島根県・出雲大社。
東京から直通の新幹線がないこの地へ向かうことは、効率化された現代において「あえて手間をかける」という特別な体験と言えるでしょう。
空から一気に神域へ降り立つか、寝台列車で星を眺めながら揺られるか、あるいは夜行バスで風を切りながら向かうのか?
島根の観光業界で10年以上経験してきた私が、すべての交通手段の中からどれがあなたの旅行スタイルにぴったりか、判断するお手伝いをします。
結論:東京から出雲大社へ最もおすすめなのは飛行機!
最初に結論から。
東京と山陰・島根は距離も1000km近く離れており、陸路ではかなり時間と体力を消耗します。
島根での観光で移動することも考えると、最もお勧めな交通手段は飛行機+レンタカーです。
東京から出雲大社へのアクセスには4つの方法があります。
飛行機、サンライズ(寝台特急)、高速バス、電車(新幹線+特急)です。
※自家用車は12時間以上かかるため、移動手段からは省いています。
「とにかく早く着きたい」
「移動もイベントにしたい」
「予算を抑えて現地で贅沢したい」
など、目的によってベストな移動手段は変わります。
以下、それぞれのアクセス手段を比較して、タイプ別のチャートを用意しましたので、参考にしてみてください。
【一目でわかる】東京から出雲大社へのアクセス手段比較表

表の所要時間は、飛行機は羽田空港から出雲縁結び空港まで、サンライズ出雲と新幹線+特急は東京駅から出雲市駅まで、高速バスは東京駅から出雲大社までです。
出雲大社までの最後の区間は「出雲大社まで」の列にまとめました。費用は片道の目安で、時期・座席・予約のタイミングで変わります。
| 手段 | 所要時間 | 出雲大社まで | 日帰り | 費用目安 | 予約難易度 | おすすめタイプ |
| 飛行機 | 約1.5時間 | 空港から直通バスで約40分 | 可能 | 1.5万〜3.5万円 | ★☆☆ | タイパ・快適さ重視 |
| サンライズ | 約12.5時間 | 出雲市駅から約30分(バス・電車) | 同日往復は不可 | 1.6万〜3万円 | ★★★ | 旅の情緒・寝ながら移動 |
| 高速バス | 約12.5時間 | スサノオ号は出雲大社まで直通 | 同日往復は不可 | 0.7万〜1.6万円 | ★☆☆ | コスパ・体力派 |
| 新幹線+特急 | 約6.5時間 | 出雲市駅から約30分(バス・電車) | 同日往復は現実的でない | 2.1万〜2.5万円 | ★★☆ | 鉄道旅・駅弁を楽しみたい |
日帰りできるのはどの手段?
東京を朝に出て夜に戻る「同日往復」ができるのは、この4つの中では飛行機だけです。
羽田発の最初の便は7時10分発で、出雲縁結び空港に8時30分に着きます。
出雲発の最終便は19時10分発で、羽田には20時35分に到着します(2026年9月の時刻表。季節やダイヤ改正で変わります)。
夜行バスの往復で、宿泊費をかけずに出雲を訪ねる方法もありますが、現地で過ごせる時間は限られます。
出雲大社をゆっくり参拝するなら、飛行機でも1泊するプランがおすすめです。
日帰りの動き方は、東京から出雲大社へ飛行機で行く方法で紹介しています。
あなたはどのタイプ?タイプ別アクセス診断チャート
どの交通手段があっているか、以下の診断チャートで確かめてみてください。

誰と旅行をするかも重要!
一人旅なのか?誰と一緒に旅行するのか?
これも移動手段を考える上で重要なポイントですね。
家族・カップルなら: 飛行機で体力を温存し、現地でレンタカー。
一人旅・女子旅なら: サンライズ出雲で「移動そのもの」を思い出に。
学生・リピーターなら: 夜行バスで浮かしたお金をのどぐろや出雲そばといった出雲のグルメに。
では、それぞれの移動手段の詳細を見ていきましょう。
①飛行機:圧倒的な速さと「縁起担ぎ」

