「田部美術館は、茶道具に詳しくなくても楽しめる?」
「料金と休館日は?」
「抹茶は飲める?」
「車はどこに停めればいい?」
田部美術館は、松江城の北側・塩見縄手にある茶道具の美術館です。
小泉八雲旧居の隣に建ち、松江藩7代藩主・松平不昧公ゆかりの品々や、出雲地方の焼物を所蔵しています。
この記事では、展示室ごとの見どころ、料金、抹茶、駐車場、休館日、2026年11月3日の開館記念日の内容を順にまとめます。
入館は16時30分まで、月曜休館です。車なら専用駐車場は4台のみで、満車時は徒歩約5分の城山西駐車場が利用可能です。
田部美術館とは?
田部美術館は、1979年11月3日に開館しました。
創設者は、島根県知事も務めた田部家23代当主・田部長右衛門朋之氏です。
田部家に伝わった調度品のうち、茶道に関わる書画・陶磁器・漆器などを中心に、彫刻や洋画を加えた品々が収められています。
建物は、建築家・菊竹清訓氏の設計。
松江市指定文化財の長屋門をくぐると、錆色の入母屋屋根と白い建物が現れます。
屋根は、田部家が現在の雲南市吉田町で営んでいたたたら製鉄の「菅谷たたら」をイメージしたもので、製鉄にちなんでコールテン鋼が使われています。
同じ菊竹清訓氏が設計した建物は、宍道湖畔の島根県立美術館でも見られます。建築の見どころは、こちらの記事で紹介しています。

立ち寄る理由になるのは、次の3つです。
- 松平不昧公ゆかりの茶道具を見たい
- 松江の楽山焼・布志名焼など、出雲地方の焼物を見たい
- 菊竹清訓設計の建物を、塩見縄手の町並みとあわせて見たい
茶の湯の知識がなくても、季節の取り合わせ展示と出雲の焼物、建物の3点から入れば見どころをつかめます。
3つの展示室で何が見られる?
展示室は、1階に1室、2階に2室の計3室です。
館蔵品は2か月間隔で一部が入れ替わります。
なお、企画展の開催期間中は、常設展示は行われません。
1階 第1展示室|楽山焼・布志名焼
松江の焼物である楽山焼と布志名焼を中心に、約40点を展示しています。
楽山焼は、江戸時代初期に萩から招かれた倉崎権兵衛が開いた窯です。
布志名焼は、江戸時代の中頃に宍道湖畔の布志名で始まった窯です。
2階 第2展示室|四季の茶道具
掛軸・花入・香合・釜・水指・茶入・茶杓・茶碗・茶器・菓子器など、茶の湯の一式(約12点)を組み合わせて展示しています。
組み合わせには、季節にふさわしいタイトルがつけられます。
作品とタイトルを見比べながら歩くと、茶道具に詳しくなくても取り合わせの意図を想像しやすくなります。
2階 第3展示室|館蔵品
掛軸・彫刻などの美術工芸品を、約40点展示しています。
国焼や朝鮮王朝時代の茶碗、水指、茶器といった茶道具が中心です。
館蔵品には、不昧公の愛蔵品のほか、書・花入・茶杓といった不昧公自らの作品や、注文品の「不昧公お好み道具」も含まれます。
漆壺斎・勝軍木庵らの漆器など、出雲地方の美術工芸品もあります。
2026年10月25日までは「楽山焼・布志名焼」「月夜見の会」「所蔵 茶釜展」、10月28日からは第2展示室が「うつろひ」に替わります。
| 展示室 | 〜2026年10月25日 | 2026年10月28日〜12月26日 |
|---|---|---|
| 1階 第1展示室 | 楽山焼・布志名焼 | ― |
| 2階 第2展示室 | 四季の茶道具「月夜見の会」 | 四季の茶道具「うつろひ」 |
| 2階 第3展示室 | 所蔵 茶釜展 | 「それぞれの魅力」展 |
「うつろひ」は、秋から冬、そして年の瀬へと移りゆく情景を映した茶道具を紹介する展示です。
【早見表】営業時間・料金・休館日・アクセス

| 施設名 | 田部美術館 |
|---|---|
| 開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替えなどの臨時休館 |
| 入館料 | 大人700円/大学・高校生500円/中学生以下無料 10名以上の団体は大人600円/大学・高校生400円 特別展は別料金 |
| 年間パスポート | 大人1,700円/高校生・大学生1,200円 |
| 抹茶 | 一服(菓子付)600円・館内の立礼席(椅子席) |
| 住所 | 島根県松江市北堀町310-5 |
| 電話番号 | 0852-26-2211 |
| 公式サイト | 田部美術館 |
最新の展示内容や臨時休館は、公式サイトのお知らせ欄に掲載されます。
公共交通機関で行く場合は、松江駅バスターミナルから次のバスが利用可能です。
| バス | 乗るバス | 降りるバス停 |
|---|---|---|
| 一畑バス | 加賀・恵曇方面行き | 塩見縄手入口 |
| 市営バス | 春日町行き | 小泉八雲記念館前 |
| レイクラインループバス | ― | 小泉八雲記念館前 |
抹茶は館内の立礼席で|近くの明々庵との違い
田部美術館では、館内の立礼席(椅子席)で抹茶をいただけます。
菓子付きで一服600円です。
椅子席のため、正座が難しい方も利用しやすい席です。

