「出雲大社と伊勢神宮、どちらを先に参拝すればいい?」
「両方回りたいけれど、移動に何時間かかる?」
「何泊すれば無理なく回れる?」
出雲大社と伊勢神宮の両参りを一度にしようと考えると、どちらを先に参拝するか、また2つの神社の距離が気になるかと思います。
先後については、厳密な決まりはないと考えられており、旅程に合わせて決める方が多いようです。
一方で、伊勢と出雲は離れていて、電車だけでも乗車時間が約6時間かかります。
先後で悩むより、出発地・帰りやすさ・日数から回る順番を決めると、無理のない両参りになります。
この記事では、先後の決め方、伊勢と出雲の移動手段の比較、2泊3日・3泊4日のモデル日程、出雲側の宿の選び方を、出雲在住の視点でまとめます。
出雲大社と伊勢神宮はどちらを先に参拝する?先後の決め方
先後に決まりはある?
出雲大社と伊勢神宮のどちらを先に参拝するかについて、厳密な決まりはないと考えられています。
「伊勢が格上」「2つの神社は仲が悪い」といった話を目にして、不安になる方もいます。
ただ、この記事では由来の優劣を論じるのではなく、旅程として無理のない順番を選ぶことを大切にします。
先後は、出発地からの入りやすさと、最終日の帰りやすさを基準に、旅程に合わせて決める方が多いようです。
出雲大社が祀る神様と、拝礼作法がほかの神社と異なる理由は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

伊勢神宮の「外宮→内宮」は両社の先後とは別の話
よく混同されるのが、伊勢神宮の中での順番です。
伊勢神宮の公式サイトでは、外宮(げくう)から内宮(ないくう)の順がならわしとされています。
これは伊勢神宮の中の話で、出雲大社と伊勢神宮のどちらを先にするかとは別のものです。

公式サイトによると、代表的な見どころを回る所要時間は、外宮が約30分、内宮が約60分です。
外宮と内宮の間は、バスかタクシーで約10分です。
外宮はJR・近鉄の伊勢市駅から徒歩約5分の場所にあります。
詳しくは伊勢神宮公式の参拝案内で確認できます。

伊勢神宮の参拝時間は季節で変わります。
1〜4月と9月は5:00〜18:00、5〜8月は5:00〜19:00、10〜12月は5:00〜17:00です(正月期間は変更あり)。
最新の時間は伊勢神宮公式サイトで確認してください。
出発地からの入りやすさ・最終日の帰りやすさで決める先後の判断表
先後は、次の表のように、旅の状況で決めると迷いません。
| 状況 | 向く順番 | 理由 |
|---|---|---|
| 東海・関西など、伊勢に近い出発地 | 伊勢神宮 → 出雲大社 | 初日に伊勢を参拝し、そのまま出雲へ移動できる |
| 出雲空港の直行便を使う | 出雲大社 → 伊勢神宮 | 初日から出雲を参拝し、最終日に伊勢神宮へ移動できる |
| 最終日に名古屋方面へ戻りたい | 出雲大社 → 伊勢神宮 | 伊勢市駅から近鉄特急で名古屋方面へ戻れる(名古屋と伊勢市の間は約1時間20〜30分) |
10〜12月は、伊勢神宮の参拝時間が17:00までです。
この時期は、伊勢での参拝を午前中から始められる日程にすると回りやすくなります。
伊勢と出雲は遠い?移動手段を所要時間で比較
比較の前提(起点・終点・含める区間)
伊勢と出雲の移動時間は、起点と終点をそろえないと比べられません。
この記事では、伊勢側は伊勢市駅(外宮から徒歩約5分)、出雲側はJR出雲市駅を基準にします。
出雲市駅から出雲大社へは、一畑バスで約25分です。
車だけは外宮から出雲大社までの直通なので、電車・飛行機との比較では、出雲市駅からのバス区間を足して見てください。
方向は、伊勢→出雲と出雲→伊勢の両方を想定します。
電車の区間は同じですが、出発時刻や乗り換えの待ち時間は方向ごとに変わります。
新幹線+特急やくも(乗り換え2回・乗車時間は約6時間)
電車で伊勢から出雲へ向かう場合、名古屋と岡山の2か所で乗り換えます。
| 区間 | 列車 | 乗車時間の目安 |
|---|---|---|
| 近鉄名古屋 ⇔ 伊勢市 | 近鉄特急 | 約1時間20〜30分 |
| 名古屋 → 岡山 | 東海道・山陽新幹線(のぞみ) | 約1時間35分 |
| 岡山 → 出雲市 | 特急やくも | 約3時間〜3時間20分 |
| 出雲市 → 出雲大社 | 一畑バス | 約25分 |
乗車時間だけを足すと、伊勢市から出雲市までで約6時間です。
乗り換えの待ち時間を加えると、さらに時間が必要になります。
やくもは、岡山と出雲市の間をほぼ毎時1本運行しています。
出雲→伊勢の方向でも、区間の乗車時間は同じです。
座って移動でき、荷物が多い方や運転しない方に向く手段です。
時刻表はJR西日本のやくもの案内と近鉄の公式サイトで確認できます。
飛行機(名古屋(小牧)⇔出雲の直行便を使う場合)
名古屋方面から出雲へ飛ぶ直行便は、現在、名古屋(小牧)空港発着のフジドリームエアラインズ(FDA)です。
名古屋(中部)=出雲線は、2026年夏ダイヤ(3月29日〜10月24日)で運休となっています。
| 方向 | 便名 | 出発 → 到着 | 運航 |
|---|---|---|---|
| 小牧 → 出雲 | FDA411 | 7:15 → 8:15 | 毎日 |
| 小牧 → 出雲 | FDA413 | 11:00 → 12:00 | 期間限定(※) |
| 小牧 → 出雲 | FDA417 | 17:05 → 18:05 | 毎日 |
| 出雲 → 小牧 | FDA412 | 8:45 → 9:45 | 毎日 |
| 出雲 → 小牧 | FDA414 | 12:30 → 13:30 | 期間限定(※) |
| 出雲 → 小牧 | FDA418 | 18:35 → 19:35 | 毎日 |
※413・414便の運航期間は、2026年4月29日〜5月11日、7月17日〜8月23日、9月18日〜9月27日、10月4日〜10月24日です。
10月25日以降の冬ダイヤは、FDA公式サイトで最新の時刻を確認してください。
飛行時間は1時間ですが、伊勢市から近鉄で名古屋へ出て、さらに小牧空港へ移動する時間が加わります。
空港での搭乗手続きや、出雲空港から出雲大社までの移動も必要です。
出雲空港から出雲市駅までは空港連絡バスで約25分、そこから一畑バスで約25分かかります。
飛行機は便数が1日2〜3往復と限られるため、便の時刻に合わせて日程を組める方に向く手段です。
車(約494km・約5時間54分)
Googleマップで伊勢神宮の外宮から出雲大社までの車ルートを調べると、最速で約5時間54分、距離は約494kmです。
中国自動車道を経由する有料ルートで、休憩や渋滞の時間は含まれていません。
連続して運転する時間が長いため、途中で休憩や宿泊を挟む計画にすると負担が減ります。
出雲ICからは国道431号で出雲大社へ向かいます。
出雲大社周辺には駐車場が複数あります。
出雲大社周辺の駐車場は、無料で停められる場所と混雑を避けるコツをまとめた記事で確認できます。

