「大阪から出雲大社へ、車なしで行けるのかな」
「1泊2日で松江城や玉造温泉まで欲張れるだろうか」
そう考えている方に、まず結論をお伝えします。
大阪から出雲大社・松江城・玉造温泉を、車を使わず1泊2日で欲張って回ることは十分に可能です。この記事では、出雲在住のライターが、公式情報と時刻表をもとに、大阪からの行き方の選び方から、逆算した1日目・2日目の具体的な動線、宿泊エリアの選び方、お得な乗車券の使い方まで、まとめて解説します。
結論:車なし1泊2日でも大阪発で出雲大社×松江城×玉造温泉は欲張れる
出雲大社のある出雲エリアと、松江城・玉造温泉のある松江エリアは、公共交通機関でも一畑電車を使えば乗り換え1回程度で行き来できます。1泊2日あれば、この3つの観光地をすべて回るスケジュールを組むことができます。大阪から飛ぶ場合は、伊丹7:10発の始発便を使うと1日目に一番余裕が生まれます。
全体の流れは、次のとおりです。
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 1日目 午前 | 大阪発→出雲空港または出雲市駅へ |
| 1日目 昼 | 出雲大社を参拝し、神門通りで出雲そばのランチ |
| 1日目 午後〜夜 | 宿泊エリアを選択(出雲エリア泊 or 松江・玉造温泉エリア泊) |
| 2日目 午前〜昼 | 松江城・城下町を散策 |
| 2日目 午後 | 玉造温泉で日帰り入浴・足湯 |
| 2日目 夕方 | 出雲空港または松江駅・出雲市駅から大阪へ |
ただし、大阪からの移動手段によって出雲大社への到着時刻が大きく変わり、1日目の余裕度も変わってきます。まずはそこから確認していきましょう。
大阪からの行き方は「新幹線」か「飛行機」か
大阪から出雲大社へは、主に飛行機(伊丹空港発)と新幹線+特急やくもの2つが現実的な選択肢です。高速バスも運行していますが、片道5時間半〜7時間かかるため、弾丸の1泊2日では移動だけで1日の大半を使ってしまいます。
| 交通手段 | 片道の目安 | このコースでのおすすめ度 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 飛行機(伊丹→出雲空港) | 約2時間半〜3時間・10,900円〜 | ★★★★★ | 朝一番の便なら出雲大社に9時前後に到着でき、1日目に余裕が生まれる |
| 新幹線+特急やくも | 約4時間半・11,750円〜 | ★★★★☆ | 出雲大社の到着はお昼前後になりやすく、1日目はやや駆け足になる |
| 高速バス | 約5時間半〜7時間・4,400円〜 | ★★☆☆☆ | 費用は最安だが、1泊2日で欲張るコースにはやや不向き |
それぞれの便名・時刻表・料金の詳細、お得な割引きっぷの情報は、以下の記事で詳しく解説しています。


車なし旅で使えるフリーパス・乗車券の活用法
この先で紹介する1日目・2日目の動線は、一畑電車・一畑バス・松江市交通局のバス(レイクライン含む)の組み合わせで完結します。この3つが2日間乗り放題になる「松江・出雲 旅PASS 2Days」は、今回のコースと相性のよい乗車券なので、先に紹介しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 大人3,500円/小人・大人障がい者1,750円 |
| 有効期間 | 2日間 |
| 対象路線 | 一畑電車全区間、一畑バス全区間、松江市交通局全区間(レイクライン含む) |
| 対象外 | JR西日本の鉄道、出雲・米子両空港への連絡バス |
1日目の出雲大社前駅から2日目の松江城・玉造温泉までの移動が、ほぼこのパスの対象範囲でまかなえるため、これから紹介するコースを「PASSを使って移動する」前提で読み進めていただけます。ただし、購入・利用ともにスマートフォンアプリ「tabiwa by WESTER」または「JAL MaaS」限定で、窓口や現金では購入できない点には注意してください。空港連絡バスやJRを使う区間は、別途運賃が必要です。
制度の詳しい仕組みや、購入方法に不安がある場合の代替手段については、以下の記事で詳しく解説しています。

