奈良時代から続く美肌の湯、玉造温泉。
温泉旅行を楽しもう、と宿泊先を探してみたもののホテルや旅館が多く、
「玉造温泉には多くのホテル・旅館があるけど、どう違うんだろう?」
といった気持ちになるのは珍しいことではありません。
現在、玉造温泉には15の宿泊施設があるため、それぞれの施設を一つ一つ検討するだけでもとても大変です。
そこで、温泉旅館で10年以上旅行者をサポートしてきた経験をもとに、2025年に投稿されたクチコミ3,838件(松江市内・玉造温泉エリア中心)を分析してみました。
今回の記事は、玉造温泉の全宿泊施設を対象としています。
実際の口コミから良い点・悪い点を整理し、広告順位ではなく、宿泊者の本音を評価傾向をベースにまとめていますので、これを読めば失敗しない玉造温泉の宿選びができるはずです。
では早速、口コミ全体から見えてきた玉造温泉のホテル・旅館の共通傾向を見ていきましょう!
玉造温泉のホテルの口コミ全体傾向
玉造温泉の宿泊施設は、口コミ総合評価で満点に近い施設がいくつかあり、松江市内他地域に比べると、全体的に高い満足度を誇っています。
特に「接客」と「料理(夕食)」の評価が著しく高く、丁寧なおもてなしとカニ、島根和牛、しじみ等といった地元食材を活かした食事が支持されている印象を受けます。
一方で、歴史ある温泉地ゆえに施設・設備の老朽化を指摘する声も一定数見られますが、リニューアルや清掃の徹底、独自のエンターテイメント(神楽やプロジェクションマッピング等)でカバーし、高評価を維持している傾向が見て取れました。
口コミ評価が高いポイント
玉造温泉の15施設における高評価の要因は、
・徹底したおもてなし
・地産美食
・特徴的な温泉体験
の3点に集約されます。
特に白石家や佳翠苑 皆美では、出迎えから見送り、記念日への配慮といったスタッフの接客レベルが極めて高く評価されています。
さらに、界 玉造の石見神楽や白石家のプロジェクションマッピングといった館内エンターテイメントの充実も、滞在の満足度を大きく引き上げています。
食事に関しては、冬のカニや島根和牛、のどぐろなどの高級食材を用いた会席料理に加え、松乃湯や長生閣に見られる質の高いバイキングも人気。
温泉設備では、長楽園の広大な混浴露天風呂や長生閣のめのう風呂、玉井館や千代の湯の源泉かけ流しなど、各宿が独自の強みを持っています。
しっとりすべすべになる、と奈良時代から続く美肌の湯、玉造温泉の泉質を指摘する声はどの施設に関しても多いです。
不満が出やすいポイント
施設の古さ・構造や食事提供に不満が集中する傾向がありました。
ハード面では、
「部屋のトイレや洗面所が狭い・古い」
「壁が薄く隣の音が気になる」
といった、リニューアルだけでは解消しきれない建物の構造に対する指摘が複数の施設で見られます。
界 玉造のような高級宿でも、エレベーターがなく階段移動が必要な点がマイナスとされる場合があります。
ソフト面では、夕食時に
「料理が出てくるのが遅い」
「温かい料理が冷めていた」
といった提供スピードや温度管理への不満、また佳翠苑 皆美などで見られる
「量が多すぎて食べきれない」
というメニュー構成への意見も散見されます。
清掃面では、衛生管理の甘さが厳しい評価に直結している点もしばしば見受けられました。
玉造温泉のホテル・旅館 全施設レビュー一覧
以下のレビュー一覧は、2025年に投稿された口コミをもとに、
・総合評価の傾向
・口コミで評価される点
・向いている人
で整理しています。
各宿ごとにの口コミ分析もしていますので、気になる施設は口コミページをチェックしましょう。
| 施設名 | 総合評価傾向 | 口コミで多い評価ポイント | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 白石家 ➡口コミ | 非常に高い | 接客の丁寧さ 食事の満足度 | 記念日・家族・女子旅・カップル・夫婦 |
