「松江城マラソンに出るなら、まず何を調べればいいんだろう」
「コースの難易度はどれくらい?」
「前泊のホテルはどこを選べばいいの?」
国宝松江城マラソンは、国宝・松江城の目の前をスタートし、宍道湖や大橋川沿いの景色を楽しみながら走れる人気のフルマラソン大会です。県外から参加するランナーも多く、前泊での参加が基本になる大会でもあります。
この記事では、島根在住で2018年の第1回大会を実際に完走した筆者が、コース・難易度・エントリー方法といった大会情報に加えて、遠征ランナー向けに前泊ホテル選びやレース後の松江観光まで、まとめて解説します。
松江城マラソンとは?大会概要

正式名称は「国宝松江城マラソン」で、2026年大会は以下の内容で開催が予定されています。日程・定員などは変更される可能性があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年12月6日(日)※雨天決行 |
| 会場 | 松江市総合体育館前(松江市学園南一丁目21-1) |
| 種目 | マラソン(42.195km)/ファンラン(4.4km) |
| 定員 | マラソン:一般枠4,900名+ふるさと納税枠100名/ファンラン:300名 |
| 参加費 | マラソン:13,500円(税込・保険料込)/ファンラン:4,000円(税込・保険料込) |
| スタート時刻 | マラソン8:30予定/ファンラン8:40予定 |
2026年大会は定員が前年より500人ほど増え、フルマラソン・ファンラン合わせて5,300人規模になると松江市の公式SNSで発表されています。過去大会では43都道府県から4,000〜4,600人ほどのエントリーがあったと報じられており、県外ランナーの参加割合が大きい大会といえそうです。
松江城マラソンのコース紹介・難易度

コースは松江城前からスタートし、宍道湖大橋や国道9号、くにびき大橋を経由したあと、朝酌から大根島方面へ向かい、道の駅本庄・学園通りを通って松江市総合体育館前にゴールする、日本陸上競技連盟公認のフルマラソンコースです。
公式発表によるコースの高低差は37m(最低標高0m・最高標高37m)で、極端なアップダウンが続くコースではありません。ただし、以下の2箇所には注意が必要といわれています。
- 9〜10km付近から約5kmにわたって、緩やかな上り坂が続きます
- 35km過ぎの登坂:800m前後続く上り坂で、コース最大の難所とされています。終盤の疲労が溜まったタイミングと重なるため、レース運びのポイントになるといわれています

筆者は第1回大会でこのコースを実際に完走しています。朝酌から大根島にかけての区間は視界が開け、江島大橋(通称「べた踏み坂」)を望みながら気持ちよく走れる、コース随一の景色のよい区間だと感じました。一方で、35km以降の坂は終盤の疲労も重なって、体感でもかなりきつく感じました。上り坂に備えて、中盤までは脚を使いすぎないことを意識しておくとよさそうです。
スタート渋滞が起きにくく、比較的フラットな区間が多いことから、初マラソンや初めての遠征マラソンとしてもすすめられることが多い大会です。とはいえ、後半に上り坂が待っている点は事前に頭に入れておくと安心です。
給水・給食は公式発表で9箇所のエイドが予定されており、ミネラルウォーターやスポーツドリンクのほか、バナナ・みかん・梅干しなどが用意される見込みです。筆者が第1回大会で実際に口にした中では、梅干し・バナナ・みかんは食べやすく、マーブルパンやどじょう掬いまんじゅう(島根の郷土芸能・安来節にちなんだ饅頭)は水分を持っていかれる感覚があったため、給水と一緒に食べるのがおすすめです。沿道では地域の方が個人的にしじみ汁やミネストローネをふるまってくださる場面もあり、地元の温かい応援を感じられました。
コース上には、9〜10km付近の上り坂や35km地点の勝負所、松江城や宍道湖を望む区間、大根島周辺の見晴らしのよい区間など、写真に収めておきたいポイントが点在しています。前泊で会場周辺を下見できる場合は、当日の景色をイメージしながら歩いてみるのもおすすめです。
ペース配分のポイント
全体としては比較的フラットなコースですが、スタート直後の平坦区間はオーバーペースになりやすいポイントといわれています。渋滞が少なく走りやすい分、体感より入りの5kmが速くなりがちなので、落ち着いたペースを意識するとよさそうです。35km過ぎの登坂に向けて、中盤までは脚を温存しておく走り方がすすめられています。
制限時間・関門の目安
過去大会では、制限時間は号砲から6時間、コース上に複数の関門が設けられていたと報告されています。後半の関門ほど通過に必要なペースが厳しくなる傾向があるといわれているため、35km以降の登坂を見据えたペース配分が重要になります。年度ごとの正確な制限時間・関門位置は大会要項で確認できます。
松江城マラソン 遠征ガイド
県外から参加するランナーが多い大会だからこそ、前泊の計画がレースの出来を左右します。ここでは遠征の流れに沿って、気になるポイントを整理しました。
前泊は必要?
スタートは8:30予定、当日の受付時間は6:00〜7:30と朝が早いため、松江市外・県外から参加する場合は前泊が現実的です。12月の松江は冷え込みが強く、朝は特に気温が下がるため、前日入りして体調を整えておくと当日の負担を減らせます。
松江駅と松江しんじ湖温泉、どちらに泊まる?
宿泊先の候補として、電車移動がしやすい「松江駅周辺」と、宍道湖畔で温泉に入れる「松江しんじ湖温泉」の2エリアが挙げられます。
それぞれの特徴は次の章「前泊におすすめのホテル・エリア」で詳しく比較しています。
朝食はどこで食べる?
レース前の朝食は、消化のよいものを軽めに済ませておくのが基本です。
宿泊先の朝食が早い時間に対応していない場合は、松江駅構内や周辺のお店も選択肢になります。
松江のグルメ情報は、以下の記事にエリア別・予算別でまとめています。