【1日目】大阪発→出雲大社参拝→出雲そばランチ
大阪発○時→出雲空港・出雲市駅着(時刻から逆算)
飛行機で行く場合
伊丹空港からは、出雲縁結び空港へJALが1日4便運航しています(2026年4月時点)。朝一番の便(伊丹7:10発・出雲8:00着)を利用すると、空港連絡バスや直行バス(所要35〜40分、1,100円)を使って8時半〜9時ごろには出雲大社に到着できます。この日1日をまるまる観光に使えるのが飛行機ルートの強みです。
新幹線で行く場合
新大阪駅から山陽新幹線のぞみで岡山駅へ(約45分)、岡山駅で特急やくもに乗り換えてJR出雲市駅へ(約3時間)向かうルートが定番です。始発クラス(6時台発)ののぞみを利用しても、出雲市駅への到着はお昼前後になることが多く、そこから路線バスまたは一畑電車で出雲大社へ(約25〜30分)向かうと、出雲大社への到着は11時台後半〜12時前後が目安です。鉄道旅そのものを楽しみたい方に向いていますが、1日目の観光時間は飛行機ルートより短くなる点は正直にお伝えしておきます。
それぞれのルートで1日目の前半がどう進むか、目安のタイムスケジュールにすると次のとおりです。
| 時刻の目安 | 飛行機ルート | 新幹線ルート |
|---|---|---|
| 朝 | 7:10 伊丹空港発(JAL2345) | 6時台 新大阪発(のぞみ) |
| 午前 | 8:00 出雲空港着→直行バスで移動 | 7時台 岡山着→特急やくもに乗り継ぎ |
| 到着 | 8:35〜8:40頃 出雲大社着 | 11時前後 出雲市駅着→路線バス・一畑電車で移動 |
| 参拝〜ランチ | 9時前後〜そばランチ(時間に余裕あり) | 11:30〜11:45頃 出雲大社着→参拝後にそばランチ |
※便数・時刻表は変更されることがあります。最新情報はJAL公式サイト、JRおでかけネットでご確認ください。
出雲大社を参拝する
出雲大社は、拝殿・本殿を中心に、神楽殿や素鵞社など見どころが境内に点在しています。参拝作法は「二礼四拍手一礼」が一般的といわれています。境内をひととおり回る所要時間は、1時間〜1時間半程度が目安です。

出雲大社
住所:島根県出雲市大社町杵築東195(Google Map)
公式サイト:https://izumooyashiro.or.jp/
神門通りで出雲そばランチ
参拝のあとは、出雲大社から神門通りにかけてのエリアで出雲そばのランチはいかがでしょうか。出雲そばは、割子そば・釜揚げそばのスタイルが特徴的な島根の郷土料理で、日本三大そばのひとつといわれています。稲佐の浜〜出雲大社エリアには「荒木屋」、神門通りエリアには「一福」など、参拝ルートに合わせて選べる店が揃っています。混雑を避けたい時間帯の目安や、そのほかのおすすめ店については、以下の記事で詳しく紹介しています。

