「玉造温泉で縁結び祈願をしたいけれど、どこに行けばいいの?」
「叶い石のお守りってどうやって作るの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、出雲在住の筆者が実際に温泉街を歩いて感じた情報もあわせてお届けします。
玉造温泉には、縁結びにまつわるスポットが温泉街の中にぎゅっと集まっており、徒歩で気軽に巡れるのが特徴です。玉造温泉への縁結びの旅が有意義になるよう、神社参拝から宿選びまでご紹介します。
玉造温泉が「縁結び」の地として知られる理由

出雲神話と縁結びのつながり
島根県は「縁結びの国」として広く知られていますが、その背景には出雲神話があります。
縁結びの神として名高い大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る出雲大社がある島根県では、「縁(えん・えにし)」という言葉が男女の縁にとどまらず、人・場所・仕事・チャンスといったあらゆる「つながり」を指す言葉として根づいています。

玉造温泉もこの出雲の地に位置しており、温泉の守り神として知られる玉作湯神社は、出雲大社とのゆかりも深い古社。縁結びの祈願地として多くの参拝客が訪れます。
1300年の歴史が宿る「神の湯」と信仰の背景
玉造温泉の歴史は奈良時代にさかのぼります。日本最古の地誌『出雲国風土記』には「一度浸かれば肌が美しくなり、再び入れば万病が癒える」と記されており、「神の湯」という呼び名もこの文献に由来します。
また、玉造温泉の地名が示すとおり、この一帯は古代から勾玉をはじめとする宝玉の一大産地でもありました。勾玉は三種の神器のひとつ・八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)とも深いかかわりを持つ神聖なもの。そうした歴史的背景が、玉造温泉の縁結び信仰の根底にあるとも考えられます。

玉作湯神社|縁結び・恋愛成就のパワースポット

玉造温泉を訪れたら、まず立ち寄りたいのが温泉街の奥に鎮座する玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)です。縁結びや恋愛成就のご利益があるとされ、特に「願い石・叶い石」を使った独自の参拝方法が多くの参拝者を惹きつけています。
ご祭神と縁結びとのかかわり
玉作湯神社には3柱の神様が祀られています。
| ご祭神 | ご神徳 |
|---|---|
| 櫛明玉命(くしあかるだまのみこと) | 玉作部の祖神。勾玉など宝玉御制作の神 |
| 大名持命(おおなもちのみこと) | 温泉発見・温泉守護の神。国造りの神としても知られる |
| 少彦名命(すくなひこなのみこと) | 温泉療法・医療の神 |
大名持命は大国主命の別名としても語られる神であり、縁結びの神として出雲大社に祀られる神と同一視されることもあります。温泉守護の神と縁結びの神が一体となって祀られているのが、玉作湯神社の特徴のひとつです。
願い石と叶い石|正しい参拝の作法を順番に解説