| 界 玉造 ➡口コミ | 非常に高い | 全室露天風呂 文化体験重視 | 一人旅・記念日・湯浴み・お酒好き・カップル・夫婦 |
| 佳翠苑 皆美 ➡口コミ | とても高い | 伝統おもてなし 食事の質 | 記念日・上質滞在・カップル・夫婦 |
| 長生閣 ➡口コミ | 高い | めのう風呂 料理種類が豊富 | 温泉重視・子連れ |
| 曲水の庭 ホテル玉泉 ➡口コミ | 高い | 充実したラウンジサービス 和のくつろぎ | 三世代・家族旅行・グループ |
| RYOKAN OQOQ ➡口コミ | やや高い | オールインクルーシブ キッズパーク | 子連れ・お酒好き・グループ |
| 松乃湯 ➡口コミ | やや高い | 食事量とコスパのバランス | 子連れ・三世代・グループ |
| 千代の湯 ➡口コミ | 高い | 源泉かけ流し 無料サービス | 温泉重視・温泉重視 |
| 湯之助の宿 長楽園 ➡口コミ | やや高い | 混浴大露天風呂 歴史ある雰囲気 | 露天・温泉重視 |
| 玉造国際ホテル Rivage Choraku ➡口コミ | 普通 | 宍道湖ロケーション 露天風呂の眺望 | 景観重視・ペット連れ |
| 紺家 ➡口コミ | 普通 | 昭和レトロ 純和風の情緒 | 愛煙家 |
| 山の井 ➡口コミ | 安定 | こぢんまりした心地よさ | 温泉巡り |
| 保性館 ➡口コミ | 高い | 和の佇まい | 温泉巡り |
| 湯元 玉井館 ➡口コミ | やや高い | 源泉かけ流し 無料サービス | 温泉重視・一人旅・夫婦・カップル |
| 温泉ゲストハウス 翠鳩の巣 ➡口コミ | 安定 | 源泉かけ流し | 温泉重視・カップル・一人旅 |
口コミから分かった 玉造温泉のホテル・旅館の選び方
旅行のスタイルは人それぞれ。
玉造温泉での宿選びは「誰と行くか」と「重視する体験」が鍵になります。
記念日やおもてなし重視なら、圧倒的な接客と女性向けサービスが充実した白石家や、伝統と美食の佳翠苑 皆美、全室露天風呂付きで特別感のある界 玉造がおすすめ。
家族連れには、キッズルームが充実した長生閣やRYOKAN OQOQが安心です。
温泉好きなら、日本一の混浴大露天風呂がある長楽園や、源泉かけ流しにこだわる千代の湯、玉井館、全室露天風呂付の界 玉造が良いでしょう。
自由度やコスパを求めるなら、オールインクルーシブのRYOKAN OQOQや、温泉ゲストハウス 翠鳩の巣。
歴史ある温泉街のため設備の古さが気になる場合は、リニューアル客室の有無や、階段移動の必要性(エレベーターの有無)を事前に確認することをおすすめします。
口コミ評価が高くても注意すべき点
設備の老朽化・構造と混雑状況は高評価の宿でも注意が必要です。
歴史ある千代の湯などは風情がある反面、
「エレベーターがなく階段移動のみ」
「壁が薄く音が響く」
といった構造上の不便さが指摘されています。
また、人気のバイキング形式の宿(松乃湯など)では、満室時の朝食会場の混雑や料理補充の遅れが満足度を下げる要因となっています。
失敗しにくい宿選びの基準
リニューアル客室があるかどうかと、滞在目的と合っているか、が失敗しない宿選びにはとても大切。
建物が古くても「リニューアルされた部屋」を選べば快適性は格段に上がります。
また、家族連れならばキッズルームがある長生閣や子供への配慮が厚いRYOKAN OQOQ、カップルなら客室露天風呂がある界 玉造が満足度が高い傾向にあります。
タイプ別に見る 玉造温泉のホテル・旅館の選び方
玉造温泉の評価傾向を踏まえて、旅行スタイル別の選び方の注意点と、満足度の高い宿をピックアップしてみましょう。