宿泊エリアを選ぶ|出雲エリア泊 or 松江・玉造温泉エリア泊
そばランチのあと、どちらに宿泊するかでこの先の動線が変わります。どちらも成立するコースなので、旅のスタイルに合わせて選んでください。
| 項目 | 出雲エリア泊 | 松江・玉造温泉エリア泊 |
|---|---|---|
| 出雲大社周辺を満喫 | ★★★★★ | ★★★ |
| 温泉を楽しむ | ★★ | ★★★★★ |
| 2日目の身軽さ | ★★★ | ★★★★★ |
出雲エリア泊は、そばランチのあとも出雲大社周辺(稲佐の浜など)でゆっくり過ごせる一方、2日目の朝は一畑電車で松江エリアまで1時間前後の移動が必要です。松江・玉造温泉エリア泊は、そばランチのあとに一畑電車で移動する時間が必要になりますが、2日目は松江城まで近く、温泉にも浸かれます。初めてこのルートを回る方には、2日目の移動が短く済む松江・玉造温泉エリア泊がやや組みやすいコースといわれることが多いですが、出雲大社周辺の宿も選択肢として魅力的です。目的に合わせて選んでみてください。
【出雲エリアの宿の空室・料金をチェック(じゃらん)】
【玉造温泉の宿の空室・料金をチェック(じゃらん)】
なお、女性ひとり旅やグループでの女子旅として、このエリアを縁結び・美容の切り口で回りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【2日目】松江城下町・玉造温泉を巡って大阪へ帰る
宿泊地別・2日目のタイムスケジュール
出雲エリアに泊まった場合は、一畑電車で川跡駅を1回乗り換えて松江しんじ湖温泉駅へ向かいます(乗り換え込みで1時間前後、運賃900円)。松江・玉造温泉エリアに泊まった場合は、松江しんじ湖温泉駅までの距離が近く、朝の移動時間を短く抑えられます。松江しんじ湖温泉駅・松江駅からは、松江市交通局の観光ループバス「レイクライン」で松江城へ向かいます。目安のタイムスケジュールは次のとおりです。
| 時刻の目安 | 出雲エリア泊パターン | 松江・玉造温泉エリア泊パターン |
|---|---|---|
| 朝 | 9:00 出雲大社前駅発(一畑電車) | 9:00〜10:00 玉造温泉街を散策 |
| 午前 | 10:00 松江しんじ湖温泉駅着→レイクラインで移動 | 10:15 一畑電車で松江しんじ湖温泉駅へ |
| 昼 | 10:30〜12:30 松江城・城下町散策 | 10:30〜12:30 松江城・城下町散策 |
| 午後 | 13:00 一畑電車で玉造温泉駅へ→日帰り入浴 | 13:00 大阪へ向けて出発 |
| 夕方 | 15:30頃 大阪へ向けて出発 | ― |
※あくまで目安のスケジュールです。参拝・見学のペースや便の時刻に合わせて前後します。
松江城・城下町散策
松江城は国宝に指定されている天守を持つ城で、レイクラインは松江城のほか、堀川めぐりの乗り場・武家屋敷が残る塩見縄手・小泉八雲記念館(旧居)なども周回しています。天守の見学だけなら1時間ほどですが、城下町を含めると松江城周辺だけで半日楽しめるエリアです。時間配分の目安として、天守見学に1時間、塩見縄手の散策に1時間ほど、そこに堀川めぐりを加えるかどうかで滞在時間を調整するとよいでしょう。

松江城
住所:島根県松江市殿町1-5(Google Map)
公式サイト:https://www.matsue-castle.jp/
入場料は2026年7月の改定で大人1,200円・小中学生無料です(最新の料金・共通券の詳細は下記記事でご確認ください)。時間に余裕があれば、松江城を囲むお堀をめぐる「堀川めぐり」の遊覧船もあわせて楽しめます。


玉造温泉で日帰り入浴・足湯
- 松江・玉造温泉エリアに泊まった方:チェックアウト前後に温泉街を散策する形になります。
- 出雲エリアに泊まった方:松江城を見学したあと、一畑電車で玉造温泉駅まで移動し(松江しんじ湖温泉駅から数駅の距離です)、大阪へ戻る前の最後の立ち寄りとして温泉を楽しむ流れがおすすめです。
玉造温泉は、奈良時代に開湯したと伝わる古い歴史を持つ温泉地で、その泉質から「美肌の湯」として知られています。日帰り入浴を受け付けている宿もあり、時間が限られている場合は、無料の足湯スポット(姫神広場・川辺の足湯)だけを楽しむのもひとつの方法です。

玉造温泉
住所:島根県松江市玉湯町玉造(Google Map)
公式情報:しまね観光ナビ(玉造温泉)
日帰り入浴におすすめの施設や、料金・営業時間の目安は以下の記事で詳しく紹介しています。