玉作湯神社の参拝で最も注目されているのが、「願い石(真玉)」と「叶い石」を使った独自の祈願方法です。ここでは正しい手順を順番にご紹介します。
①社務所で「叶い石セット」を拝受する(初穂料600円)
鳥居をくぐってすぐ左手にある社務所で、叶い石のセットを授かります。セットの中身はお守り袋・叶い石・願い札(二枚複写)の3点。叶い石は天然石で、色や形はさまざまです。石の色・形はこちらで選ぶことができず、「神様があなたに合った石を選んでくださる」という考え方が伝わっています。
②手水舎で身を清める
社務所の先にある手水舎で、左手・右手・口の順に清めます。
③拝殿にてご参拝(二礼・二拍手・一礼)
石段を上った先の拝殿で、まず通常通りにご参拝します。
④拝殿奥の「願い石」へ向かう
拝殿の右奥、山側に進むと、直径約60cmの丸い自然石「願い石(真玉)」が鎮座しています。古くから境内に祀られてきた御神石で、下からは御神水が湧き出ています。
⑤叶い石を御神水で清め、願い石にそっと触れながら願いを唱える
叶い石をセットから取り出し、御神水で清めます。その後、叶い石を手に持ちながら願い石にそっと触れ、心の中で願いごとを唱えましょう。このとき石を強くこすりつけると傷ついてしまうため、やさしく触れるのがポイントです。
⑥再び拝殿へ戻り、願い札に願いごとを記入する
二枚複写になっている願い札の両方に願いごとを記入します。一枚は拝殿内の願い札入れへ(宮司さんが後日ご祈祷してくださいます)。もう一枚は叶い石とともにお守り袋へ入れたら、世界にひとつだけのお守りの完成です。
玉作湯神社は、境内のあちこちにさまざまな神様が祀られており、この地に長い年月にわたって多くの人々が関わってきたことが感じ取られます。願い石と叶い石を通じた参拝は、古代から石や玉を大切に扱ってきたこの地と、静かに繋がるような体験でもあります。
叶い石(お守り)の持ち方・大切にしたいこと
完成した叶い石のお守りは、普段から身につけて持ち歩くことで、願い石のご神力を常に感じられるとされています。財布の中やポーチなど、日常的に持ち運べる場所に入れておくとよいでしょう。
願いが叶った後は、玉作湯神社に返納するのが作法とされています。社務所で返納の旨を伝えると、お祓いをしていただけるとのことです。遠方にお住まいで直接参拝が難しい場合は、郵送での返納が可能なこともありますので、事前に神社へご確認ください。
※ 社務所の営業時間外でも、無人の祠に初穂料600円を納めることで叶い石を授かれる場合があります。参拝は時間制限なく行えますが、詳細は公式情報をご確認ください。
宮橋(恋叶橋)・恋叶橋|写真で運を引き寄せるフォトスポット

玉作湯神社の鳥居前に架かる赤い橋が宮橋(恋叶橋)です。この橋には「橋の上から神社の鳥居が写真に写り込むと、良縁に恵まれる」という言い伝えがあり、参拝者の人気の撮影スポットになっています。
また、玉湯川には恋(鯉)が泳いでおり、「恋叶橋を渡ると素敵な出会いが訪れる」という言い伝えも。川沿いをのんびり歩きながら、玉造温泉ならではの縁結びの雰囲気を楽しんでみてください。
【玉作湯神社 基本情報】
| 住所 | 島根県松江市玉湯町玉造508(Google Mapで見る) |
| 電話番号 | 0852-62-0006 |
| 社務所営業時間 | 平日 9:00〜12:00 / 13:00〜17:00 土日祝 8:30〜17:00 ※参拝は時間制限なし |
| 叶い石 初穂料 | 600円 |
| 駐車場 | あり(約20台・無料) |
| アクセス | JR玉造温泉駅よりタクシーで約5分 |
| 公式情報 | しまね観光ナビ(外部リンク) |
※ 営業時間・初穂料は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトおよび社務所へご確認ください。
玉作湯神社周辺の縁結び・パワースポット
おしろい地蔵さま(清巌寺)|美肌と良縁のW祈願

玉作湯神社のすぐ隣に建つ清巌寺(せいがんじ)には、「おしろい地蔵さま」が祀られています。美肌祈願のお地蔵さまとして知られており、「お地蔵さまの顔におしろいを塗って願うと、美肌になれる」という伝説が今も受け継がれています。
良縁と美肌、どちらも願いたいという方にとって、玉作湯神社とのセット参拝がおすすめです。神社と寺院が隣り合わせというのも、玉造温泉らしい風景のひとつ。
姫神広場・神話のオブジェ|神話の世界を歩く

温泉街には、出雲神話をテーマにした神話のオブジェが8体点在しています。玉湯川沿いを歩きながらオブジェを探していくのも、縁結びの地・玉造温泉らしい散策の楽しみ方です。

縁結びの宿|玉造温泉でおすすめの旅館
縁結びの神社を参拝した後は、玉造温泉の美肌の湯につかりながら宿でゆったり過ごすのがおすすめです。玉造温泉には「縁結び」をコンセプトにした旅館もあり、旅の目的と宿を合わせて選ぶことができます。
出雲神々 縁結びの宿 紺家(こんや)

