってしまいます。しかし出雲の神話をたどると、実は日御碕神社は単なる周辺観光地ではありません。
出雲大社の御祭神・大国主大神の祖神にあたる素盞嗚尊が祀られ、日本神話の系譜をたどる上で欠かせない場所です。
さらに伊勢神宮が「昼」を守るのに対し、日御碕神社は「夜」を守る神社として、全国でも極めて珍しい役割を担っています。

出雲大社が「縁結びの神様」なら、日御碕神社は「出雲という神話世界の入口」。
両社を参拝して初めて、出雲信仰の全体像が見えてきます。

御祭神とご利益|天照大御神と素盞嗚尊

日御碕神社は上下二社からなり、それぞれ異なる神様が祀られています。

下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」:天照大御神

日御碕神社 日沈宮

日沉宮には天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祀られています。「日沉宮」という名前は、「日本の夜を守る」という創建の由緒そのものを表しています。

主なご利益は厄除け・家運隆盛・海上安全です。境内で最大の建物である日沉宮拝殿は、内部が上段の間と下段の間に分かれており、かつては「神楽所」と呼ばれていたとされます。

上の宮「神の宮(かみのみや)」:素盞嗚尊

日御碕神社 神の宮

神の宮には素盞嗚尊(スサノオノミコト)が祀られています。スサノオが熊成の峰から柏葉を投げ、風に乗った葉が止まった「隠ヶ丘」に鎮座したという伝承が由緒です。

主なご利益は縁結び・夫婦円満・厄除けです。御由緒には素盞嗚尊の御神徳として「厄除開運」「交通航海の安全」「良縁・夫婦円満・安産」「家業繁昌」が記されています。神の宮は石段を上った先に鎮座しており、下の宮とは雰囲気が異なります。

日御碕神社と出雲大社の参拝の順番は?

出雲大社 拝殿

日御碕神社の御祭神、素盞嗚尊は出雲大社の御祭神の大国主大神の親神にあたることから、両社を合わせて参拝することで出雲の神様の世界観をより深く体感できます。

参拝の順番に厳密な決まりはないとされるものの、
「出雲大社と日御碕神社、どちらを先に参拝すべき?」
と迷う方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、出雲大社→日御碕神社の順番がおすすめです。理由は3つあります。

・出雲大社から日御碕神社へは車で約20分・バスで約25分と、移動がスムーズ
・出雲大社の参拝後に稲佐の浜を経由し、そのまま海沿いを北上するルートが効率的
・日御碕神社は「日本の夜を守る」神社とされ、午後〜夕方の参拝もまた趣がある

逆に日御碕神社を先に参拝しても問題はありませんが、出雲大社周辺の方が飲食店や駐車場の選択肢が多いため、朝は出雲大社エリアからスタートする方が動きやすいでしょう。

おすすめのルートは以下の通りです。

出雲大社を参拝(所要時間60〜90分)
↓ 稲佐の浜に立ち寄り(10〜15分)
↓ 車で約20分
日御碕神社を参拝(所要時間30〜40分)
↓ 徒歩5分
日御碕灯台で夕日鑑賞

なお、拝礼作法に注意が必要です。
出雲大社は「二礼四拍手一礼」ですが、日御碕神社は一般的な神社と同じ「二礼二拍手一礼」です。

社殿の見どころ|朱塗りの社殿と重要文化財

日御碕神社 本殿

日御碕神社の社殿群は、3代将軍・徳川家光の命により寛永21年(1644年)に建てられたものです。日沉宮・神の宮をはじめ楼門・回廊・禊所など12棟の社殿と鳥居2基が国の重要文化財に指定されています。

石鳥居をくぐると目に飛び込む朱塗りの楼門は、日光東照宮を思わせる権現造りの様式。松林と日本海の青を背景に、朱色が映える光景は境内随一の見どころです。なお、楼門正面の御影石造鳥居は、もとは出雲大社町宇龍の参道入口にありましたが、昭和10年(1935年)に現在地に移されたもので、銘文から寛永16年(1639年)に徳川家光が寄進したものと判明しています。

境内の見どころをまとめます。

  • 朱塗りの楼門・回廊:境内に入ってすぐ正面。写真映えする絶好のスポット
  • 日沉宮拝殿:境内最大の建物。内部の上段・下段の間は見学できる
  • 神の宮:石段を上った先に鎮座。下の宮とは雰囲気が異なる静寂がある
  • 三猿の彫刻:日光東照宮の三猿と同様の彫刻が施されている
  • 禊所・稲荷社:境内奥の静かなエリア
  • 例大祭「夕日の祭」:毎年8月7日夕刻に行われる祭事。日が沈む聖地ならではの幻想的な雰囲気の中、神輿が境内を巡る

国宝「白糸威鎧」に秘められた物語

日御碕神社が所蔵する社宝の中でもとくに知られているのが、国宝「白糸威鎧(しろいとおどしよろい)」です。純白の糸で緒通しされた平安・鎌倉時代の大鎧で、目方は六貫(約22kg)を超えます。

この鎧には、松江藩主・松平治郷(不昧公)をめぐる知られざる歴史的逸話が隠されています。

こんな物語も書いてみたのでに興味がある方はご覧ください。
戦なき世の宣戦布告|不昧公の甲冑物語(note)