玉造温泉を一人旅するならば
一人旅の口コミでは、部屋の環境(音・広さ)と食事スタイルに関する指摘が多くみられました。
翠鳩の巣など、リーズナブルな宿の簡易個室では
「壁が薄く隣の音が気になる」
「部屋が狭い」
といった声があるため、音に敏感な方は耳栓を持参するか、個室タイプを慎重に選ぶ必要があります。
また、食事に関しては
「バイキング会場が混雑して落ち着かない」
という意見や、逆に
「半個室で周りを気にせず楽しめた」
という声があるため、静かに食事をしたい場合は食事処の形式(個室かバイキングか)を確認することが重要です。
翠鳩の巣
「一人旅にピッタリ」
との口コミが多く、簡易個室などリーズナブルなプランが充実しています。
玉造温泉で珍しく源泉かけ流しを堪能でき、姉妹館の温泉も利用可能な点が、泉質重視の一人旅に最適です。
湯元 玉井館
「ひとり旅でもくつろげる」
との口コミがあり、こぢんまりとした歴史ある空間で源泉かけ流しを堪能できます。
湯上がり生ビールやアイスの無料サービスもあり、静かに自分時間を楽しみたい方に最適です。
界 玉造
一人旅プランもあり、「自分へのご褒美」としての一人旅に支持されています。
全室露天風呂付きでプライベートな時間を確保でき、神楽や茶の湯体験など館内イベントが充実。
また日本酒発祥の地、島根ならではの日本酒BARもあり、一人でも退屈せず贅沢な滞在が叶います。

カップル・夫婦で玉造温泉に宿泊するならば
食事会場の雰囲気や客室の遮音性に注意が必要です。
松乃湯や長生閣などのバイキング形式の宿は、ファミリー層が多く、
「賑やか」
「混雑している」
という声があるため、静かな食事を望む場合は、部屋食や個室・半個室がある宿(界 玉造、白石家、佳翠苑 皆美など)を選ぶのが無難です。
また、歴史ある宿(紺家、千代の湯など)の一部客室では
「壁が薄く隣の音が聞こえる」
「廊下の音が響く」
といった指摘もあるため、音に敏感な方はリニューアル客室や高層階を指定する等の配慮が必要です。
界 玉造
全室が露天風呂付き客室であるため、プライベートな空間で気兼ねなく温泉を楽しめます。
茶の湯体験や石見神楽などの館内イベントも充実しており、おこもりステイでも退屈せず、二人だけの特別な時間を満喫できます。
白石家
接客・おもてなしの評価が極めて高く、結婚記念日や誕生日などのサプライズ対応にも定評があります。
女性用色浴衣の無料貸出や、夕食時の個室対応(プランによる)など、カップルに嬉しい配慮が行き届いています。
佳翠苑 皆美
美しい日本庭園を望むロケーションと、お酒も楽しめる専用ラウンジ「天地」が二人の特別な時間を演出します。
食事は個室や半個室で頂けるため、周囲を気にせずゆったりと地元の美食を堪能できる点が魅力です。
子連れで玉造温泉に宿泊するならば
食事スタイルと個室・半個室といった子供向け設備がある宿が、周囲に気兼ねなく過ごせて安心です。
また、キッズルームやボールプールなどの遊び場がある宿を選べば子供が飽きずに過ごせ、親の負担も軽減されます。
オムツ用ゴミ箱や子供用アメニティなどの配慮がある宿も優先したいですね。
長生閣
滑り台やボールプールを備えたキッズルームがあり、子供が大喜びで遊ぶと評判です。
食事は個室対応が可能で、離乳食の温めや子供用椅子の用意などスタッフの配慮も厚く、家族風呂もあるため安心して滞在できます。
RYOKAN OQOQ
リニューアルで新設されたにはキッズスペースには木を使った様々な遊具があり、子供が飽きずに過ごせます。
また、綿菓子作りやアイスキャンディーが無料のオールインクルーシブも好評で、食事は半個室のため家族で気兼ねなく過ごせます。
松乃湯
夕朝食のバイキングが種類豊富で、子供が好きな料理を選んで食べられる点が人気です。