創業300余年の老舗旅館で、「出雲大社と御縁のあるお宿」として知られています。古民家の古木や扉を活かした風雅な大浴場、玉湯川のせせらぎが望める客室など、和の情緒を感じられる宿です。縁結びの地・出雲にふさわしいコンセプトを持った旅館として、カップルや女性同士の旅行に人気があります。
【出雲神々 縁結びの宿 紺家の空室・料金をチェック(じゃらん)】
※ プラン・料金は時期により変動します。最新情報は予約サイトにてご確認ください。
縁結びの宿を選ぶポイント
縁結び目的で玉造温泉に泊まるなら、以下の点を参考に宿を選んでみてください。
- 玉作湯神社へのアクセス:温泉街の奥まで徒歩で行けるかどうかを確認しましょう。多くの旅館は徒歩圏内にあります。
- カップル・女性旅向けの設備:貸切風呂や露天風呂付き客室があると、縁結びの旅がより特別な時間になります。
- じゃらんの口コミ:実際の宿泊者の声を参考にするのが安心です。
▶ 玉造温泉の宿を風呂の種類で選ぶなら貸切風呂・家族風呂のある宿や露天風呂付き客室のある宿もご参照ください。
玉造温泉の縁結びスポット|半日で回れるモデル散策コース

玉造温泉の縁結びスポットは、いずれも温泉街の玉湯川沿いに集まっています。以下のルートで巡ると、半日で主要スポットを効率よく訪れることができます。
【縁結び散策コース・所要目安:約2〜3時間】
温泉街入口の観光駐車場(無料)に車を停める
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玉湯川沿いを歩きながら神話のオブジェ巡り
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宮橋(恋叶橋)で縁結り写真を撮影
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清巌寺(おしろい地蔵さま)参拝
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玉作湯神社 参拝・叶い石お守り作り(社務所は平日9:00〜、土日祝8:30〜)
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足湯でひと休み(玉湯川沿いに3か所・無料)
参拝後は足湯でゆっくりするのが、出雲在住の筆者のおすすめの締めくくり方です。叶い石のお守りを手に、温かいお湯に足をつけながら願いごとに思いを巡らせてみてください。

よくある質問
- 玉作湯神社の叶い石はどこでもらえますか?
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鳥居をくぐってすぐの社務所で授かることができます(初穂料600円)。社務所の営業時間は平日9:00〜12:00・13:00〜17:00、土日祝8:30〜17:00です。時間外でも無人の祠に初穂料を納めることで授かれる場合があります。最新情報は社務所(0852-62-0006)へご確認ください。
- 叶い石はいつまで持っておけばよいですか?
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願いが叶うまで持ち続けるのが一般的な考え方とされています。願いが叶った後は、玉作湯神社の社務所に返納するのが作法とされており、お祓いをしていただけるとのことです。遠方の方は郵送での返納が可能な場合もありますので、神社にご確認ください。
- 玉作湯神社と八重垣神社、どちらも縁結びの神社ですか?
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どちらも縁結びのご利益で知られる神社ですが、特徴が異なります。玉作湯神社は「願い石×叶い石」を使った独自の参拝作法と、温泉街から徒歩で行けるアクセスのよさが特徴です。八重垣神社は素盞嗚尊と稲田姫命の夫婦神を祀り、「鏡の池」での縁結び占いが人気です。玉造温泉に滞在しながら両方を巡るのもおすすめです。詳しくは玉作湯神社・御朱印・八重垣神社アクセスの詳細ガイドをご覧ください。
- 玉造温泉から八重垣神社へはどう行けますか?
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車の場合は約15〜20分ほどです。公共交通機関を利用する場合は、玉造温泉街またはJR玉造温泉駅からJR松江駅へ向かい、松江駅から松江市営バスに乗り換えて八重垣神社前バス停で下車します。バスは1時間に1〜2本程度のため、事前に時刻表を確認しておくと安心です。玉造温泉から出雲大社へのアクセスはこちらの記事もあわせてご参照ください。