どの手段が向く?向かない?条件別の選び方
| 手段 | 向く人 | 難しくなる条件 |
|---|---|---|
| 新幹線+やくも | 運転しない人、荷物が多い人、座って移動したい人 | 乗り換えが2回あり、待ち時間が加わる。伊勢市から出雲市まで乗車だけで約6時間 |
| 飛行機(小牧⇔出雲) | 便の時刻に日程を合わせられる人 | 便数が1日2〜3往復。伊勢市から小牧空港まで別に移動が必要 |
| 車 | 運転を交代できる人、出雲側でも車を使いたい人 | 1人運転だと約5時間54分の連続運転が長い |
名古屋から出雲大社へは、飛行機・新幹線・夜行バス・ツアーの料金と所要時間をまとめて比較した記事もあります。

出雲に着いてからの動き方(出雲市駅・出雲空港から出雲大社へ)
出雲市駅から出雲大社へは、JR出雲市駅から一畑バス(出雲大社・日御碕・宇竜行き)に乗って約25分です。
出雲縁結び空港からは、空港連絡バスでJR出雲市駅まで約25分、そこから一畑バスで約25分かかります。
運賃や時刻は一畑バス公式サイトで確認できます。
出雲大社の最新情報は出雲大社公式サイトに掲載されています。
出雲空港から出雲大社へは、バス・タクシー・レンタカーそれぞれの行き方を別の記事で比較しています。