東京から出雲大社への移動で、
「とにかく早く着きたい」
「快適に移動したい」
という方に最適なのが飛行機です。
羽田空港から出雲縁結び空港までのフライトは約1時間20〜30分で、羽田発の便は1日5便あります(2026年9月時点)。
空港からは直通バスで約40分。乗り継ぎ時間を含めても4時間ほどで出雲大社へ到着できます。
JALのみの運航となりますが、運賃は予約のタイミングで大きく変わります。
搭乗日の28日前までに予約する「スペシャルセイバー」なら、片道1万円台に抑えられることもあります(予約変更不可)。
25歳以下の方は、搭乗日当日の午前0時から予約できる「スカイメイト」も選べます(JALマイレージバンク会員などの条件あり)。
【飛行機を選ぶメリット】
- タイパ最強: 移動時間が短く、現地での滞在時間を最大限に確保できる。
- 体の負担が少ない: 短時間で快適に移動できるため、着いてすぐに元気に観光を始められる。
さらに、飛行機ならではの「縁起担ぎ」も見逃せません。
座席予約の際、進行方向に向かって左側の「A席側」を選ぶのがおすすめ。
天候に恵まれれば、上空から富士山を拝めるチャンスがあります。
空から日本の象徴を眺めてから縁結びの地へ向かうなんて、旅のスタートにぴったりではないでしょうか。
▼ JAL公式サイトで予約をチェックする 【公式】JAL 国内線航空券予約
▼ 航空券を比較する
【スカイチケットで出雲空港の航空券を探す】
羽田便の時刻表や日帰りモデルコースは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

なお、空港からは直通バスのほか、連絡バスで出雲市駅へ向かう方法もあります。
空港からの詳しい移動手段はこちらの記事も参考にしてください。

②サンライズ出雲:日本唯一の定期寝台特急という贅沢

サンライズ出雲は今や定期運航する日本唯一の寝台特急。
寝台列車に乗る体験そのものが、出雲への旅を特別なものにしてくれます。
東京駅を夜9時台に出発し、翌朝10時ごろに宍道湖の美しい景色を眺めながら出雲市駅へ到着。
人気の個室はプライベート空間が確保され、女性の一人旅でも安心です。
リーズナブルな「ノビノビ座席」なら、横になって足を伸ばせるのに特急料金+指定席料金だけで利用できます。
※時刻は2026年3月のダイヤ改正後のものです。乗車前に時刻表でご確認ください。
【サンライズ出雲の魅力】
- 旅情たっぷり: 夜の東京を離れ、朝の出雲で目覚めるエモーショナルな体験。
- 時間を有効活用: 寝ている間に移動できるため、着いたその日の午前中から動き出せる。
出雲市駅から出雲大社までは、バスか電車で約30分です(詳しくは「出雲市駅・空港から出雲大社へ」の章で紹介します)。
ただし、切符の入手は「超」難関です。特に金・土曜出発や個室は、発売開始(乗車日の1ヶ月前午前10時)と同時に売り切れることも珍しくありません。
JR西日本のネット予約サービス「e5489」の事前申し込みを活用するなど、念入りな準備が必要です。
▼ JR西日本「e5489」で空席照会・予約 【公式】e5489 (JR西日本ネット予約)
予約のコツや、出雲市駅に着いてからの参拝ルートは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

③高速バス:予算を現地に全振りする賢い選択

「移動費は極限まで抑えて、その分を出雲グルメやお土産に使いたい!」
というコスパ重視派には、夜行高速バスが最適解です。
時期や座席タイプによりますが、片道7,000円台から探すことができ、新幹線の半額以下で移動可能です。
さらに、夜間に移動するため前泊のホテル代が浮くのも大きなメリット。
JRバス中国の「スサノオ号」は、東京駅を20時に出発する1号が、翌朝8時15分に出雲市駅、8時40分に出雲大社へ到着します。
出雲大社の停留所まで直通のため、乗り換えなしで参拝へ向かえます。
ほかの便の停車地・時刻は、運行会社の時刻表でご確認ください。
所要時間は約12時間と体力勝負の側面はありますが、最近のバスは進化しています。
隣を気にせず過ごせる3列独立シートは隣の席を気にすることなくプライベート空間を維持できます。(個人的におすすめします!)
また、女性専用エリアが設けられた車両を選べば、想像以上に快適に過ごすこともできます。
高速バス利用のコツ
- 早朝到着後のプランを練っておく: スサノオ1号なら、出雲市駅に朝8時15分頃、出雲大社に8時40分頃に到着します。
身支度や朝食が必要なら、出雲市駅で降りて、開いているカフェや駅周辺の入浴施設(ランプの湯など)で整える計画を立てておきましょう。
体力に自信があり、現地での体験にお金をかけたい学生さんやリピーターの方におすすめの手段です。
東京発の高速バスはウィラーエクスプレスとJRバス(スサノオ号)があります。
▼ 楽天トラベルで高速バスの空席・料金をチェック
朝の身支度に使える出雲大社周辺の温泉は、こちらの記事でまとめています。