荷物預かり・更衣室について
会場の体育館内で荷物預かりや着替えができると案内されていますが、当日は混み合うことも考えられます。前泊で余分な荷物がある場合は、あらかじめ松江駅のコインロッカーに預けておくと、身軽な状態で会場入りできます。

レース後は温泉でクールダウン
42.195kmを走り終えた体には、温泉での日帰り入浴がおすすめです。松江市内から車で移動しやすい玉造温泉には、日帰りで立ち寄れる施設や無料の足湯があり、疲れた足をゆっくり休められます。

松江城マラソン 前泊におすすめのホテル・エリア
前泊先として検討したいのは、主に「松江駅周辺」と「松江しんじ湖温泉」の2エリアです。それぞれのメリットを整理しました。
- 松江駅周辺のメリット:電車移動がしやすく、飲食店やコンビニも多いため、前日入りが遅くなっても困りにくいエリアです
- 松江しんじ湖温泉のメリット:宍道湖畔にあり、温泉で前日の移動疲れを癒やしてからレースに臨めます。宍道湖の景色を楽しめる宿が多いのも魅力です
「移動のしやすさ」を優先するなら松江駅周辺、「前日から温泉でコンディションを整えたい」なら松江しんじ湖温泉、というのが選び方の目安です。迷った場合は、宍道湖の景色を楽しみながら温泉で疲れを取れる松江しんじ湖温泉がおすすめです。
大会前日はホテルが満室になりやすいため、エントリーが決まったら宿も早めに予約しておくのがおすすめです。