両参りのモデル日程:2泊3日・3泊4日
伊勢市から出雲市までは、乗車だけで約6時間かかります。
どちらの順番でも、移動に使う1日があることを前提に日程を組むと、無理がなくなります。
以下の日程は、乗車時間の目安と各神社の所要時間から組んだ例です。
2泊3日のモデル日程
| 日程 | 伊勢 → 出雲の場合 | 出雲 → 伊勢の場合 |
|---|---|---|
| 1日目 | 午前に伊勢神宮を参拝(外宮約30分→内宮約60分)。午後に出雲へ移動し、出雲市駅周辺か出雲大社周辺に宿泊 | 出雲に到着し、出雲大社を参拝。出雲市駅周辺か出雲大社周辺に宿泊 |
| 2日目 | 朝から出雲大社を参拝し、周辺を巡る。出雲に連泊 | 午前に出雲大社の朝参りをして、午後に伊勢へ移動。伊勢市周辺に宿泊 |
| 3日目 | 出雲から帰路へ | 午前に伊勢神宮を参拝し、伊勢市駅から近鉄特急で名古屋方面へ戻る |
伊勢→出雲では、1日目の午後がほぼ移動で終わり、出雲に着くのは夜になります。
出雲→伊勢では、3日目に伊勢神宮をゆっくり参拝でき、帰りは近鉄特急で名古屋方面へ戻れます。
夜遅い到着になる場合は、宿のチェックイン時刻と夕食の有無を事前に確認しておくと安心です。
3泊4日のモデル日程
3泊4日になると、移動日以外の時間に余裕が生まれます。
伊勢で1泊して外宮と内宮をゆっくり回り、翌日に出雲へ移動する日程が組めます。
出雲側では、出雲大社の朝参りのあとに周辺を巡る時間が取れます。
| 日程 | 伊勢 → 出雲の場合 | 出雲 → 伊勢の場合 |
|---|---|---|
| 1日目 | 伊勢へ移動し、午後に外宮を参拝。伊勢市周辺に宿泊 | 出雲に到着し、出雲大社を参拝。出雲市駅周辺か出雲大社周辺に宿泊 |
| 2日目 | 朝に内宮を参拝し、午後に出雲へ移動。出雲市駅周辺か出雲大社周辺に宿泊 | 出雲大社の朝参りと周辺散策。玉造温泉などで連泊する日程も組める |
| 3日目 | 出雲大社の朝参りをして、周辺や玉造温泉を巡る。出雲に連泊 | 午前に出雲を出発し、午後に伊勢へ移動。伊勢市周辺に宿泊 |
| 4日目 | 出雲から帰路へ | 午前に外宮・内宮を参拝し、伊勢市駅から帰路へ |
出雲大社の朝参りは、おすすめの時間帯や混雑、御朱印の受け方まで別の記事でまとめています。

一度に回るのが厳しいときは別々の旅行に分ける
片道の乗車だけで約6時間かかるため、日帰りで両方を参拝する旅程は現実的とはいえません。
日数が取れないときは、伊勢と出雲を別々の旅行に分ける選択肢もあります。
それぞれの参拝にゆっくり時間を使えるので、無理に詰め込みたくない方にも向いています。
出雲側の宿はどこがいい?到着時刻と翌朝の動きで選ぶ
伊勢→出雲の日程では、出雲に着くのが夜になりやすいため、到着後の動きやすさで宿を選ぶと失敗しにくくなります。
出雲→伊勢の日程でも、出雲での宿は翌朝の動きに合わせて選びます。
出雲大社周辺に泊まる場合

出雲大社周辺に泊まると、翌朝の朝参りに向いています。
伊勢→出雲の日程では、出雲市駅から一畑バスで約25分かかるため、到着が遅くなる日はバスの時刻を確認しておくと安心です。
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出雲市駅周辺に泊まる場合

出雲市駅周辺は、やくもの終点であり、空港連絡バスの発着地でもあります。
翌朝は、一畑バスで出雲大社へ向かえます。
帰りの電車や空港バスにも乗り換えやすい場所です。
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玉造温泉に泊まる場合

やくもは、一部の列車が玉造温泉駅にも停車します。
出雲市駅まで行かず、手前の玉造温泉で降りて温泉宿に泊まる選択肢もあります。
長い移動のあとに温泉でゆっくりしたい方に向いています。
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出雲大社周辺・出雲市駅周辺・玉造温泉のどこに泊まるかは、エリアごとの特徴を別の記事で詳しく比べています。

出雲大社前と玉造温泉で迷ったときは、早朝参拝と旅情の面から比べた記事が参考になります。

伊勢神宮と出雲大社の参拝作法の違い

伊勢神宮と出雲大社では、拝礼の作法が異なります。
伊勢神宮は「二拝二拍手一拝」、出雲大社は「二礼四拍手一礼」です。
| 神社 | 拝礼 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 伊勢神宮 | 二拝二拍手一拝 | 外宮から内宮の順がならわし |
| 出雲大社 | 二礼四拍手一礼 | 日常の拝礼は四拍手(5月14日の例祭では八拍手) |
出雲大社の境内の回り方や所要時間、素鵞社(そがのやしろ)の参拝方法は、参拝完全ガイドで詳しく紹介しています。

出雲大社と伊勢神宮の両参りについてよくある質問
- 出雲大社と伊勢神宮は日帰りで両方回れますか?
-
日帰りで両方を参拝する旅程は、現実的とはいえません。
伊勢市から出雲市までは、電車の乗車時間だけで約6時間かかります。
時間が足りないときは、2泊3日以上にするか、別々の旅行に分けると無理がありません。 - 車がなくても両参りはできますか?
-
車がなくても回れます。
電車の場合は、近鉄特急・新幹線・特急やくもを乗り継ぎます。
出雲市駅からは一畑バスで出雲大社へ向かえます。
飛行機を使う場合は、名古屋(小牧)から出雲への直行便があります。
