「叶い石って、どうやって作るの?」
「御朱印はどこでもらえる?」
「縁結びだけの神社なの?」
玉造温泉を訪れるなら、温泉街の奥に鎮座する玉作湯神社は外せないスポットです。
鳥居をくぐり、石段を上がり切ったとき、本殿だけでなく数多くの摂社が静かに並んでいることに気づきます。勾玉の神、温泉の神、山の神——この小さな境内に、玉造という土地が積み重ねてきた信仰の厚みが凝縮されています。
この記事では、願い石・叶い石の正しいお守りの作り方、御朱印の受け方、縁結び以外のご利益、アクセス情報、八重垣神社との組み合わせ方まで、地元在住の筆者が丁寧にご案内します。
玉作湯神社とは|玉造温泉を守る1300年の古社
玉作湯神社は、島根県松江市玉湯町の玉造温泉街の奥に古くから鎮座する神社です。奈良時代に編まれた『出雲国風土記』にも「玉造湯社」として記録が残るとされており、玉造温泉の歴史と切り離せない存在として、長く信仰を集めてきました。
御祭神は3柱です。
- 櫛明玉命(くしあかるだまのみこと):三種の神器のひとつ「八坂瓊勾玉」をお作りになったとされる、勾玉造りの祖神
- 大名持命(おおなもちのみこと):玉造温泉を発見したと伝わる温泉の神(大国主神とも)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと):温泉の守護神として知られる神
また境内には韓国伊太弖社(からくにいたてのやしろ)も併せて鎮座しており、植林・産業繁栄の守護神・五十猛命(いたけるのみこと)が祀られています。
「玉造」という地名が示すとおり、この一帯は古代から勾玉など玉類の一大産地でした。神社の境内は玉作跡として国の史跡に指定されており、周辺から出土した玉類・砥石類など重要文化財340点余を納めた収蔵庫も境内に設けられています。
温泉の神と勾玉の神を同時に祀るこの神社は、玉造という土地そのものの成り立ちを体現するような存在といえます。
勾玉の歴史や玉造との関係について詳しくは、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→玉造温泉と勾玉の完全ガイド|神話の聖地で本物の開運体験を
境内の見どころ|宮橋から本殿・摂社まで歩いてみた
宮橋(恋叶い橋)は玉作湯神社の人気フォトスポット
玉作湯神社の参拝は、玉湯川に架かる赤い欄干の橋「宮橋(恋叶い橋)」を渡るところから始まります。橋の上から鳥居を入れて写真を撮ることができ、恋愛成就スポットとしても知られています。カメラスタンドが設置されているので、一人旅でもゆっくり撮影できます。
観光客が増える昼前後と比べると、午前中は橋周辺も静かで、川面と鳥居を落ち着いて撮影できる時間帯です。玉湯川の流れる音を聞きながら、参拝前のひとときを過ごしてみてください。
橋を渡り一の鳥居をくぐると、すぐ左手に社務所があります。叶い石や御朱印はこちらで授かります。石段を上がってからでは受け取れないため、必ず石段を上る前に立ち寄るようにしましょう。
石段・本殿・摂社をめぐる
社務所の先には石段が続きます。勾配がやや急で、登り切るまでに少し息が上がるほどの高さがあります。石段を上がり切ると、視界がひらけて本殿が現れます。江戸時代後期・安政4年(1857年)に再建された木造の社殿で、時代の風合いをそのまま残した佇まいです。
本殿の周囲には複数の摂社・末社が静かに並んでいます。湯姫大明神、韓国伊太弖社など、地元で長く信仰されてきた神々が祀られており、これほど多くの摂社が境内に集まる神社は、玉造という土地がいかに多様な信仰を育んできたかを感じさせます。
願い石だけで帰るのではなく、本殿裏手までゆっくり歩いてみると、玉造という土地に積み重なってきた信仰の時間を感じやすくなります。
玉造温泉街の散策コースについては、こちらもあわせてご覧ください。
→【2025】玉造温泉の街歩きを旅館スタッフが紹介|おすすめの美肌・グルメ・パワースポットと撮影スポット!