大浴場には子供用の椅子や桶があり、夏休み等の特定期間にはキッズルームや縁日イベントも開催され、子供連れのご家族に大変喜ばれています。
玉造温泉にグループで宿泊するならば
大家族や友人グループ、卒業旅行など大人数で宿泊する場合は、バイキング形式の食事スタイルの方が各自好きなものを食べられて、満足度が高い傾向にあります。
また、歴史ある宿(紺家や千代の湯の一部)では
「エレベーターがなく階段移動が必要」
「部屋の防音が弱い」
といった口コミがあるため、高齢の方がいる場合や、夜遅くまで会話を楽しみたいグループは、設備の整ったホテル形式やリニューアル客室を選ぶと安心です。
曲水の庭 ホテル玉泉
広々とした大浴場や日本庭園があり、毎晩開催される「安来節・どじょうすくいショー」はグループ旅行の夜を盛り上げます。
夕食バイキングも品数が豊富で、年齢層が広いグループでも全員が楽しめます。
松乃湯
カニや海鮮丼、ローストビーフなどが食べ放題の豪華バイキングが人気で、好きなものを好きなだけ楽しめます。
館内には卓球などもあり、友人同士や家族連れのグループで賑やかに過ごすのに最適です。
RYOKAN OQOQ
オールインクルーシブで、お酒やドリンク、夜食が宿泊費に含まれているため、グループでの割り勘や追加精算の手間が省けます。
卓球や広いラウンジもあり、皆で気兼ねなく楽しめる点が好評です。
玉造温泉の湯浴み体験を重視した宿泊先を選ぶならば
源泉の使用状況(かけ流し・循環)と浴場のスタイルが重要です。
源泉かけ流しにこだわる宿は、鮮度の高い湯を楽しめますが、浴槽が比較的小さい場合があります。
一方、長楽園や玉泉のような大型旅館は、広々とした大浴場や露天風呂など開放感と設備が充実していますが、循環ろ過を併用している場合があります。
また、露天風呂に関しては、長楽園のように混浴(湯浴み着着用)の宿や、界 玉造のように全室客室露天の宿などスタイルが大きく異なるため、誰とどのような距離感で入りたいか(家族で一緒に入りたい、一人で没頭したい等)を明確にすることが満足度を高める鍵と言えます。
長楽園
日本一の広さを誇る120坪の大露天風呂が圧巻です。
混浴ですが専用の湯浴み着を着用するため、カップルや家族で一緒に入浴できます。
手入れされた日本庭園の中で湯に浸かる、他では味わえない非日常体験が魅力と言えましょう。
界 玉造
全室が露天風呂付き客室であり、プライベートな空間で美肌の湯を独り占めできます。
大浴場では日本酒を使ったパックが用意されており、独自の湯治体験を学ぶ「温泉いろは」も毎日開催されており、湯浴みそのものをエンターテイメントとして楽しめます。
湯陣 千代の湯
源泉かけ流しに徹底してこだわり、加温・加水・循環を行わない鮮度の高い湯を提供しています。
派手さはありませんが、化粧水のような泉質を純粋に楽しみたい温泉通の方や、入浴後のお肌のすべすべ感を重視する方に最適です。
まとめ|玉造温泉ホテルレビューで気づいたこと
玉造温泉のホテル・旅館の口コミ全体を見て、共通して高評価になっている点と注意すべき点がはっきりと分かれている、という印象を受けました。
まず接客やおもてなしの質が高く、スタッフの対応や地元食材を使った料理への満足度が目立ちます。
特に丁寧なサービスや夕食の満足度についてのコメントが多く、宿泊者の満足度につながっている傾向です。
露天風呂の広さや全室露天付き部屋など)も評価ポイントとして多く挙がっています。
ただ、歴史ある温泉街であるため、建物の古さや設備面での不満も一定数見られました。
満足度の高い宿泊先を選ぶためには、「誰と」と「どんな体験」をするかが重要なポイントです。
本記事や、それぞれの施設の口コミから旅行者の本音を探って、よりよい玉造温泉への旅行を計画してくださいね!