④新幹線+特急 景色を楽しむ電車旅

「飛行機は苦手だけど、昼間のうちに移動を完了させたい」
「鉄道の旅そのものを楽しみたい」
というバランス派のあなたは、新幹線と特急列車の乗り継ぎを選択しましょう。
東京駅から東海道・山陽新幹線「のぞみ」で岡山駅へ向かい、そこから特急「やくも」に乗り換えて出雲市駅を目指します。
乗り換えは岡山駅の1回だけ。東京〜岡山が約3時間10分〜、岡山〜出雲市が約3時間で、所要時間は乗り継ぎ含め約6時間半です。
出雲大社へは、出雲市駅からさらにバスか電車で約30分かかります。
料金は2万円強と飛行機並みにかかりますが、このルートの醍醐味は車窓の景色と駅弁です。
富士山を眺めながら新幹線で駅弁を食べ、岡山からは中国山地の豊かな緑や、高梁川の清流沿いを走る「やくも」の景色を楽しめます。
特急やくもが進化した!?
以前より、特急やくもの揺れの激しさは話題になっていました。
しかし、2024年に導入された新型車両(273系)は、以前の車両に比べて揺れが大幅に改善されました。
もちろん座席も快適になっています。
全席にコンセントが完備されているのも嬉しいポイント。
移り変わる日本の風景を眺めながら、ゆったりと出雲へ向かう旅路も乙なものです。
▼ 時刻表・経路検索はこちら JRおでかけネット(JR西日本)
予約はいつから?手段別の予約開始日と安く行くコツ
手段を決めたら、次は予約です。
取りやすさと安さは、予約のタイミングで大きく変わります。
| 手段 | 予約開始 | ポイント |
| 飛行機 | 搭乗日の360日前の午前0時から | 「スペシャルセイバー」は搭乗日の28日前まで(空席状況により28・45・55・75日前)。予約変更はできず、取消手数料がかかります。25歳以下の「スカイメイト」は当日0時から予約できます |
| サンライズ出雲 | 乗車日の1か月前の午前10時 | 金・土曜出発や個室は発売直後に売り切れることも。「e5489」の事前申し込みを活用します |
| 高速バス | 運行会社・予約サイトごとの発売日 | 旅程が決まったら、早めに空席と料金を見比べておくのがおすすめです |
| 新幹線+特急 | 乗車日の1か月前の午前10時 | 東京〜岡山と岡山〜出雲市の乗り継ぎ時刻を決めてから購入します |
安く行きたい方は、次の順で考えると選びやすくなります。
- とにかく費用を抑えたい: 夜行高速バス。片道7,000円台から探せます(時期・座席で変動)。
- 時間も大切にしたい: 飛行機。予定が早めに固まるなら、28日前までのスペシャルセイバーが選択肢です。
- 旅の楽しみも重視したい: サンライズ出雲のノビノビ座席。発売日の朝10時に備えて事前申し込みを使います。
現地の宿泊費や食事代も含めた旅行全体の予算は、こちらの記事が参考になります。

出雲市駅・空港から出雲大社へ|最後の区間の行き方
飛行機で空港に着いたときも、電車で出雲市駅に着いたときも、出雲大社までは約30〜40分かかります。
出発点別に、行き方を早見表にまとめました。
| 出発点 | 行き方 | 所要時間 | 運賃の目安 |
| 出雲縁結び空港 | 出雲大社行きの直通バス(本数は限られます) | 約40分 | 1,100円 |
| 出雲縁結び空港 | 空港連絡バスで出雲市駅へ、そこから一畑バスか一畑電車 | 出雲市駅まで約25分+約30分 | 出雲市駅から先は下の表を参照 |
| 出雲市駅 | 一畑バス大社線(出雲大社バスターミナル行き) | 約27分 | 530円 |
| 出雲市駅 | 一畑電車(電鉄出雲市駅から川跡で乗り換え、出雲大社前駅へ) | 約28分(駅間の徒歩を含む) | 550円 |
| 東京駅(スサノオ号) | 出雲大社停留所まで直通 | 乗り換えなし | 高速バス料金に含まれます |
出雲市駅のJRの駅から電鉄出雲市駅(一畑電車)までは、徒歩5〜6分ほどです。
一畑電車の出雲大社前駅からは、出雲大社まで徒歩約5分で歩けます。
運賃や所要時間は目安で、改定や運行状況で変わることがあります。