松江駅周辺のホテルを検討したい場合は、以下から空室・料金をチェックしてみてください。大会前後は予約が埋まりやすいため、早めの確保がおすすめです。
エントリー方法・スケジュール
エントリーはランニング大会のポータルサイト「RUNNET」経由で受け付けられています。募集開始時期や締切は大会年度によって異なります。
過去大会では定員に達する前に募集が締め切られるケースもあったと報じられています。特にふるさと納税枠は限られた人数のため、確実に参加したい場合は早めの申し込みを検討しましょう。
前日受付〜当日の流れ
受付は大会前日と当日の2回に分けて実施される予定です。
- 前日受付:12月5日(土)9:00〜19:00
- 当日受付:12月6日(日)6:00〜7:30
ゼッケンや計測チップの受け取り方法・会場内の具体的な動線は、年度ごとに詳細が公式サイトで案内されます。前泊できる場合は、当日の朝を慌てずに過ごせるよう、前日受付でゼッケンを済ませておくと安心です。
ペーサーの設置有無については、大会公式サイト上に明確な記載が見当たりませんでした。目標タイムを設定して走りたい方は、最新のお知らせをチェックしておくと安心です。
アクセス・交通規制情報
大会当日は、松江市内の広い範囲で交通規制が実施されます。
周辺道路の混雑を避けるため、公共交通機関の利用が案内されています。
車で向かう場合は、会場そのものではなく、周辺に設けられる臨時駐車場から会場までの無料シャトルバスを利用する形が基本です。駐車場・シャトルバスの運行時間や乗り場は年度によって変わります。
安全対策・救護体制
「松江城マラソン 死亡」といった検索ワードで大会の安全性を気にされる方もいるかもしれません。公開されている大会情報や主要な報道を確認した限りでは、本大会で死亡事故があったという情報は確認できませんでした。
公式サイトでは、コース上に9箇所のエイドを設け、水分・栄養補給の体制を整えることが案内されています。
あわせて、コース沿いには救護スタッフが配置され、体調不良時に対応できる体制も整えられているとされています。具体的な救護所の設置箇所や医療体制の詳細は、大会要項で確認することができます。
フルマラソンは42.195kmという長丁場で、季節柄気温も低いため、参加者自身の体調管理も重要です。
- レース前後・道中の水分補給をこまめに行う
- 体調に違和感を覚えたら無理をせず、エイドやコース沿いのスタッフに申し出る
- 12月の松江は朝晩が冷え込むため、スタート前後の防寒対策(使い捨てカイロ・ウィンドブレーカーなど)をしておく
大会では参加者の安全確保のため救護体制が整えられています。マラソンは体への負荷が大きいため、無理をせず、異変を感じたら早めに救護スタッフへ相談することをおすすめします。
大会結果・口コミ

筆者自身も第1回大会(参加者約5,000人規模)に出場し、3時間58分26秒で完走しています(全体1356位、部門312位)。
前半の景色のよさと後半の上り坂の厳しさは、コースを走ってみて特に印象に残った点でした。他の参加者のブログやSNSでも、次のような声が見られます。
- 「橋を渡り終え少し行くと大応援。鼕(どう)を叩いての大応援団」(沿道の応援について)
- 「500メートルくらい走ったらとても綺麗に松江城が見えた」(コースの景色について)
- 「10km過ぎたら30m近く登る坂が来る」(後半の上り坂について)
- 「4000人という規模が混雑もなくちょうどいい」(大会の規模感について)
- 「雨が降ったけど荷物預けも着替えも体育館で安心だった」(荷物預かりについて)
一方で、
「シャトルバスの待機時間が長い」
「コース中は松江城をほとんど見られない」
といった課題を挙げる声も見られました。天候によって満足度が左右されやすい面もあるようです。
公表されている過去大会のデータでは、完走率はおおむね94%前後で推移しており(2018年94.2%、2019年94.1%、2022年94.2%、2023年94.1%)、6時間制限の大会としては高い完走率です。
制限時間内に完走すると、記念のメダルと大判タオルが贈られます。
よくある質問
- 制限時間は?
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過去大会では6時間(号砲から)と案内されていました。制限時間は年度によって変更される可能性があるため、最新の情報は必ず大会公式サイトの要項でご確認ください。
- 関門は厳しいですか?
-
コース上には複数の関門が設けられており、後半になるほど通過に必要なペースが厳しくなるといわれています。35km以降の上り坂で想定よりペースが落ちるケースもあるため、前半〜中盤で余裕を持ったペース配分を意識すると安心です。関門の設置箇所や具体的な通過制限時刻は年度によって変わるため、公式サイトの大会要項でご確認ください。
- 高低差はどれくらいですか?
-
公式発表では37m(最低標高0m・最高標高37m)です。9〜10km付近と35km過ぎの2箇所に上り坂があり、特に35km以降の800m前後続く登坂が最大の難所とされています。
- 初心者でも走れますか?
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スタートから9〜10km付近まではほぼ平坦で、スタート渋滞も起きにくいことから、初マラソンや初めての遠征マラソンにすすめられることが多い大会です。ただし後半に上り坂があるため、坂道を含めた練習をしておくと安心です。
- 荷物預かりはありますか?
-
会場の体育館内で荷物を預けられると案内されています。当日は混雑も考えられるため、前泊時の余分な荷物は松江駅のコインロッカーなどを活用し、身軽な状態で会場入りするのもおすすめです。
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松江駅のコインロッカー完全ガイド|場所・料金・サイズ・満杯時の対処法まで解説 「観光前に時間を無駄にしたくない」 「スーツケースが重く、歩き回りたくない」 「ロッカーが満杯だった場合の代替手段が分からない」 なんてお困りではないでしょうか... - 駐車場はありますか?
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会場に直接つながる駐車場についての明記はありませんが、周辺の臨時駐車場(ソフトビジネスパーク・旧ホテル宍道湖の駐車場など)から会場までの無料シャトルバスが運行される形が案内されています。シャトルバスは待機時間が長かったという参加者の声もあるため、時間に余裕を持って向かうと安心です。
- シャトルバスはありますか?
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周辺の臨時駐車場から会場までの無料シャトルバスが運行される予定です。運行時間や乗り場、駐車場の詳細は年度により変わります。
- 更衣室はありますか?
-
会場の体育館内が更衣スペースとして利用できると案内されています。当日は混み合うことも考えられるため、可能であれば宿泊先である程度身支度を済ませておくとスムーズです。
- 雨天でも開催されますか?
-
2026年大会は「雨天決行」と案内されています。雨具の準備をしておくと安心です。
- 中止になる基準はありますか?
-
台風や大雪など荒天時の具体的な中止基準について、明記された公式情報は確認できませんでした。開催直前の運営判断は大会公式サイトやSNSで発表されるため、参加予定の方はこまめに確認しておくと安心です。
- 完走メダルはありますか?
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制限時間内に完走すると、メダルと大判タオルが完走記念品として贈られると案内されています。
- 大会当日の写真はどこで見られますか?
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大会写真の販売・閲覧方法について、明記された公式情報は確認できませんでした。エントリーサイトのRUNNETや大会公式サイトの結果ページで案内される可能性があるため、大会後に確認してみてください。
レース後は松江観光へ
せっかく松江まで来たなら、レース翌日に半日観光を楽しむのもおすすめです。会場からアクセスしやすい定番スポットを、時間の流れに沿ったモデルコースでご紹介します。
午前:松江城