参拝方法|順番・作法・所要時間

日御碕神社 楼門

日御碕神社の参拝は、下の宮(日沉宮)→上の宮(神の宮)の順で回るのが一般的です。

拝礼作法は二礼二拍手一礼です。同じ日に出雲大社(二礼四拍手一礼)を参拝する場合は、拍手の数を間違えないよう意識しておきましょう。

筆者の実測タイムライン

実際に参拝した際の所要時間の目安です。

行動目安時間
駐車場到着・境内へ〜5分
下の宮(日沉宮)参拝〜10分
上の宮(神の宮)参拝〜10分
境内散策・写真撮影〜10分
御朱印・お守り受付〜10分
合計約45分

御朱印やお守りを受けたい場合は、閉所時間(17:00目安)に余裕を持って到着するのがおすすめです。混雑時は御朱印の待ち時間が伸びることもあります。

砂のお守り(御神砂守)|入手方法・使い方・ご利益

日御碕神社といえば、「砂のお守り(御神砂守)」が全国的に有名です。
通常のお守りとは異なり、神社の御神砂が納められた特別なお守りです。

項目内容
初穂料500円
授与場所境内の授与所
数量状況によっては品切れの場合あり
有効期限一生もの(交換不要といわれています)

砂のお守り(御神砂守)とは?

日御碕神社で授与される「御神砂守(ごしんさまもり)」は、神社の御神砂が納められた特別なお守りです。
一般的なお守りのように身につけるだけでなく、家や土地のお清めに用いられることでも知られています。

出雲地方では古くから砂に神聖な力が宿ると考えられており、新築や引っ越しの際に家の四隅へ撒いたり、庭に埋めたりする風習もあります。
そのため御神砂守は、

  • 厄除け
  • 家内安全
  • 土地のお清め
  • 新築・引っ越し
  • 交通安全

などを願う方から人気を集めています。

稲佐の浜の砂との違いは?

出雲を訪れる方からよく聞かれるのが、
「稲佐の浜の砂と同じなの?」
という疑問です。

結論から言うと別のものです。

稲佐の浜では弁天島周辺の砂をいただき、出雲大社の素鵞社へ奉納した後に御砂をいただく「お砂交換」が知られています。
一方の日御碕神社の御神砂守は、日御碕神社で祓い清められた御神砂を授与するものです。

どちらも神聖な砂ですが、由来や授与方法は異なります。

御神砂守の使い方

御神砂守の使い方に厳密な決まりはありませんが、主に2通りの使い方があります。

1. 家や土地のお清めに撒く
玄関先や家の四隅に少量ずつ撒くのが一般的です。新築や引っ越しの際に土地のお清めとして使われる方も多いようです。

2. お守りとして身につける
小さな巾着袋に入っているので、通勤カバンやポーチに入れて日常的に持ち歩くこともできます。

一般的なお守りは1年で新しいものに交換するのが通例ですが、御神砂守は一生持ち続けられるといわれています。

品切れになることはある?

御神砂守は手作りのため数量限定で、土日祝日や大型連休は午前中に売り切れることがあります。
確実に入手したい方は、社務所が開く8:30頃に合わせて参拝するのがおすすめです。

特に品切れが起きやすい時期は以下の通りです。

  • 神在月(旧暦10月)
  • 年末年始
  • GW
  • 三連休

また、御神砂守は一般のお守りのように棚に並んでいません。社務所の窓口で「砂のお守りをいただきたい」と伝える必要があります。知らずにそのまま帰ってしまう方もいるようなので、忘れずに声をかけてみてください。

筆者が訪れた際も、お守りの棚には見当たらず、声をかけて初めて出していただけました。

日御碕神社がスピリチュアルと言われる理由

日御碕神社 本殿

日御碕神社は「怖い」「強い気を感じる」「不思議な体験をした」という声が多い神社です。その理由はいくつか考えられます。

ひとつは「日本の夜を守る」という神聖な役割そのものです。昼の世界(伊勢神宮)に対し、夜・闇の世界を守護するという役割は、神社としての格の高さと同時に、ある種の畏怖を感じさせます。

もうひとつは立地と雰囲気です。日本海の断崖に面した岬の先端、松林に囲まれた朱塗りの社殿。波音と潮風の中に佇む境内は、訪れる人に「日常とは異なる場所に来た」という感覚を与えます。

出雲在住の筆者も、晴れた日と曇りの日、朝と夕方では境内の雰囲気がまったく異なると感じています。特に人の少ない早朝の参拝は、神社本来の静けさと力強さを体感できるおすすめの時間帯です。

御朱印|種類・受付時間・初穂料

日御碕神社の御朱印は通常2種類あります。

項目内容
御朱印の種類2種類(日沉宮・神の宮)
初穂料各300円
受付時間9:00〜17:00頃(夕方は書き置き対応の場合あり)
受付場所日沉宮(下の宮)向かって左手の社務所

両方いただく場合は授与所でその旨をお伝えください。神在月(旧暦10月)には限定の御朱印が授与される場合もあります。

直書きを希望する方は余裕を持って訪れましょう。筆者が16時頃に訪れた際は問題なく受付いただけましたが、混雑状況によって早めに受付を終了されることもあるようです。

※営業情報・初穂料の最新情報は必ず公式サイトおよびSNSアカウントでご確認ください。

日御碕神社へのアクセス|出雲大社から約20分で行ける

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