松江・出雲空港から大阪への帰路(時刻から逆算)
飛行機で帰る場合は、玉造温泉・松江エリアから一畑バスの空港連絡バスを利用して出雲空港へ向かいます。運行本数はそれほど多くないため、伊丹行きの最終便に間に合うよう、事前に一畑バス公式サイトで時刻を確認しておきましょう。
新幹線で帰る場合は、松江駅または出雲市駅から特急やくもに乗り、岡山駅で山陽新幹線に乗り換えて新大阪駅を目指します。やくもは松江駅にも停車するため、玉造温泉・松江エリアに宿泊した場合は出雲市駅まで戻る必要はありません。
知っておきたい実務ポイント
荷物の預け方
1泊2日で大きな荷物を持ち歩くのは大変です。宿泊先にチェックイン前後で荷物を預けられるか事前に確認しておくほか、出雲市駅・松江駅周辺にはコインロッカーもあります。身軽に観光したい場合は、宿への配送サービスを利用する方法もあります。
雨天時の代替プラン
バス・電車の本数が少ない路線もあるため、雨で予定がずれた場合や乗り遅れた場合は、無理にバス・電車にこだわらずタクシーを使う選択肢も持っておくと安心です。旅PASS 2Daysを使っていてもタクシー代は別途かかりますが、限られた1泊2日の時間を有効に使う手段として検討してみてください。
よくある質問(FAQ)
- 車なしで大阪から出雲大社・松江城を1泊2日で本当に回れますか?
-
回れます。一畑電車・一畑バス・松江市交通局のバス(レイクライン)を組み合わせれば、1泊2日で出雲大社・松江城・玉造温泉をまとめて巡ることができます。具体的な動線はこの記事のモデルコースで紹介したとおりです。
- 大阪からは飛行機と新幹線、どちらがいいですか?
-
1日目の観光時間を優先するなら飛行機がおすすめです。伊丹7:10発の始発便を使えば出雲大社に9時前後に到着できます。鉄道旅そのものを楽しみたい方には新幹線+特急やくものルートも人気です。詳しい時刻表・料金は大阪から出雲大社は飛行機が最速で解説しています。
- 宿泊は出雲エリアと松江・玉造温泉エリア、どちらがいいですか?
-
2日目の移動を短く済ませたい方は松江・玉造温泉エリア泊、出雲大社周辺をじっくり味わいたい方は出雲エリア泊が向いています。どちらでもコースは成立するので、旅のスタイルに合わせて選んでください。
- 女子旅やグループ旅行向けのプランもありますか?
-
同じ出雲大社・玉造温泉・松江のルートを、縁結びスポットや美容・写真映えの切り口でまとめた島根女子旅モデルコースもあわせてご覧ください。
- もっと時間があれば、足立美術館も一緒に回れますか?
-
1泊2日では移動時間の制約から足立美術館まで組み込むのは難しいですが、2泊3日にすれば無理なく組み込めます。島根2泊3日モデルコースで詳しく紹介しています。
自分で行程を組むのが不安な人へ|大阪発バスツアーという選択肢
「乗り換えや時刻表を自分で調べるのは不安」という方には、大阪発の出雲大社バスツアーという選択肢もあります。
クラブツーリズムや阪急交通社などの旅行会社が、大阪発の出雲大社1泊2日バスツアーを取り扱っており、添乗員付きのプランやフリープランなど複数のタイプから選べます。
料金は時期やプラン内容によって幅がありますが、目安として1名あたり3万円前後からのプランが多く見られます。
車内での移動時間はかかりますが、乗り換えを自分で考える必要がない点は大きなメリットです。料金・日程・立ち寄りスポットは時期によって変わるため、最新情報は各旅行会社の公式サイトでご確認ください。
まとめ|大阪から車なし1泊2日で出雲大社・松江城・玉造温泉を欲張ろう
大阪から出雲大社へは、時間を優先するなら飛行機、鉄道旅を楽しみたいなら新幹線+特急やくもが選択肢になります。1日目は出雲大社を参拝して出雲そばを味わい、宿泊エリアを出雲側・松江側のどちらにするか選んだうえで、2日目に松江城と玉造温泉を巡って大阪へ戻る、というのが今回紹介した1泊2日モデルコースの全体像です。
車なしでも、事前にルートと乗車券の仕組みさえ押さえておけば、この3つのエリアを無理なく欲張ることができます。この記事を参考に、ぜひ島根への旅を計画してみてください。