「願い石・叶い石」お守りの作り方|正式な参拝の手順
玉作湯神社でもっとも注目されているのが、願い石(真玉・まだま)と叶い石を使ったお守り作りです。まず所要時間の目安をお伝えします。
- 参拝のみ:約10〜15分
- 叶い石のお守り作りを含む場合:約20〜30分
- 写真撮影・摂社めぐりも含む場合:約40〜60分
手順は以下のとおりです。最初に「社務所に立ち寄る」ことが最重要ポイントです。
① 社務所で叶い石セットを授かる(初穂料:600円)
石段を上がる前に、一の鳥居そばの社務所で叶い石セットを授かります。セットの内容は、叶い石・お守り袋・願い札(2枚複写)です。石の種類(縞めのう・アメジスト・ローズクオーツなど)は選べませんが、「石のほうが自分を選んでくれる」と伝わっています。実際に受け取ってみると、「今日はこの石なんだ」と不思議と納得する感覚があります。初穂料や授与内容は変更になる場合があるため、最新情報は現地でご確認ください。
② 石段を上がり、手水舎でお清め
二の鳥居をくぐり石段を上がります。上がり切った右手に手水舎があります。左手・右手・口・柄杓の柄の順にお清めします。
③ 拝殿で参拝(二礼・二拍手・一礼)
本殿に向かって二礼・二拍手・一礼で参拝します。
④ 拝殿奥の願い石(真玉)へ
本殿向かい側の山際に、丸い自然石「願い石(真玉)」が御神水とともに祀られています。太古の昔、山から突然現れたと伝わるこの石は、古くから玉造の人々が触れて祈ってきた御神石です。
⑤ 御神水で清め、叶い石を願い石にあてる
願い石のそばから湧く御神水で叶い石と手を清めます。そっと叶い石を願い石にあてながら、心のなかで願い事を唱えます。
⑥ 願い札を記入・奉納する
願い事を願い札(2枚複写)に記入し、1枚は賽銭箱へ奉納、もう1枚は叶い石とともにお守り袋に入れて肌身離さず持ち歩きます。
この6ステップで、世界にひとつだけのお守りが完成します。縁結びをはじめ、仕事・健康・受験など、どんな願い事にも使えるとされています。
御朱印情報|受付場所・時間・デザインの特徴
玉作湯神社の御朱印は、一の鳥居をくぐってすぐ左手の社務所で授かることができます。石段を上がった先の本殿付近では受け付けていないため、参拝の順序と合わせて社務所には必ず石段の下で立ち寄るようにしましょう。
社務所の受付時間の目安は以下のとおりです。行事や季節によって変更になる場合があります。訪問前に玉作湯神社の公式情報をご確認ください。
- 平日:9:00〜12:00 / 13:00〜17:00
- 土日祝:8:30〜17:00
御朱印のデザインは勾玉ゆかりのモチーフが用いられており、玉造らしい意匠が施されています。御朱印帳をお持ちの方はぜひご持参ください。
縁結びだけじゃない|玉作湯神社のご利益
「縁結びの神社」というイメージが先行しがちな玉作湯神社ですが、御祭神のご神徳は縁結びにとどまりません。
勾玉造りの祖神・櫛明玉命は、丁寧に物を作り上げる職人の神として、仕事や技芸の向上を願う参拝者も多いとされます。温泉の神・大名持命と少彦名命は、医療・温泉・健康とのご縁が深い神々として知られています。
実際に境内を歩くと、恋愛成就を祈る若いカップルの隣で、仕事の節目に訪れたと思しき方や、健康を願う年配の参拝者の姿も見られます。縁結び・良縁・仕事・健康・受験・旅の安全など、人生のさまざまな局面で訪れる人が絶えない神社です。
なお、ご利益はあくまで参拝者の祈りや信仰に基づくものとして伝わっており、特定の効果を保証するものではありません。
縁結びスポットの詳細は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→【2025】玉造温泉の街歩きを旅館スタッフが紹介|おすすめの美肌・グルメ・パワースポットと撮影スポット!