塩見縄手には、不昧公ゆかりの茶室「明々庵」もあります。
2か所の違いは次のとおりです。
| 項目 | 田部美術館 | 明々庵 |
|---|---|---|
| 抹茶の場所 | 美術館の館内(立礼席・椅子席) | 茶室・庭園のある不昧公ゆかりの建物 |
| 抹茶の料金 | 600円(菓子付) | 600円(抹茶・干菓子2種付) |
| 見学の料金 | 入館料 大人700円 | 観覧料 大人600円 |
| 見られるもの | 茶道具・出雲の焼物 | 茶室の建物と庭園 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(入館16:30まで) | 観覧9:00〜18:00(4〜9月)、9:00〜17:00(10〜3月) |
| お抹茶の受付 | ― | 9:50〜16:30(4〜9月)、9:50〜16:00(10〜3月) |
茶道具や焼物を見たあとに、そのまま一服したいなら田部美術館です。
茶室の建物と庭園を眺めながら抹茶をいただきたいなら明々庵、というように目的で選べます。
明々庵の観覧料や呈茶の受付時間、塩見縄手の4施設の回り方は、こちらの記事でまとめています。

車なら駐車場はどこ?専用4台と城山西駐車場の割引
美術館には専用駐車場があり、台数は4台分です。
場所は松江市奥谷町329番4です。
満車の場合は、市営の城山西駐車場(美術館まで徒歩約5分)が利用可能です。
城山西駐車場を使った場合は、駐車券を美術館の受付で提示すると、駐車料金が半額になります。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 専用駐車場(4台)の空きを確認する |
| 2 | 満車なら城山西駐車場に停め、駐車券を持って美術館まで徒歩約5分 |
| 3 | 美術館の受付で駐車券を提示する |
団体で訪れる場合や、車椅子を利用する場合は、美術館(0852-26-2211)に問い合わせましょう。
開館記念日のお知らせでも、車の場合は城山西駐車場の利用が案内されています。
松江城周辺の駐車場の料金や混雑の傾向は、こちらの記事で比較しています。

休館日と展示替えに注意|11月3日は開館記念日
休館日は、毎週月曜日です。
ただし、月曜が祝日の場合は開館します。
これに加えて、展示替えのための臨時休館があります。
2026年の例は次のとおりです。
| 休館日 | 理由 |
|---|---|
| 2月24日〜25日 | 展示準備(2月26日から新しい展示) |
| 4月27日〜28日 | 展示準備(4月29日から新しい展示) |
| 6月29日〜8月20日 | 空調設備の工事(8月21日に再開) |
| 10月27日(火) | 展示準備(10月28日から新しい展示) |
展示替えの前後は、月曜に加えて火曜や水曜も休館になることがあります。
お出かけ前に、公式サイトのお知らせ欄で訪問日の開館状況を確認しましょう。
2026年11月3日は開館記念日|入館無料
11月3日(火・祝)は田部美術館の開館記念日です。
2026年は、この日の入館が無料になります。
| イベント | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 呈茶席 | 9:00〜16:30 | 一服700円(現金のみ)。季節の生菓子(風流堂)または特製チョコレート菓子(Chocolaterie A.KoWaRi)から選択。数に限りあり |
| ギャラリートーク | 14:00〜15:00 | 2階 第2展示室。予約不要・参加無料 |
| 建築ツアー | 10:30〜11:30 | 「大建築友の会」による案内。定員20名・参加無料・電話予約制(0852-26-2211、受付9:00〜16:30) |
| カフェ出店 | 9:30〜15:30 | 「かふぇ かなちゃん家」。たまごサンド、プリン、食パンなど |
同じ11月3日には、塩見縄手周辺の19施設・店舗が参加する「お堀のほとりで ~見る・知る・食べる!~」も開かれます。
特典の内容や実施時間は施設ごとに異なります。
塩見縄手での回り方|小泉八雲旧居の隣
田部美術館は、小泉八雲旧居に隣接しています。
塩見縄手の武家屋敷・小泉八雲記念館・小泉八雲旧居・明々庵と、同じエリアで回れます。
旧居の見学のあとにそのまま隣へ入れるため、旧居を訪れる日の立ち寄り先に組み込みやすい施設です。
武家屋敷や小泉八雲記念館の共通券の対象には、田部美術館は含まれません。
入館料は単独で700円がかかるため、ほかの施設と合わせた総額で予算を組みましょう。
小泉八雲旧居の見学と合わせて回る場合は、料金と所要時間をこちらの記事で確認できます。

松江城から塩見縄手までを半日〜1日で回るモデルコースは、こちらの記事で紹介しています。

田部美術館についてよくある質問
- 田部美術館の入館料はいくらですか?
-
大人700円、大学・高校生500円で、中学生以下は無料です。10名以上の団体は、大人600円、大学・高校生400円になります。特別展は別料金です。
- 田部美術館の休館日はいつですか?
-
毎週月曜日です。ただし、祝日の場合は開館します。年末年始と、展示替えなどの臨時休館もあります。
- 田部美術館に駐車場はありますか?
-
専用駐車場が4台分あります。満車の場合は、徒歩約5分の市営城山西駐車場を利用し、駐車券を美術館の受付で提示すると駐車料金が半額になります。
- 田部美術館で抹茶は飲めますか?
-
館内の立礼席(椅子席)で、菓子付き一服600円で飲めます。
- 11月3日は入館無料ですか?
-
2026年11月3日(火・祝)は開館記念日のため、入館無料です。呈茶席は一服700円(現金のみ)で、建築ツアーは電話予約制です。
まとめ
田部美術館は、不昧公ゆかりの茶道具と出雲の焼物を、菊竹清訓設計の建物で見られる美術館です。
入館料は大人700円で、館内の立礼席では一服600円の抹茶をいただけます。
月曜休館に加え、展示替えの臨時休館もあるため、お出かけ前に公式サイトのお知らせ欄を確認しましょう。
専用駐車場は4台のみです。城山西駐車場に停めたら、駐車券を受付で提示して半額にしましょう。