空港から出雲大社までの移動手段を詳しく比べたい方は、こちらの記事をご覧ください。

出雲市駅から先を電車・バスで回る方法は、こちらの記事で紹介しています。

出雲に着いたあとは?荷物・宿・レンタカー
手段によって、出雲に着く時刻は大きく変わります。
飛行機は午前中に出雲縁結び空港へ着けます。夜行バス(スサノオ1号)は朝8時台、サンライズ出雲は10時ごろの到着です。
着いてからの動き方を、荷物・宿・レンタカーの順にまとめます。
荷物を預けたいとき: 出雲市駅に着いて、大きな荷物を身軽にしたいときは、コインロッカーの場所や料金をまとめた記事が役立ちます。

1泊するとき: 出雲大社周辺・出雲市駅周辺・玉造温泉など、泊まるエリアで旅の雰囲気が変わります。
【出雲大社周辺の宿を探す(じゃらん)】
【出雲大社周辺の空室・料金をチェック(楽天トラベル)】

レンタカーを使うとき: 島根は見どころが広範囲に点在するため、飛行機で来る方は、空港でレンタカーを借りると動きやすくなります。

参拝の時期を選ぶとき: 混雑や季節ごとの見どころを知って日程を決めたい方は、こちらの記事をご覧ください。

東京から出雲大社についてよくある質問
- 東京から出雲大社まで日帰りできますか?
飛行機を使えば日帰りできます。羽田発の最初の便は7時10分発で、出雲縁結び空港に8時30分に着きます。出雲発の最終便は19時10分発です(2026年9月の時刻表。季節やダイヤ改正で変わります)。新幹線・サンライズ出雲・高速バスでは、同日中の往復は現実的ではありません。動き方は東京から出雲大社へ飛行機で行く方法で紹介しています。
- 東京から出雲大社まで一番安く行く方法は?
夜行高速バスが最も安く、片道7,000円台から探せます(時期や座席タイプで変動します)。飛行機も、搭乗日の28日前までに予約するスペシャルセイバーなら、片道1万円台に抑えられることがあります。
- 東京から出雲大社まで新幹線で行けますか?
直通の新幹線はありません。東京駅から「のぞみ」で岡山駅へ行き、特急「やくも」に乗り換えて出雲市駅へ向かいます。出雲市駅までで約6時間半、出雲市駅から出雲大社まではバスか電車でさらに約30分かかります。
- 夜行バスやサンライズ出雲は出雲大社まで行けますか?
JRバス中国のスサノオ号(東京駅20時発の1号)は出雲大社停留所まで直通で、朝8時40分ごろに到着します。年始など参拝客が多い時期は出雲大社停留所を利用できない場合があるため、乗車前に運行会社の案内をご確認ください。サンライズ出雲は出雲市駅までで、駅から出雲大社まではバスか電車で約30分です。参拝ルートはサンライズ出雲で行く出雲大社で紹介しています。
- 出雲縁結び空港から出雲大社まで何分かかりますか?
直通バスで約40分、運賃は1,100円です。直通バスは本数が限られるため、空港連絡バスで出雲市駅へ出て、一畑バスか一畑電車に乗り換える方法もあります。詳しい比較は出雲空港から出雲大社へのアクセスをご覧ください。
あなただけの「ご縁」を結ぶルートで、いざ出雲へ!
東京から出雲大社への道のりは、単なる移動ではありません。
それは、神話の国・出雲との「ご縁」を結ぶ旅の始まりです。
- 時間を大切にし、現地での体験を重視するなら「飛行機」
- 移動そのものを特別な思い出にしたいなら、寝台特急「サンライズ出雲」
- 予算を抑えて、グルメやお土産を満喫したいなら「高速バス」
- 移り変わる日本の車窓風景をのんびり楽しむなら「新幹線+特急」
それぞれの手段に魅力があり、正解はありません。
大切なのは、あなたの旅のスタイルや目的に合った方法を選ぶことです。
この記事が、あなたと出雲大社を結ぶ素敵な旅の参考になれば幸いです。
どうぞ、良いご縁がありますように!