アクセス・駐車場・所要時間の目安
玉作湯神社は、玉造温泉街の南端・玉湯川沿いに位置しています。無料駐車場(約20台)が神社に隣接しており、車でのアクセスも便利です。温泉街の中心部からは徒歩5〜10分ほどで到着できます。
電車・バスでお越しの方
JR山陰本線「玉造温泉駅」からタクシーで約5分です。路線バスをご利用の場合は、玉造温泉バス停からお宿の多いエリアを経由して徒歩でアクセスできます。
お車でお越しの方
神社に隣接した無料駐車場をご利用いただけます。ただし台数が限られているため、連休や週末は満車になることもあります。温泉街の駐車場や宿に車を停めて徒歩でお越しになる方法もおすすめです。
なお神社の参拝自体は24時間可能ですが、叶い石の授与や御朱印は社務所の受付時間内のみとなります。
玉造温泉に泊まって翌朝参拝するのが正解
玉作湯神社を一番気持ちよく参拝できるのは、午前中の早い時間です。
昼に近づくにつれて観光客が増え、願い石の前には列ができることもあります。一方、午前中は境内が静かで、摂社をひとつひとつ確認しながら、自分のペースでお参りできます。社務所の混雑も少なく、叶い石や御朱印もゆっくり授かることができます。
この時間を手に入れるために最も合理的な方法が、玉造温泉に前泊することです。温泉で一夜を過ごし、翌朝に参拝する——美肌の湯で整えた体で神社に向かう、という流れは、玉造温泉ならではの旅の過ごし方です。
露天風呂付き客室がある宿や、女子旅・一人旅歓迎のプランなど、旅のスタイルに合わせた宿が見つかります。
【玉造温泉のお宿の空室・料金をチェック(じゃらん)】
参拝後は玉湯川沿いを歩きながら足湯やカフェへ立ち寄るのもおすすめです。
→玉造温泉の足湯で美肌体験|無料3スポットの場所・時間・持ち物と街歩きモデルコース
→【2025】玉造温泉の街歩きを旅館スタッフが紹介|おすすめの美肌・グルメ・パワースポットと撮影スポット!
玉造温泉から八重垣神社へ|縁結び神社ハシゴのすすめ
玉作湯神社と並んで、島根の縁結びスポットとして人気が高いのが八重垣神社(松江市佐草町)です。スサノオノミコトとクシナダヒメを祀り、境内の「鏡の池」で行う縁結び占いが全国から参拝者を集めています。
玉造温泉から八重垣神社へのアクセスの目安は以下のとおりです。
- タクシー:約16〜17分(2,000〜2,500円程度)
- 路線バス:玉造温泉→松江駅(乗り換え)→八重垣神社前、計1時間〜1時間15分程度
移動手段と時間帯によって所要時間が大きく変わるため、行程に余裕を持たせるのがおすすめです。バス時刻は事前に最新情報をご確認ください。
定番の2日間モデルとしては、1日目に出雲大社を参拝して玉造温泉に宿泊、2日目の午前中に玉作湯神社→午後に八重垣神社、という流れが多く選ばれています。島根の縁結びスポットを効率よくめぐりたい方にはこのルートがおすすめです。
玉造温泉の観光まわり方については、こちらもあわせてご参照ください。
→【2025】玉造温泉の街歩きを旅館スタッフが紹介|おすすめの美肌・グルメ・パワースポットと撮影スポット!
→玉造温泉にレンタカーは必要?借りる場所・駐車場・おすすめ周遊コースまとめ
よくある質問
- 叶い石は何時まで授かれますか?
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社務所の受付時間内(平日9:00〜12:00・13:00〜17:00、土日祝8:30〜17:00が目安)であれば授かることができます。受付時間は行事等により変更になることがあります。訪問前に公式情報をご確認ください。
- 叶い石の授与は混雑しますか?
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土日祝の昼前後(11時〜14時頃)は特に混みやすく、願い石の前に列ができることもあります。午前中の早い時間は比較的空いています。連休中は待つことも想定して、時間に余裕を持ってお越しください。
- 御朱印だけもらいに行くことはできますか?
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はい、可能です。社務所は一の鳥居をくぐってすぐ左手にあります。御朱印のみの参拝の場合も、拝殿への参拝をあわせてされることをおすすめします。
- 願い石には何回でも触れていいですか?
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参拝のたびに叶い石を授かり、正式な手順で御神水にて清めてから触れるものとされています。詳しい作法は社務所にてご確認ください。
- 八重垣神社と玉作湯神社、どちらを先に参拝するのがおすすめですか?
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特に決まりはありませんが、玉造温泉に宿泊する場合は翌朝に玉作湯神社→午後に八重垣神社という流れが効率的です。公共交通機関を使う場合は移動時間に余裕を持ってご計画ください。
- 玉造温泉街から玉作湯神社まで歩いて行けますか?
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はい、温泉街の中心部から徒歩5〜10分ほどで到着できます。玉湯川沿いを歩くルートは温泉街の雰囲気も楽しめるため、散策がてらお越しになる方も多いです。
- 雨の日でも願い石体験はできますか?
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はい、雨の日でも参拝・叶い石体験は可能です。玉造温泉は玉湯川や石畳が雨に映える情緒ある温泉街でもあります。足元に気をつけながら、しっとりとした境内をお楽しみください。