大会のスタート地点でもある国宝・松江城は、天守からの眺めも見どころのひとつです。走っている最中には見られなかった角度から、ゆっくり城下町を眺めてみてはいかがでしょうか。
→堀川遊覧
松江城の堀川をぐるりと周遊できる遊覧船です。走った後の足を休めながら、水の上から城下町の景色を楽しめます。運航状況や乗り場、料金の詳細は公式サイトでご確認ください。
夕方:宍道湖の夕日

日本百景にも数えられる宍道湖の夕日は、松江観光を締めくくるのにぴったりの景色です。天候や時間帯によって見え方が変わるため、日没時刻を確認したうえで湖畔に立ち寄ってみてください。
帰る前に:玉造温泉で疲れを癒やす

最後は、日本最古級ともいわれる美肌の湯・玉造温泉で仕上げを。日帰り入浴はもちろん、そのまま宿泊してしっかり疲れを取るのもおすすめです。

「前泊→マラソン→翌日は松江観光」という流れを組んでおけば、レースだけで終わらない、旅としても満足度の高い松江遠征になるはずです。
※本記事の大会情報は取材時点のものです。日程・参加費・交通規制などの最新情報は、大会公式サイトをご確認ください。
まとめ
松江城マラソンは、国宝・松江城や宍道湖の景色を楽しみながら走れる、初心者から経験者まで参加しやすいフルマラソン大会です。コース終盤の上り坂への備えと、前泊先の早めの確保がレースを楽しむポイントになります。
大会情報は年度によって変更されることがあるため、参加を決めたら大会公式サイトを定期的にチェックしておきましょう。前泊・観光まで含めて計画を立て、松江遠征を楽しんでください。
松江城マラソンは、景色・走りやすさ・観光を一度に楽しめる、遠征ランナーにも魅力的な大会です。ぜひ前泊や観光も組み合わせて、松江ならではのマラソン旅を満喫してください。
